複周波数電気車

周波数の異なる2種類の交流電源から一方を選択して電気の供給を受けられる鉄道車両(電気機関車、電車などの電気車)

複周波数電気車(ふくしゅうはすうでんきしゃ、ドイツ語:Zweifrequenztriebfahrzeu、英語:dual frequency motor vehicle)とは、鉄道車両のうち、周波数の異なる2種類の交流電源を、いずれか選択して電気の供給を受けることが可能な電気車(電気機関車電車など)のことである[1]

実例 編集

日本
オーストリア
チェコ
ハンガリー
西ドイツ
ドイツ
  • 西ドイツ国鉄を継承したドイツ鉄道[4]は、21世紀に入ってから車両メーカーによる機関車の共通仕様化にあわせ、複周波数電気車を導入している。
    • ドイツ鉄道182型電気機関車(シーメンス製ユーロスプリンターES64U2)
    • ドイツ鉄道185型電気機関車(ボンバルディア・トランスポーテーション製TRAXXの一形式)
ルクセンブルク
フランス
スイス
スウェーデン
デンマーク

脚注 編集

  1. ^ 日本工業規格(JIS)E 4001:2011「鉄道車両−用語」4.2.1.5 11505。英語及びドイツ語はElectropedia”. 国際電気標準会議. 2014年6月19日閲覧。
  2. ^ 曽根悟『新幹線50年の技術史』講談社ブルーバックス〉、2014年、57頁。ISBN 978-4-06-257863-9 
  3. ^ 1995年10月16日正午に変更されるまでは、16+23Hzだった。
  4. ^ 1995年10月16日正午に、大部分の地域において16+23Hzから16.7Hzに変更された。本記事では、同日以降は16.7Hzとして記述している。

参考文献 編集

宇佐美吉雄「単相交流区間用複周波数機関車」『日本機械学會誌』第64巻第510号、社団法人日本機械学会、1961年7月、117頁、NAID 110002460144 

関連項目 編集