運命の人 (小説)

運命の人』(うんめいのひと)は、山崎豊子による小説。

文藝春秋』にて2005年1月号から2009年2月号まで約5年間連載された後、2009年に単行本として全4巻で出版された。2010年12月から2011年2月にかけて、文春文庫版が単行本と同様全4巻で刊行された。取材と執筆に約8年を要した長編作品である。第63回毎日出版文化賞毎日新聞社主催)特別賞受賞(2009年)。

「この作品は事実を取材し、小説的に構築したフィクションである」と冒頭に記載されている。実際にあった西山事件を想起させる内容である。

あらすじ


主な登場人物

【】内は作者が意図するモデルと思われる実在の人物・企業。ただしこの作品はあくまでもフィクションであり、実在の人物との関連は無い。

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


弓成の家族、関係者

弓成家

弓成亮太【西山太吉
本作品の主人公。初登場時は40歳。北九州市出身。世田谷区祖師谷在住。1971年時では毎朝新聞社【毎日新聞社】霞ヶ関クラブキャップ所属。1972年2月から人事異動で永田町クラブキャップへ転属するが、国家公務員違反の疑いで逮捕され、2年間休職した後、毎朝新聞社を退社する。通称「弓」・「弓さん」。
弓成由里子【西山啓子】
弓成亮太の妻。八雲家の長女。芙佐子の姉。逗子市出身。趣味は花作り。
弓成洋一
弓成亮太・由里子夫妻の長男。純二の兄。趣味は野球。初登場時は小学校3年生。顔立ちが亮太と酷似。難関の都立高校に合格し入学するが、すぐに退学。鯉沼の勧めでボストンの全寮制ハイスクールに入学。同校から飛び級でシカゴ大学に入学し卒業後、カリフォルニアシリコンバレーの事務所に入社(但し、コンピューター関連の仕事に就きたいことからその職場へ入社したと思われる)。日系人女性と結婚。
弓成純二
弓成亮太・由里子夫妻の次男。洋一の弟。趣味は野球。初登場時は小学校1年生。顔立ちが洋一とは対照的に妻・由里子と酷似。高校卒業後、東京を避けるように北海道大学経済学部に進学しアイスホッケーに入部。同大学卒業後、大手製紙会社の札幌支社に入社。その後、東京支社に転勤し結婚。一人娘・舞衣をもうける。
弓成正助
弓成亮太の父。香川県生まれ。北九州に在住。70歳。果物屋「弓成果青」【西山青果】を経営している。

八雲家

父、母
由里子、芙佐子、兄の両親。逗子市在住。いずれも名前は不詳。
八雲家の長男。大手電機メーカーの技術者。名前は不詳。
兄の妻
名前は不詳。
芙佐子
八雲家の次女。由里子の妹。3児の母。
啓郎
芙佐子の夫。病院の勤務医を務めている。
松子
由里子の叔母。名門私学の創設者一族へ嫁いでいる。
鯉沼玲
由里子のいとこ、由里子と同い年。建築家。ボストン在住。

毎朝新聞

清原
外務省詰め記者。
志木
外務省詰め記者。
金田
外務省詰め記者。
司脩一【上田健一】
政治部長、十年ほど前の外務省詰めキャップ。
久留
主筆。
牧野
編集局長。
荒木
社会部長。

読日新聞

山部一雄【渡邉恒雄
政治部記者。弓成亮太とは良きライバルである。

外務省

安西傑【安川壮】
外務審議官(経済担当)。旧財閥の御曹子であり、弓成と同じ北九州出身である。
三木昭子【蓮見喜久子】
外務審議官付き事務官。38歳。
山本 勇
外務審議官付き事務官。50歳半ば。

政治家

佐橋【佐藤栄作
内閣総理大臣。「華麗なる一族」、「不毛地帯」にも登場している。
福出武夫【福田赳夫
大蔵大臣、福出派会長、外務大臣。
田淵角造【田中角栄
佐橋派“共同経営者”→総理大臣。
小平正良【大平正芳
弘池会会長→外務大臣。
横溝宏 【横路孝弘
社進党【社会党】。弁護士

官界

十時警察庁長官 【後藤田正晴

弁護士

弓成亮太関係者

大野木正【大野正男
中央法律事務所に勤める、44歳の少壮弁護士。弁護団の実質的リーダー。
高槻
検事出身。
伊能
法曹界の重鎮。弁護団団長。
山谷
西江

三木昭子関係者

坂元勲

沖縄編

謝花(じゃはな)ミチ
母・トシと戦闘機のパイロットである父との間で出来た一人娘。読谷村在住であり、独身貴族である。読谷ガラス工房で名人・稲嶺の下で働いている。
謝花栄義
ミチの祖父。謝花商店を経営している。
渡久山朝友
読谷村在住であり、地元の中学の教頭を勤めている。ツルの夫。
渡久山ツル
朝友の妻。第二次世界大戦中、沖縄戦でひめゆり学徒隊員として従軍した経験がある。

書誌情報

単行本
  1. 2009年4月25日発行、ISBN 9784163281100
  2. 2009年4月25日発行、ISBN 9784163281209
  3. 2009年5月30日発行、ISBN 9784163281308
  4. 2009年6月30日発行、ISBN 9784163281407
文庫本
  1. 2010年12月10日発行、ISBN 9784167556068
  2. 2010年12月10日発行、ISBN 9784167556075
  3. 2011年1月10日発行、ISBN 9784167556082
  4. 2011年2月10日発行、ISBN 9784167556099

テレビドラマ

運命の人
ジャンル テレビドラマ
放送時間 日曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 2012年1月15日 - 3月18日(10回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
演出 土井裕泰
吉田健
原作 山崎豊子
脚本 橋本裕志
プロデューサー 瀬戸口克陽
出演者 本木雅弘
松たか子
真木よう子
大森南朋
北大路欣也
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
外部リンク 公式サイト

特記事項:
初回は30分拡大(21:00 - 22:24)。
最終回は54分拡大(21:00 - 22:48)。

2012年1月15日より3月18日まで、TBS系列の『日曜劇場』枠で放送された。初回は21:00 - 22:24(JST)の30分拡大、最終回は21:00 - 22:48(JST)の54分拡大。全10回。

概要

主演の本木雅弘は『今夜ひとりのベッドで』(2005年10月期)以来6年振りのTBS制作ドラマかつ民放の連続ドラマ出演作である。山崎豊子原作のドラマ作品としては、同枠では2007年に放送された『華麗なる一族』(木村拓哉(SMAP)主演)以来5年ぶりであり、また他局では2009年に放送された『不毛地帯』(唐沢寿明主演、フジテレビ系列)以来2年3ヵ月ぶりである。

主人公・弓成亮太役の本木雅弘は原作者・山崎豊子の推薦であり、「強靭さと悲劇性を併せ演じられる俳優さんだと、お見受けしたからだ」という。かつて、1995年NHK総合テレビで放送された同原作者のドラマ『大地の子』(上川隆也主演)でも、主人公・陸一心(松本勝男)役を本木雅弘と希望していたことがある(後に、原作者は上川隆也でよかったと述べている)。柳葉敏郎北大路欣也伊武雅刀大和田伸也等、山崎豊子原作のドラマ作品出演経験のある俳優が多く起用されている。

『華麗なる一族』で主演を務めた木村拓哉は参加していないが、本作は『華麗なる一族』と同様、北大路欣也は主人公と対立、柳葉敏郎は主人公と味方をする役どころとなっている。本作の平均視聴率が平均12%に留まり『華麗なる一族』のように爆発的ヒットとはならなかった。

1990年以降、山崎豊子原作のドラマ作品の殆どが開局記念番組(『白い巨塔』、『華麗なる一族』など)の一つとして位置づけられているが、前番組の『南極大陸』が既に開局60周年記念番組に付加されていたため、本作では山崎豊子原作のドラマ作品としては珍しく開局記念番組の肩書きがない。ただ、放送した2012年はこのドラマの背景にもなっている沖縄返還から40周年を迎える年である。

キャッチコピーは「未来は変えられるのか━ 日本中を揺るがせたあの大事件の裏側には、1人の男と2人の女の秘められた真実があった…」。

キャスト

☆は最終話・沖縄編に出演。

主要人物

弓成 亮太 - 本木雅弘
毎朝新聞社政治部記者。外務省記者クラブキャップ→永田町記者クラブキャップ
弓成 由里子 - 松たか子
弓成亮太の妻。自宅で弓成ゆりこピアノ教室を始める。
三木 昭子 - 真木よう子
外務省安西審議官付事務官→京陽不動産事務員→陵南運送事務員
山部 一雄 - 大森南朋
読日新聞社政治部記者。外務省記者クラブキャップ→永田町記者クラブキャップ→編集局長→論説委員長。
モデルとされている渡辺恒雄はドラマを視聴し憤慨した。[1]
佐橋 慶作 - 北大路欣也
内閣総理大臣。沖縄復帰記念式典後、退任。

毎朝新聞社

司 修一 - 松重豊
政治部部長→論説委員
清原 了 - 北村有起哉
政治部記者。外務省記者クラブ→永田町記者クラブ
金田 満 - 遠藤雄弥
政治部記者。外務省記者クラブ→永田町記者クラブ
仲村 明 - 笠原秀幸
政治部記者。永田町記者クラブ所属。
荒木 繁 - 杉本哲太
社会部デスク。
斉田 透 - 淵上泰史
社会部司法担当者。
萩野 孝和 - 梶原善
整理部デスク。
恵比寿 史朗 - でんでん
販売部部長。
久留 聡一 - 吉田鋼太郎 
主筆。
大館 智文 - 錦引勝彦
取締役社長。

外務省

安西 傑 - 石橋凌
経済担当審議官→アメリカ大使
山本 勇 - 小松和重
安西審議官付事務官。
林 - 石丸謙二郎
事務次官。
吉田 孫六 - 升毅
アメリカ局長。
川崎 一郎 - 奥田達士
北米第一課長。
砂川 - ノゾエ征爾
人事課課長。
児玉 - 伊藤正之
人事課課長。

政治家

愛川 輝一 - 大和田伸也
外務大臣(佐橋内閣)→大蔵大臣(田淵内閣)
田淵 角造 - 不破万作
自由党幹事長。通商産業大臣(第三次佐橋内閣)→内閣総理大臣
福出 赳雄 - 笹野高史
大蔵大臣→外務大臣(第三次佐橋内閣)
鈴森 善市 - 田窪一世
自由党総務会長。
小平 正良 - 柄本明
自由党小平派会長。外務大臣(田淵内閣)
曽根川 靖弘 - 本田博太郎
自由党曽根川派会長。通商産業大臣(田淵内閣)→内閣総理大臣
横溝 宏 - 市川亀治郎
社進党衆議院議員、元弁護士。

警察

十時 正春 - 伊武雅刀
警察庁長官。
井口 - 小市慢太郎
警視庁捜査第二課知能犯第4係班長。
郷田 - 長谷川公彦
警視庁捜査第二課課長。
岩代 - 山本龍二
警視庁捜査第二課警部補。

法曹

高槻 - 伏見哲夫
弓成亮太弁護団。
山谷 - 佐野元哉
弓成亮太弁護団。
大野木 正 - 柳葉敏郎
中央法律事務所所属。弓成亮太弁護団。
坂元 勲 - 吹越満
三木昭子担当弁護士。
正木 道夫 - 矢島健一
東京地方検察庁次席検事。
藪谷 哲司 - 水橋研二
東京地方検察庁特別捜査部検事。
笠間 繁昌 - 阪田マサノブ
東京地方検察庁特別捜査部検事。
森 靖之 - 浅野和之
東京地方検察庁公判部検事。
本山 拓 - 大鷹明良
東京地方裁判所裁判長。
増見 豊 - 鶴見辰吾
東京高等検察庁公判部検事。
木柿 - 小林勝也
東京高等裁判所裁判長。

週刊誌

鳥井 裕三 - 斎藤歩
週刊「ジャーナル」記者。
松中 雄也 - 眞島秀和
週刊「潮流」記者。

弓成家・八雲家

弓成 正助 - 橋爪功
弓成亮太の父親、北九州青果協同組合弓成青果社長。
弓成 しづ - 吉村実子
弓成亮太の母親。
弓成 洋一 - 今井悠貴(少年期:第1 - 8・最終話) / 菅田将暉(青年期:第9話)
弓成亮太・由里子の長男。
弓成 純二 - 山崎竜太郎(少年期:第1 - 8・最終話) / 萩野利久(青年期:第9話)
弓成亮太・由里子の次男。
八雲 泰造 - 山本圭
弓成由里子の父親。
八雲 加世 - 高林由紀子
弓成由里子の母親。
青山 芙佐子 - 柴本幸
弓成由里子の妹。
青山 美奈 - 甲斐恵美利
青山芙佐子の娘。
鯉沼 玲 - 長谷川博己
弓成由里子の従兄妹、建築家。

三木家

三木 琢也 - 原田泰造ネプチューン)☆
三木昭子の夫、元外務省官僚。

その他

坂元 千恵子 - 黒沢あすか
坂元勲の妻。
枝川 清美 - ふせえり
女性人権活動家。「三木さんを守る会」代表。
長谷川 勝次 - 半海一晃
弓成青果番頭。
中原 平吉 - 平賀雅臣
中原みかん農園経営者。
ブティックの店長 - 綾田俊樹

沖縄編

以下の登場人物は最終話に出演。

謝花 ミチ - 美波
与那嶺琉球ガラス工房職人。
渡久山 朝友 - 泉谷しげる(少年期:普久原男)
謝花ミチの叔父。
渡久山 ツル - 山本道子
謝花ミチの叔母。
照屋 賢勇 - 三浦貴大
与那嶺琉球ガラス工房職人。
与那嶺 真栄 - 普久原明
与那嶺琉球ガラス工芸家。
儀保 明 - 津田寛治
琉球新聞社社会部部長。
天願 崇 - 宮平安春
琉球新聞社社会部記者。
島袋 善祐 - 平泉成
反戦地主。
安仁屋 猛 - 津嘉山正種
軍用地地主会会長。
我楽 政規 - リリー・フランキー
琉球国際大学助教授。
少女 - 吉田里琴

スタッフ

サブタイトル

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1話 2012年1月15日 疑惑の一夜 土井裕泰 13.0%
第2話 2012年1月22日 漏れた秘密 11.3%
第3話 2012年1月29日 裏切りの代償 11.6%
第4話 2012年2月05日 暴かれた関係 吉田健 11.6%
第5話 2012年2月12日 引き裂かれた家族 10.8%
第6話 2012年2月19日 “女”の復讐 土井裕泰 09.9%
第7話 2012年2月26日 衝撃の判決 明暗を分けた結末!! 13.2%
第8話 2012年3月04日 逆転判決!? 暴走する女の執念 吉田健 10.4%
第9話 2012年3月11日 終幕へ-下される最後の審判 11.9%
最終話 2012年3月18日 栄光と挫折〜再生の物語が沖縄で遂に完結!!
40年前の真相と奇跡が招く衝撃の結末
-運命に翻弄された3人の未来とは
土井裕泰 14.1%
平均視聴率 12.0%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
TBS 日曜劇場
前番組 番組名 次番組
南極大陸
(2011.10.16 - 2011.12.18)
運命の人
(2012.1.15 - 2012.3.18)
ATARU
(2012.4.15 - 2012.6)

実在の「西山事件」などの史実と作品との相違

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

この作品は、あくまでもフィクションであるが、同時に「西山事件」という実在の事件などの史実を元に作られたものでもあるため、全くの創作であるエピソードと、元となる史実が存在するエピソードとが、以下の通り混在する。

史実と小説版との相違

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史実とテレビドラマ版との相違

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

原作とテレビドラマ版との相違

主に登場人物などを記述する。

脚注

  1. ^ 登場人物のモデルになった渡辺恒雄氏が激怒したドラマ「運命の人」

関連項目

外部リンク