運命の恋人』(うんめいのこいびと)は、宮脇明子による日本漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマ

漫画 編集

コーラス』(集英社)にて1995年から1996年にかけて連載された。単行本は1996年にYOUNG YOUコミックスから全2巻で発売され、2004年には番外編「ファミリートゥリー(家系図)」を同時収録した集英社文庫(コミック版 ISBN 978-4086182409)が発売されている。

ストーリー 編集

本作は、拉致監禁と、その被害者加害者心理をテーマに扱った作品である。

高校に入学した澪生は、友人の誘いで、美形の美術教師・加賀見が顧問を務める美術部に入部する。しかし、加賀見の視線に異様なものを感じ、澪生は不安に駆られていた。そして、ある日ついに、偽って加賀見の自宅に連れ込まれ、地下室に監禁されてしまう。加賀見は澪生を自分の運命の恋人だと言い張り、それを受け入れるまで監禁を続けると宣言するが、そんな言い分は澪生には到底受け入れられない。さまざまな方法で脱出を試みる澪生だったが、時の経過とともに、やがて心境に変化が生じていく……。

登場人物 編集

斉藤澪生(さいとう みお)
主人公の少女。高校1年生、15歳。父親は亡くなっており、マンションに母親と妹の3人暮らし。
加賀見準(かがみ じゅん)
澪生たちが通う高校の美術教師。大地主の息子だが、両親は早世し、大きな屋敷に一人暮らし。以前、一度結婚していた。
中井加奈(なかい かな)
澪生の友達で、クラスメート。家出とされていた澪生の失踪に不審感を抱く。
小津和雄(おづ かずお)
澪生たちと同じ美術部員。加賀見の近所に住む。
大場香(おおば かおり)
英語教師。加賀見に気があり、言い寄っている。アダ名は、名前をもじって「大バカ」。
十和子(とわこ)
加賀見の元妻。
山口保(やまぐち たもつ)
澪生のマンションの向かいに住むカメラマン。不審死を遂げる。
辻安兵衛
山口の事件を捜査する刑事。
小津トメ(おづ トメ)
加賀見邸に出入りする家政婦。和雄の祖母。

テレビドラマ 編集

運命の恋人
ジャンル テレビドラマ
原作 宮脇明子
脚本 片岡K
監督 片岡K
出演者 夏生ゆうな
大浦龍宇一
広岡由里子
もたいまさこ
吉野紗香
田口トモロヲ
野村祐人
中村麻美
山崎裕里
中村俊介
製作
プロデューサー 五十嵐文郎
新井英文
松田敦子
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域  日本
放送期間1997年12月22日 - 1997年12月23日
放送分55分
回数2
株式会社テレビ朝日
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1997年平成9年)12月22日・23日にテレビ朝日系列で二夜連続のクリスマス・スペシャルとして放映されたドラマ。放映時間は23:55-24:50。

キャスト 編集

スタッフ 編集

関連項目 編集