遠山 正道(とおやま まさみち、1962年1月25日[1] - )は、日本実業家。スープ専門店「スープストックトーキョー」「トーキョールー」、ネクタイブランド「giraffe」、全く新しいコンセプトリサイクルショップ「PASS THE BATON」を展開する株式会社スマイルズの代表取締役社長。日興證券会長遠山元一の孫。

経歴 編集

遠山直道と美代子(中央信託銀行会長白根清香の娘)の次男として東京都港区青山に生まれ育つ。松濤幼稚園を経て1969年慶應義塾幼稚舎入学。1973年、11歳のとき父親が飛行機事故で死亡。1975年慶應義塾普通部入学。1978年慶應義塾高等学校入学。1981年慶應義塾大学商学部入学。1985年に同大学を卒業し三菱商事株式会社に入社、建設部で天王洲地区の開発などを担当した後、情報化推進室でIT導入の推進を、情報産業部門でITソリューションを担当。1997年、小売りの仕事を希望して日本ケンタッキーフライドチキンに出向。1999年お台場ヴィーナスフォートにスープ専門店「スープストックトーキョー」開店。2000年、38歳のとき三菱商事初の社内ベンチャー企業として株式会社スマイルズを設立、代表取締役社長に就任。かねがね牛尾治朗から「この子は人がいいから、経営者に向いてる」と言われていたことが頭にあったという[2]2005年、同会長に就任。2008年2月、MBOを行い、同社長に再任。多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム講師。[3]

2020年、サブスク型の幸せ拡充再分配コミュニティ「新種のimmigrations」を立ち上げ、自律した経済と幸せの新しいカタチを希求する取り組みとして、長の遠山を含めた住人たちが活動している。  

2023年秋、コミュニティ「新種のimmigrations」から産まれた新種のバンド「新種のImmigrationsB」は、コミュニティの長である、遠山正道がポエトリーリーディングを担当。ギターの澤田知子とドラムのアンドレ詩生(15歳)親子による自宅スタジオでのジャムセッションをiPhoneボイスメモで録音したトラックに、テルミンの街角マチコがエフェクトを駆使したサウンドを大胆に重ね、森脇淳一が独自のバランス感覚でミックスしたオリジナル楽曲を、次々とストリーミング配信している。

学生時代からイラストを描いている。三菱商事時代、1989年には松任谷由実コンサートのステージ絵に「10人の若手アーティスト」として参加。1996年には代官山のヒルサイドテラスで、1998年にはニューヨークのWALTER WICKISER INCで個展を開催した。年間70枚絵を描いたとのこと(2013年5月24日 HCDセミナでの本人談)。

著書 編集

  • 『スープで、いきます―商社マンがSoup Stock Tokyoを作る―』(新潮社2006年
  • 『成功することを決めた―商社マンがスープで広げた共感ビジネス』(新潮文庫2011年
  • 『やりたいことをやるというビジネスモデル PASS THE BATONの軌跡』弘文堂 2013

共著等 編集

脚注 編集

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.229
  2. ^ 講談社MOOK[セオリー]vol.4『学歴社会の楽しみ方』p.27(2006年)のインタビューでの発言。
  3. ^ https://tcl.tamabi.ac.jp/

外部リンク 編集