雪女神(ゆきめがみ)は、2015年平成27年)に山形県で育成されたイネ(稲)の品種[1]。「蔵の華」を花粉親、「出羽の里」を種子親とする交配によって育成された酒米の一つ[1]。山形県の2017年(平成29年)産醸造用米の選択銘柄となっている[2]。山形や純粋な大吟醸酒をイメージした「」に、女性にも愛される酒になるようにとの願いを込めた「女神」から命名された[1]

雪女神
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 出羽の里×蔵の華
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 雪女神
開発 山形県
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品種特性 編集

山形県が2001年から開発に取り組み[3]、同県最初の大吟醸向け品種として育成された[1]。熟期は中生[1]。短稈で耐倒伏性が強い[1]

千粒重は26.9gと「出羽燦々」に比べて約1g大きく、心白発現率も高い[1]。心白が小さいため50%以上の精米が可能[1]タンパク質含有量が少なく、大吟醸に向く[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 副島 2017, p. 84.
  2. ^ 井上 2017, p. 71.
  3. ^ 【食のフロンティア】透き通る味わい「雪女神」山形、新酒米で世界挑戦『日経MJ』2018年4月8日フード面

参考文献 編集

  • 井上, 繁『47都道府県・米/雑穀百科』丸善出版、2017年10月25日。ISBN 9784621301821 
  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目 編集