高柳良一

日本の会社員、元俳優、編集者

高柳 良一(たかやなぎ りょういち、戸籍上の表記は髙栁 良一[1]1964年1月31日 - )は日本の元俳優、元編集者で、角川書店ニッポン放送を経て、2022年現在はニッポン放送の関連会社であるグレイプの取締役を務める[2]。身長178cm。東京都出身。

たかやなぎ りょういち
高柳 良一
生年月日 (1964-01-31) 1964年1月31日(60歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
身長 178cm
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1981年 - 1986年
主な作品
映画
ねらわれた学園
時をかける少女
天国にいちばん近い島
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人物・経歴 編集

慶應義塾高等学校在学中の1981年に、角川春樹事務所が『ねらわれた学園』の制作で催した薬師丸ひろ子の相手役オーディションで、選出されて同作へ出演し[3]、以後角川映画でヒロインの相手役を多く務めた。『時をかける少女』で未来人である深町一夫役を演じた際には、監督の大林宣彦は高柳にあえて「棒読み」調のセリフ回しをするよう演技指導したという。

1986年に、慶應義塾大学法学部政治学科卒業とともに俳優業を退いて角川書店に入社し、雑誌『野性時代』の編集などを担当した[3]宮脇俊三の『インド鉄道紀行』の取材に編集者として同行していた。1994年に角川書店を退社してニッポン放送に入社[3]2008年12月20日フジテレビ系列で放送された『決定!!芸能界100人アンケート 今見たい聴きたいベストヒット!』の「もう一度会いたい俳優」のコーナーに出演。ニッポン放送の営業促進部で副部長を務めていると紹介される。2021年時点では、総務局総務部長を務めていた[4]

2011年5月7日に有楽町でおこなわれた『時をかける少女』の上映会後の大林宣彦と原田知世のトークイベントに客席から参加し、28年ぶりとなる3人の「3ショット」も披露した[5]2014年1月7日フジテレビ系列で放送された『芸能人今でもスゴい!懐かしの100人すべて見せます生放送スペシャル!』に出演。2017年7月には、原田知世のデビュー35周年記念アルバムのライブショーにゲストとして登場し、原田に花束を渡した[6]

俳優業からは引退して久しいが、ニッポン放送入社後には雑誌『ログアウト』『ザ・スニーカー』などにエッセイを連載したこともある。

『時をかける少女』でも共演した角川映画の女優だった津田ゆかりと結婚したという情報がネット上で広まっているが誤りであり、大林宣彦の著書『大林宣彦のa movie book尾道』(2001年、たちばな出版)には、映画『ねらわれた学園』のクラスメート役の共演者と結婚したとある[要ページ番号]

出演作品 編集

映画 編集

すべて(旧)角川春樹事務所作品。

ドラマ 編集

ラジオ 編集

ビデオクリップ 編集

人間関係 編集

慶應義塾高校時代に漢文の教師であった瞳みのる(人見豊)に映画出演の相談をしている[7]。映画『時をかける少女』では岸部一徳演じる教員に深町一夫が漢文を習う場面があり、偶然にもザ・タイガースの元メンバー2人と「漢文の授業」という形で接することになった[8]

角川書店の編集者時代、担当編集者として鉄道紀行作家の宮脇俊三と共にインドへ鉄道旅行に赴いている。宮脇はこの時の旅行記を『インド鉄道紀行』として纏めており、同書で高柳のことを「物静かで、俳優経験者のようには、とうてい見えない」と述べている[9]

『時をかける少女』で共演した原田知世とは、2017年の時点でも家族ぐるみでの親交があるという[6]

脚注 編集

  1. ^ 『ON!』(大丸有の社内報)2020年秋号(第45号)インタビューより。
  2. ^ grapeについて - グレイプ(「会社概要」の箇所を参照)2022年7月12日閲覧。
  3. ^ a b c 高柳良一とは - 高柳良一の全仕事
  4. ^ 高柳良一、遠藤茂行、中川右介「熱討スタジアム第388回 1983年の「角川3人娘」を語ろう」『週刊現代』2021年(令和3年)2月13日号、講談社、2015年、149頁。 
  5. ^ “28年の“時をかけて”大林監督&原田知世が次回作の約束 “深町君”もサプライズ登場”. oriconキャリア (oricon ME). (2011年5月8日). http://career.oricon.co.jp/news/87413/full 2017年7月5日閲覧。 
  6. ^ a b “原田知世のもとに未来から“恋人”がやってきた!?/芸能ショナイ業務話”. サンケイスポーツ. (2017年7月8日). https://www.sanspo.com/article/20170708-IIIF3ISNPROA5OFCQTO4A7Y3XE/ 2020年4月19日閲覧。 
  7. ^ 瞳みのる (2011). 『ロング・グッバイのあとで ザ・タイガースでピーと呼ばれた男』. 集英社. p. 149. ISBN 978-4087805956 
  8. ^ 高柳良一 (2016年11月). 『三田評論』. 慶應義塾. p. 7 
  9. ^ 宮脇俊三『インド鉄道紀行』角川書店、1990年、18頁。ISBN 9784048832540 

外部リンク 編集