鳴門競艇場

日本の徳島県鳴門市にある競艇場

鳴門競艇場(なるときょうていじょう)は、徳島県鳴門市にあるボートレース場である[1][2][3]

鳴門競艇場
正面(2016年3月)
正面(2016年3月)
地図
施設
所在地 鳴門市撫養町大桑島字濘岩浜48-1[1]
座標 北緯34度11分26.5秒 東経134度36分33.9秒 / 北緯34.190694度 東経134.609417度 / 34.190694; 134.609417座標: 北緯34度11分26.5秒 東経134度36分33.9秒 / 北緯34.190694度 東経134.609417度 / 34.190694; 134.609417
開場 1953年4月24日
施行者 鳴門市・松茂町ほか二町競艇事業組合
コース
水面[2](小鳴門海峡)
水質 海水[2][3]
モーター 減音 (ヤマト331型・大型吸気サイレンサー)
外向発売所
外向発売所 エディウィン鳴門
場外発売場
場外発売場

  • 土佐
  • オラレ美馬
  • 阿波かもじま
実況
担当 梶西達・小林習之他
所属 アップライト
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鳴門競艇場の位置(日本内)
鳴門競艇場
鳴門競艇場
鳴門競艇場

概要 編集

通称はBOAT RACE鳴門(ボートレースなると)。施行者は鳴門市と「松茂町ほか二町競艇事業組合」[4]

SG級の全国規模の名選手を多数抱える割には、施設の規模の小ささもあってか、SGの開催は草創期に現在の笹川賞競走の前身にあたる全国地区対抗競走が1度開催されたのみであったが、初の全国発売レースとして2009年4月14日 - 19日まで競艇名人戦競走が開催されたあと、施設改修後の2016年7月13日~18日に初めてのSGオーシャンカップが開催された。[5]なお場内に設置されている大型映像装置の大きさはボートレース住之江に次ぐ。

傘下の場外発売場ボートレースチケットショップ土佐高知県香南市1996年8月オープン)・ボートレースチケットショップオラレ美馬(徳島県美馬市、2009年10月14日オープン)・ボートレースチケットショップ阿波かもじま(徳島県吉野川市2022年10月1日オープン)がある。また、ボートレース尼崎の主催者の1つである伊丹市が管理するボートレースチケットショップ洲本兵庫県洲本市)でも一部レースを場外発売する。さらに、2011年11月には本場に隣接して従来あった外向前売発売所を改装した外向発売所「エディウィン鳴門」がオープンした。

レース実況は2023年上半期頃迄桃井雄也が中心に担当していたが、桃井は家庭の事情に依り2023年8月の江戸川競艇場の代理実況で引退、所属事務所を退社している。2023年7月からは梶西達が実況に加わっている[6]。SGなどの大レースでは小林習之が担当することが多い。

2010年3月10日初日の開催より、大型吸気サイレンサー付き減音型のモーターが採用されている[7]

マスコットキャラクターはの「なるちゃん」である。

兵庫県香川県の県境に近いという事もあって、徳島県だけでなく、在阪局や岡山香川準広域局でもCMが放映されている。

2014年2月19日から2月23日に開催される「60年ありがとう競走」を最後として、2016年4月27日までは南海地震津波対策として防御柵の設置工事を行うため、開催を実施しなかった。なおこの期間中も、外向発売所「エディウィン鳴門」と、ボートピア土佐、オラレ美馬での他場の相互場間場外の発売は実施を行った[8]。そして、2016年4月28日に新スタンド完成とともに開催を再開した。

なお、場内は2018年4月頃に、場内撮影が解禁となった。ただし、スリットライン10m前後付近は撮影禁止[9]

2018年9月よりモーニングレースを導入[10]。同年11月にスケート場を核としたUZU PARKがオープン。

コース概要 編集

 
鳴門競艇場周辺の空中写真。2009年5月9日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

競走水面は海[2]で、水質は海水[2][3]。競走水面の幅は第1ターンマークのホーム側が45m、バック側が63mで、比較的狭い[11]

四国本土と大毛島の間にある小鳴門海峡上に水面があるボートレース場なので、潮の流れが速く、水面にうねりが出て乗りにくいといわれている[3]戸田江戸川平和島と並ぶ狭隘且つ難水面のイン受難水面と言われており、インの勝率も近畿地方以西の西日本の競艇場では一番低い上に全国平均に比べてかなり低く、センターやアウトコースからの差しや捲り決着にイン逃げをブロックされての差しや抜きが圧倒的に多い他、転覆や落水等のレース事故も比較的多い。立地上天候の影響を受けやすく、2009年1月12日の一般競走最終日が8R以降打ち切り開催中止、2009年大晦日の松竹杯競走3日目が打ち切り順延、翌2010年元日も中止日程短縮になった。

主要開催競走 編集

周年記念 (GI) のタイトルは「大渦大賞」。企業杯(GIII)として、大塚製薬の主力商品の名前を冠したオロナミンCカップが行なわれている。

女子リーグ戦の名称は渦の女王決定戦。正月には松竹杯、ゴールデンウィークには日本モーターボート選手会会長杯、お盆には渦王杯が行なわれている。

2010年6月からは「ドーンと勝負!鳴門の3段ロケットレース!!」として、企画レースを開始した。

休止中の主要開催は2014年から2016年までは他場開催となり、丸亀競艇場宮島競艇場で開催された。

企画レースとして、1R「とるならなると」(1号艇のみA級選手)、2R「どーなるなると」(日替わり企画)、3R「どきどきなると」(1号艇にA級選手、2~6号艇にA級orB級選手)、4R「とにかくなると」(1号艇にA級選手、2~6号艇にA級orB級選手)が実施されている[12]

SG開催実績 編集

年度 競走名 優勝者 登番 出身
2016 第21回オーシャンカップ 石野貴之 4168 大阪
2017 第27回グランドチャンピオン 石野貴之 4168 大阪
2020 第25回オーシャンカップ 峰竜太 4320 佐賀
2022 第25回チャレンジカップ 深谷知博 4524 静岡

徳島支部の主な選手 編集

アクセス 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 交通案内”. BOAT RACE 鳴門. 2022年5月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 蛭子1992、201頁。
  3. ^ a b c d 藤野2006、223頁。
  4. ^ 松茂町北島町板野町による一部事務組合。かつては藍住町も参加しており「松茂町ほか三町競艇事業組合」という名称だった。
  5. ^ ボートレースオフィシャルWEB・ニュース&トピックス2015年6月19日
  6. ^ 以前は2012年3月までを岸本恵子と梅本真由美が担当。澤村美加と嵐みずえは2013年9月上旬で引退。鈴木佳文・橋本理佳・平山信一・高橋敬亮・藤本悠暉が実況していた時期もあった。藤本は2020年以降浜名湖競艇場のメイン実況担当となり、桃井・小林・梶西・平山・高橋の5者も浜名湖競艇の実況に交わっていた事がある。
  7. ^ ボートレースオフィシャルWEB・ニュース&トピックス2009年3月9日
  8. ^ ボートレース鳴門休催のお知らせ(2013年11月4日 2014年2月5日閲覧)、鳴門大戦ファイナル(掲載・閲覧日同文)
  9. ^ FAQ 本場内で写真を撮影することはできますか?(2018年5月1日閲覧)
  10. ^ 徳島)モーニングレース始めました ボートレース鳴門 - 朝日新聞デジタル・2018年9月25日
  11. ^ 水面特性”. 鳴門競艇場. 2018年12月23日閲覧。
  12. ^ 24場企画レース一覧 競艇マクール 2022年9月14日閲覧
  13. ^ a b c 無料送迎バス”. アクセス. 鳴門競艇場. 2016年5月13日閲覧。

参考文献 編集

  • 蛭子能収『競艇入門』ポケットブック社〈Pocket book 38〉、1992年。ISBN 978-4-341-14038-0 
  • 藤野悌一郎『よくわかる競艇のすべて 改訂新版』三恵書房、2006年。ISBN 4-7829-0353-7 
  • 水面特性&潮見表”. データ. 鳴門競艇場. 2012年3月19日閲覧。
  • 施設案内”. 施設&アクセス. 鳴門競艇場. 2012年3月19日閲覧。
  • 無料送迎バス”. アクセス. 鳴門競艇場. 2012年3月19日閲覧。

外部リンク 編集