鵜住神社

岩手県釜石市にある神社

鵜住神社(うのすみじんじゃ)は、岩手県釜石市鵜住居町にある神社。東日本大震災で発生した津波により甚大な被害を受けた。

鵜住神社

1番鳥居地図
所在地 岩手県釜石市鵜住居町第13地割28番地
位置 北緯39度19分29秒 東経141度53分2秒 / 北緯39.32472度 東経141.88389度 / 39.32472; 141.88389 (鵜住神社)座標: 北緯39度19分29秒 東経141度53分2秒 / 北緯39.32472度 東経141.88389度 / 39.32472; 141.88389 (鵜住神社)
主祭神 品牟陀和気命
大山祇命
創建 1690年元禄3年)
例祭 旧8月17日
地図
鵜住神社の位置(岩手県内)
鵜住神社
鵜住神社
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祭神 編集

歴史 編集

1690年元禄3年)勧請2011年平成23年)3月に発生した東日本大震災で鳥居3基(木製2、石製1)と神輿3基を消失。鳥居は半年後に1基、翌年に1基、2017年12月に3基目の1番鳥居を復元した。1番鳥居は高さ約5メートルの柱に銅板加工を施した笠木を渡す[1]2018年(平成30年)から翌年にかけてはNHK年越し番組、「ゆく年くる年」で生中継された[2]

文化財 編集

有形文化財(県指定) 編集

  • 木造十一面観音立像(平成24年11月13日 指定)
像背銘から室町時代後期、1510年永正7年)の作とされ、上閉伊地区における最古の年号を持つ仏像。観音堂は、明治以前は一段上の地に祀られていたもので、津波で鵜住居市街地が壊滅した一方、当社(元観音堂)は無傷で鎮座し続けている。観音堂はもともと安全な位置に建てられ、参道は避難路に、祭礼は自然に避難訓練も兼ねていた。事実多くの市民が当社に上がり難を逃れた。2012年平成24年)11月13日、県から有形文化財に指定された[3]

天然記念物(市指定) 編集

  • 夫婦クロベ(昭和53年11月28日 指定、平成28年12月26日 指定解除)
1690年(元禄3年)の神社の勧請の際に植えられたと伝えられ、樹齢は300年余であり1978年昭和53年)11月28日に市文化財(天然記念物)に指定された[4]2016年時点で本殿に向かって右側の樹高は28m、幹周472cm、根元周550cm。二股になった左側は樹高30m、幹周407cm、根元周460cmの巨木だった。しかし東日本大震災以降、樹勢の衰えが加速し、同年12月指定を解除され、翌年1月伐採された[5]

無形民俗文化財(市指定) 編集

  • 鵜住居虎舞(平成24年11月28日 指定)
伝承者は江戸時代中期頃の創始と伝えている。当社に奉納する虎舞であり、当社祭典には神輿の供として参加する。昭和初期に銅版が巻いてある「巳之松」の銘が刻まれた横が発見された。その笛には言い伝えなどにより江戸時代末期のものであると推測される。2012年11月、市から無形民俗文化財に指定された[6]

現地情報 編集

所在地
交通アクセス
周辺

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ 鵜住神社 鳥居再建、落成祝う〜境内で餅まき、復興への思い一層強く”. 復興釜石新聞. 2018年12月9日閲覧。
  2. ^ ゆく年くる年」(PDF)『NHK広報局』2018年12月19日https://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2018/12/010.pdf2019年1月24日閲覧 
  3. ^ 木造十一面観音立像”. 釜石市. 2018年12月9日閲覧。
  4. ^ 釜石市指定文化財の指定解除について”. 釜石市. 2018年12月10日閲覧。
  5. ^ 鵜住神社の「夫婦くろべ」復興見つめた神木伐採〜樹齢300年余 地域住民に惜しまれ、枯れて倒れる恐れ”. 復興釜石新聞. 2018年12月9日閲覧。
  6. ^ かまいしの民俗芸能”. 釜石市. 2018年12月9日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集