1897年のメジャーリーグベースボール

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以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1897年のできごとを記す。

ナショナルリーグはボストン・ビーンイーターズ(後のブレーブス)が4年ぶり7度目の優勝をした。

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できごと 編集

ボルチモア・オリオールズウィリー・キーラーは、シーズン開始から 44試合連続安打(45試合との説もある)を記録し、これはその後、1941年にジョー・ディマジオが破るまでの最長連続安打記録(近代野球以前)となった。この年に打率.424と239安打を記録して彼にとって最高のシーズンとなった。ヒット打ちの名人と呼ばれ、76.2センチで822グラムの軽いバットでプレース・ヒットをするかと思えばボルチモアチョップやプッシュバントで一塁に出るなど相手チームを攪乱し、ジョン・マグローとのコンビでヒットエンドランを連発した。

テンプルカップ 編集

シーズン終了後のテンプルカップ(ナショナルリーグ優勝チームと2位チームとの7回戦)は、ペナントレース優勝チームのボストン・ビーンイーターズではなくて、2位だったボルチモア・オリオールズが優勝した。テンプルカップは結局これが最後となった。

記録 編集

最終成績 編集

ナショナルリーグ 編集

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ボストン・ビーンイーターズ 93 39 .705 --
2 ボルチモア・オリオールズ 90 40 .692 2.0
3 ニューヨーク・ジャイアンツ 83 48 .634 9.5
4 シンシナティ・レッズ 76 56 .576 17.0
5 クリーブランド・スパイダーズ 69 62 .527 23.5
6 ワシントン・セネタース 61 71 .462 32.0
6 ブルックリン・ブライドグルームズ 61 71 .462 32.0
8 ピッツバーグ・パイレーツ 60 71 .458 32.5
9 シカゴ・コルツ 59 73 .447 34.0
10 フィラデルフィア・フィリーズ 55 77 .417 38.0
11 ルイビル・カーネルズ 52 78 .400 40.0
12 セントルイス・ブラウンズ 29 102 .221 63.5

個人タイトル 編集

ナショナルリーグ 編集

打者成績 編集

項目 選手 記録
打率 ウィリー・キーラー (BLN) .424
本塁打 ヒュー・ダフィー (BSN) 11
打点 ジョージ・デイヴィス (NYG) 135
得点 ビリー・ハミルトン (BSN) 152
安打 ウィリー・キーラー (BLN) 239
盗塁 ビル・ラング (CHC) 73

投手成績 編集

項目 選手 記録
勝利 キッド・ニコルズ (BSN) 31
防御率 エイモス・ルーシー (NYG) 2.54
奪三振 サイ・セイモアー (NYG) 156
ドック・マクジェームズ (WHS)
投球回 キッド・ニコルズ (BSN) 368
セーブ ウィン・マーサー (WHS) 3
キッド・ニコルズ (BSN)

出典 編集

  • 『米大リーグ 輝ける1世紀~その歴史とスター選手~』≪ウイリー・キーラー≫ 39P参照 週刊ベースボール 1978年6月25日増刊号 ベースボールマガジン社
  • 『メジャーリーグ ワールドシリーズ伝説』 ワールドシリーズ前史 The Fall Classic 誕生秘話 84-85P参照 上田龍 著  2001年10月発行 ベースボールマガジン社

参考 編集