2006 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表

2006 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表(2006 - だいひょう)は、2006年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック第1回大会に出場したカナダ代表である。

経緯 編集

MLBトロント・ブルージェイズでベンチコーチを務めるアーニー・ウィットが、2004年のアテネ五輪に続いて今大会でも指揮を執った。

マイナーリーガーメジャーの若手選手を中心に構成されており、「やや迫力不足」と評価する声もあったが、アメリカ合衆国に勝利するなど健闘した。しかし最終戦で9失点してしまったため、失点率が悪化し、1次リーグで敗退した。

最終成績 編集

1次リーグ敗退(大会通算成績:2勝1敗)

1次リーグ 編集

POOL Bで2勝1敗。アメリカ合衆国メキシコと並んだが、失点率でカナダが敗退。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
  カナダ(1勝) 0 0 0 0 3 0 4 0 4 11 12 2
  南アフリカ(1敗) 0 0 0 0 4 0 1 3 0 8 9 3
クリス・リーツマ(1勝) Sジェシー・クレイン(1S) ジャレッド・エラリオ(1敗)
本塁打:[カナダ] コーリー・コスキー1号(2ラン、タイロン・レモント
5回表に3点を先制したカナダだったが、すぐその裏に4点を奪われ逆転を許す。8回終了時で7-8とリードされていたが、9回表に相手のミスにつけこみ4点を奪い再逆転した。カナダがシーソーゲームをものにしてWBC白星スタート。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
  カナダ(2勝) 1 1 3 2 1 0 0 0 0 8 13 1
  アメリカ合衆国(1勝1敗) 0 0 0 0 6 0 0 0 0 6 9 0
アダム・ローウェン(1勝) Sスティーブ・グリーン(1S) ドントレル・ウィリス(1敗)
本塁打:[カナダ] アダム・スターン1号(ソロ、ゲーリー・マジュースキー) [アメリカ合衆国] ジェイソン・バリテック1号(満塁、エリック・カー
初回に1点を先制したカナダは、その後も着実に得点を重ねる。5回裏に一挙6点を奪われ、2点差まで追い上げられたが、リリーフ陣がリードを守りきった。カナダは連勝で2次リーグ進出に王手をかけた。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
  メキシコ(2勝1敗) 4 2 0 2 0 1 0 0 0 9 14 0
  カナダ(2勝1敗) 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4 2
エステバン・ロアイザ(1勝) ジェフ・フランシス(1敗)
本塁打:[メキシコ] ホルヘ・カントゥ2号(2ラン、ジェフ・フランシス) マリオ・バレンズエラ1号(ソロ、マイク・マイヤーズ
カナダ投手陣がメキシコ打線に打ち込まれ、計9失点。カナダは大敗を喫した。翌10日にアメリカ合衆国が南アフリカに勝ったため、失点率の差でカナダの1次リーグ敗退が決定した。

出場メンバー 編集

背番号 氏名 所属球団 備考
監督 アーニー・ウィット
Ernie Whitt
コーチ ラリー・ウォーカー
Larry Walker
デニス・ブーシェ
Denis Boucher
投手コーチ
ティム・リーパー
Tim Leiper
ロブ・デューシー
Rob Ducey
トミー・クレイグ
Tommy Craig
トレーナー
投手 15 マイク・マイヤーズ
Mike Meyers
 ハンツビル・スターズ
20 アダム・ローウェン
Adam Loewen
 ボウイ・ベイソックス
22 エリック・カー
Éric Cyr
 統一ライオンズ
24 スティーブ・グリーン
Steve Green
 トレド・マッドヘンズ
26 ジェフ・フランシス
Jeff Francis
 コロラド・ロッキーズ
28 ジェシー・クレイン
Jesse Crain
 ミネソタ・ツインズ
31 アーロン・マイエット
Aaron Myette
 スクラントン・ウィルクスバリ・レッドバロンズ**
32 ビンス・パーキンス
Vince Perkins
 ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ**
34 クリス・リーツマ
Chris Reitsma
 アトランタ・ブレーブス
35 クリス・ベッグ
Chris Begg
 コネチカット・ディフェンダーズ*
36 スコット・マシソン
Scott Mathieson
 レディング・フィリーズ
37 レアール・コーミエ
Rhéal Cormier
 フィラデルフィア・フィリーズ
48 ポール・クアントリル
Paul Quantrill
 フロリダ・マーリンズ
49 エリック・ベダード
Érik Bédard
 ボルチモア・オリオールズ
捕手 8 クリス・ロビンソン
Chris Robinson
 デイトナ・カブス
17 マックス・サンピエール
Max St. Pierre
 トレド・マッドヘンズ
55 ピート・ラフォレスト
Pete Laforest
 サンディエゴ・パドレス
内野手 3 マット・ロジェルスタッド
Matt Rogelstad
 インランド・エンパイア・シックスティシクサーズ
4 ピート・オーア
Pete Orr
 アトランタ・ブレーブス
11 スタッビー・クラップ
Stubby Clapp
 エドモントン・クラッカーキャッツ
16 ケビン・ニコルソン
Kevin Nicholson
 サマセット・ペイトリオッツ
27 ジャスティン・モルノー
Justin Morneau
 ミネソタ・ツインズ
47 コーリー・コスキー
Corey Koskie
 ミルウォーキー・ブルワーズ
50 スコット・ソーマン
Scott Thorman
 リッチモンド・ブレーブス
外野手 7 アダム・スターン
Adam Stern
 ボストン・レッドソックス
12 マット・ステアーズ
Matt Stairs
 カンザスシティ・ロイヤルズ
18 セバスチャン・ボウチャー
Sebastien Boucher
 サンアントニオ・ミッションズ
19 ライアン・ラドマノビッチ
Ryan Radmanovich
 サマセット・ペイトリオッツ
38 ジェイソン・ベイ
Jason Bay
 ピッツバーグ・パイレーツ
45 アーロン・ガイエル
Aaron Guiel
 カンザスシティ・ロイヤルズ
  • 球団の*は、英語版ウィキペディア、** 所属なしまたは不明。

関連項目 編集

外部リンク 編集