2011 MDアポロ型小惑星地球近傍天体である。日本時間の2011年6月28日午前2:00に地球から、およそ12,000 kilometers (7,500 mi) (までの距離の約1/32) まで接近した。[2][3][4][5]。当初はデブリだと思われていたが、その後の調査で小惑星だと判明した[4]


2011 MD
仮符号・別名 2011 MD
分類 地球近傍小惑星
軌道の種類 アポロ群
発見
発見日 2011年6月22日
発見者 LINEAR
軌道要素と性質
物理的性質
直径 6 m[1]
Template (ノート 解説) ■Project

概要 編集

2011年6月22日ニューメキシコ州にあるLINEARが所有する望遠鏡によって発見された。発見時の概算で直径は10 and 45 meters (30 and 150 ft)の範囲とされ[6]、後には7 and 15 meters (20 and 50 ft)とされていた[7]。2014年6月には、NASAの赤外線天文衛星スピッツァーによってこの年の2月に行われた観測の結果、直径は6 meters (20 ft)、比重は水と同じ程度であるとされた[1]

エミリー・バルドウィン博士は雑誌「Astronomy Now英語版」にて、この天体が地球に衝突する心配は無く、地球の大気圏に突入した場合(そうでない場合でも)、「大部分は明るい火の玉として燃えてしまい、わずかな隕石がばらまかれるだけだろう。」と述べている[6]

2011年6月28日の最接近によって2011 MDの公転周期は380日から396日に広がった。地球通過時の相対速度は6.7km/s[3]で地球に対しての軌道離心率は1.1であった。

 
地球の軌道平面と2011 MDの推定される軌道。この見方では地球の下を通っているように見える。
 
太陽から見た2011 MDの軌道

脚注 編集

  •   ウィキメディア・コモンズには、2011 MDに関するカテゴリがあります。
  1. ^ a b "NASA Announces Latest Progress, Upcoming Milestones in Hunt for Asteroids" (Press release). NASA. 19 June 2014. 2014年6月22日閲覧
  2. ^ Don Yeomans (2011年6月25日). “Bend it Like Beckham! Small Asteroid to Whip Past Earth on June 27, 2011”. ジェット推進研究所. 2014年6月22日閲覧。
  3. ^ a b JPL Small-Body Database Browser (2011 MD)”. ジェット推進研究所. 2011年6月26日閲覧。
  4. ^ a b Tony Flanders. “Asteroid To Buzz Earth Monday, June 27th”. Sky Publishing. 2011年6月4日閲覧。
  5. ^ Tony Flanders. “Is Asteroid 2011 MD Space Junk?”. Sky Publishing. 2011年6月24日閲覧。
  6. ^ a b Paul Sutherland. “Incoming! Another asteroid to skim by”. 2011年6月24日閲覧。
  7. ^ Conversion of Absolute Magnitude to Diameter”. Minor Planet Center. 2012年5月30日閲覧。