2014年ドイツグランプリは、2014年のF1世界選手権第10戦として、2014年7月20日ホッケンハイムリンクで開催された。

ドイツの旗 2014年ドイツグランプリ
レース詳細
日程 2014年シーズン第10戦
決勝開催日 7月20日
開催地 ホッケンハイムリンク
ドイツ ホッケンハイム
コース長 4.574km
レース距離 67周(306.458km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:16.540
ファステストラップ
ドライバー イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
タイム 1:19.908(Lap 53)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選 編集

展開 編集

ニコ・ロズベルグが母国でポールポジションを獲得。ハミルトンはQ1でブレーキトラブルによりクラッシュし、Q2に進んだがマシンの修復ができずにQ2敗退となった[1]。ボッタス・マッサのウィリアムズ勢が2、3番手につけた[2]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Grid
1 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:17.631 1:17.109 1:16.540 1
2 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 1:18.215 1:17.353 1:16.759 2
3 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 1:18.381 1:17.370 1:17.078 3
4 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 1:18.260 1:17.788 1:17.214 4
5 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 1:18.117 1:17.855 1:17.273 5
6 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 1:18.194 1:17.646 1:17.577 6
7 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:18.389 1:17.866 1:17.649 7
8 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 1:18.530 1:18.103 1:17.965 8
9 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 1:18.927 1:18.017 1:18.014 9
10 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 1:18.916 1:18.161 1:18.035 10
11 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 1:18.425 1:18.193 11
12 7   キミ・ライコネン フェラーリ 1:18.534 1:18.273 12
13 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 1:18.496 1:18.285 13
14 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 1:18.739 1:18.787 17
15 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 1:18.894 1:18.983 14
16 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.683 no time 20
17 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 1:19.142 15
18 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 1:19.676 16
19 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 1:20.195 18
20 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 1:20.408 19
21 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 1:20.489 21
107% time: 1:23.065
NC 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー no time PL

[3]

  • No.21は前戦レース中に接触を引き起こした過失のため3グリッド降格[4]
  • No.44はギアボックス交換により5グリッド降格[5]
  • No.9は107%ルールをクリアできなかったが、スチュワードにより出走を許可。規定時間までに車をパルクフェルメに収められなかったためピットレーンスタート並びにスタートから3周以内の10秒ストップ&ゴーペナルティ

決勝 編集

展開 編集

猛暑となった土曜日とは打って変わって、日曜日は小雨が降ったり止んだりの天候となったが、レースが始まる頃には完全なドライコンディションとなった。スタートでは3番手スタートのマッサと4番手のマグヌッセンが接触、マッサのマシンは宙を舞いすぐにリタイヤとなった。マグヌッセンも接触の影響でピットインして最後尾に沈み、コースにはすぐさまセーフティカーが導入された。3周目にレースが再開され、ロズベルグは2番手のボッタスとの差を広げて付け入る隙を与えない。12周目のアロンソがピットインし、ここから各車1回目のピットインを行う。20番手スタートのハミルトンは次々と前走車を交わしていき、引っ張り過ぎた形ではあったが26周目の1回目のピットストップが終わった時点で8番手まで浮上した。30周目、追い上げていたハミルトンだったが、ここでバトンと接触してフロントウィングにダメージを負ってしまう。48周目にスーティルがホームストレート上でスピンしてリタイヤ。ハミルトンは終盤3番手まで浮上して2位のボッタスに追いついたが、先ほどの接触の影響もあり、ボッタスを抜きあぐねて3位で終わった。ロズベルグは自身にとっても、チームにとっても初の母国優勝を飾った。2位のボッタスはオーストリアから3戦連続表彰台。3位はハミルトン。4位はベッテル。久しぶりに決勝でチームメイトを上回った[1]。5位は終盤リチャルドを抑えきったアロンソだった[6]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 67 1:33:42.914 1 25
2 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 67 +20.789 2 18
3 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 67 +22.530 20 15
4 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 67 +44.014 6 12
5 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 67 +52.467 7 10
6 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 67 +52.549 5 8
7 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 67 +1:04.178 9 6
8 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 67 +1:24.711 11 4
9 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 66 +1 Lap 4 2
10 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 66 +1 Lap 10 1
11 7   キミ・ライコネン フェラーリ 66 +1 Lap 12
12 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 66 +1 Lap 18
13 25   ジャン=エリック・ベルニュ フェラーリルノー 66 +1 Lap 13
14 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 66 +1 Lap 16
15 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 66 +1 Lap 17
16 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 65 +2 Laps 19
17 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 65 +2 Laps 21
18 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 65 +2 Laps PL
Ret 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 47 スピン 15
Ret 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 44 オイル漏れ 8
Ret 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 26 水漏れ 14
Ret 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 0 接触 3

[7]

第10戦終了時点でのランキング 編集

[8]

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

脚注 編集

  1. ^ a b 鈴木賢志、高橋浩司「F1速報 2014年総集編」『F1速報』第26巻第1号、株式会社三栄書房、2015年2月5日、131,132。 
  2. ^ “ロズベルグがポール、ハミルトンはクラッシュ”. espnf1.com. (2014年7月19日). http://ja.espnf1.com/germany/motorsport/story/167961.html 2018年11月21日閲覧。 
  3. ^ “【結果】F1第10戦ドイツGP予選/2014年7月19日(土)”. topnews.jp. (2014年7月19日). http://www.topnews.jp/f1-german-qualify-2014 2018年11月21日閲覧。 
  4. ^ “グティエレスに次戦グリッド降格処分”. espnf1.com. (2014年7月7日). http://ja.espnf1.com/greatbritain/motorsport/story/166051.html 2018年11月21日閲覧。 
  5. ^ “ハミルトンがギアボックス交換”. espnf1.com. (2014年7月20日). http://ja.espnf1.com/mercedes/motorsport/story/168161.html 2018年11月21日閲覧。 
  6. ^ “ロズベルグが優勝、ハミルトンが16台抜きの3位!”. espnf1.com. (2014年7月20日). http://ja.espnf1.com/germany/motorsport/story/168243.html 2018年11月21日閲覧。 
  7. ^ “ドイツGP 2014 / Results”. espnf1.com. http://ja.espnf1.com/germany/motorsport/race/138623.html?noredir=1 2018年11月21日閲覧。 
  8. ^ “F1世界選手権 2014 / ランキング”. espnf1.com. http://ja.espnf1.com/f1/motorsport/season/138549.html?date=2014-07-20;template=standings 2018年11月21日閲覧。 
前戦
2014年イギリスグランプリ
FIA F1世界選手権
2014年シーズン
次戦
2014年ハンガリーグランプリ
前回開催
2013年ドイツグランプリ
  ドイツグランプリ 次回開催
2016年ドイツグランプリ