P

ラテン文字の16番目の文字

Pは、ラテン文字アルファベット)の 16 番目の文字。小文字は pギリシャ文字Π(パイ)に由来し、キリル文字Пに相当する。

Pp Pp
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz
  • 太字で表した字は母音である。

ギリシャ文字のΡ(ロー)、キリル文字のРは別字であり、どちらもラテン文字のRに相当する文字である。

また、アイスランド語におけるÞ小文字þ)も別字であり、これは英語に於ける"th"(但し、無声子音の方)に相当する。

字形 編集

 
筆記体
 
ジュッターリーン体
  1. 大文字は、縦棒の上部右に右半円を付けた形である。
  2. 小文字はミーンラインより下に書かれるが、ベースラインを越えて下に突き出す。このため、実質的な大きさは大文字と同等である。半円は円で書かれることが多く、棒は接線となる。筆記体では縦棒を先に書き、折り返して丸を時計回りに書く。このため、棒の上部に前の字からの接続線が、円の下部に次の字への接続線が付く。このとき、丸の下部を棒まで戻さず、丸の下が空いたままにすることがある。
  3. 数式などで大文字のPを筆記する際は、棒の下にセリフを付けることで小文字と区別している。

亀甲文字では、 となる。

呼称 編集

音素 編集

この文字が表す音素は、/p/ないしその類似音である。

  • フランス語では語末のpを黙字とする。次の単語が母音で始まれば、このpを発音する。

歴史 編集

ギリシア文字・Π(パイ)の右足を曲げた形に由来する。この結果、現在のラテン文字のRに相当するΡと同形になってしまったため、そちらの文字には中央から右下にヒゲを付け加えて区別するようになった。

P の意味 編集

例:

符号位置 編集

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
P U+0050 1-3-48 P
P
p U+0070 1-3-80 p
p
U+FF30 1-3-48 P
P
U+FF50 1-3-80 p
p
全角
U+24C5 Ⓟ
Ⓟ
U+24DF 1-12-41 ⓟ
ⓟ
丸囲み
🄟 U+1F11F 🄟
🄟
U+24AB ⒫
⒫
括弧付き
𝐏 U+1D40F 𝐏
𝐏
𝐩 U+1D429 𝐩
𝐩
太字

他の表現法 編集

関連項目 編集