PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ

PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ (PDC World Darts Championship) は、プロフェッショナル・ダーツ・コーポレーション(PDC)が開催するダーツのトーナメントである。 ダーツにおける世界選手権の中でも、現在、最も大きなイベントとなっており、ダーツにおける最高峰の大会である。

PDC World Darts Championship
2008年から会場となっているアレクサンドラ・パレス
概要
開催国 イギリスの旗 イギリス
(イングランドの旗 イングランド)
開催地 ロンドン
会場 アレクサンドラ・パレス
初開催 1994年
主催団体 PDC
大会種別 Premier (Sky Sports)
World Championship
テレビ イギリスの旗 Sky Sports
日本の旗 DAZN
インターネット LIVEPDC.TV
使用ボード Winmau
形式 Sets
賞金総額 £2,500,000 (2024)
開催月 12月/1月
現在のチャンピオン
イングランドの旗 ルーク・ハンフリーズ (2024)

ダーツの世界選手権 編集

プロフェッショナル・ダーツ・コーポレイション (PDC) の起源となるワールド・ダーツ・カウンスル (WDC) を設立した16人のトップ・プレイヤー達が、1993年にブリティッシュ・ダーツ・オーガナイゼイション (BDO) から完全に分離した。 そして、1994年から、エンバシー (後のレイクサイド、BDO ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップスの当時の略称) とは別のワールド・チャンピオンシップであるWDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ (現在のPDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ) を毎年開催するようになる。

開始当初の賞金総額は、エンバシーの半分未満、参加するプレイヤーの出身国は、イギリスとアイルランド[1]、そして米国のみという状況であった。 また、エリック・ブリストウなどの不調続きの熟練プレイヤーが増えたため、最高点はPDCのワールド・チャンピオンシップの方が高いが、全体的なレヴェルでは、エンバシー (現在のレイクサイド) の方が高いと言う状況になってしまい、BDOを運営する面々に、「統計が示している通り、最高のダーツは常にエンバシーにある」と、揶揄されていた[2]

しかし、PDCやこのトーナメントを放送するSky Sports、そしてPDCで活躍するプレイヤーの努力と工夫により、トップ・プレイヤーを中心にBDOのプレイヤーは、次々にPDCに移籍し、賞金はレイクサイドを超え、このトーナメントは、スヌーカーなどでは既にあったダーツで初めてにして現在でも唯一の£100万トーナメントとなった。 現在では日本も含んだ全大陸からプレイヤーが参加しており、参加人数もレイクサイドの倍以上である。 しかも、BDOのレベルを上げていたトップ・プレイヤーがPDCに移籍してきただけでなく、PDCで成長した新しいプレイヤーも加わり、ダーツのレヴェルに関し、年々レイクサイドを突き放している。 また、少し前までまことしやかに行われていたダーツのレヴェルは、PDCが上か、BDOが上か、という議論は、行いようが無くなった (ただし、ワールド・チャンピオンシップが複数ある事の是非に関する議論は、ある) 。 逆に、PDCのワールド・チャンピオンだけではなく、メジャー・タイトル獲得者やトップ・プレイヤーがBDOに移籍したことは、一度もない。

現在の日本において、ダーツのワールド・チャンピオンシップといえば、PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップであり、BDOのものは、取り上げられることも少なく、PDCのものと比べて認知度も低い。

ワールド・チャンピオンシップの複数参加 編集

1997年、トムリン・オーダーより、プレイヤーは、開催団体に関わらず、自由にトーナメントに出場できることが確認されたが、ワールド・チャンピオンシップのみは例外で、レイクサイドで上位16位までに入賞したプレイヤーは、基本的に翌年のこのワールド・チャンピオンシップには、参加できなくなり、逆もまた然りとなったが、レイモンド・ファン・バルネフェルトのように、交渉により認められる場合もある[3]

なお、両方の本戦への参加はできないが、両方とも予選を通過できなかったプレイヤーは、来年も、どちらの予選にも参加できる。 また、PDC ウィメンズ・ワールド・チャンピオンシップや、PDC アンダー21・ワールド・チャンピオンシップは、この制限を受けない。

PDC オーダー・オヴ・メリットと賞金 編集

このトーナメントは、獲得した賞金額に基づくPDCのワールド・ランキング・システムであるPDC オーダー・オヴ・メリットに反映されるSky Sportsのプレミア・イヴェントである。

現在、賞金総額は、全てのダーツ・イヴェント中、最も高い。 また、Sky Sportsのプレミア・イヴェントには、全て個々にナイン・ダート・フィニッシュの賞金£5,000が設定されている。 達成したプレイヤーがいなければ、次に行われるSky Sportsのプレミア・イヴェントに加えられ、達成されるまで消失することなく積み立て続けられる[4]

このトーナメントの賞金は、以下の通りとなっている[5][6][7]

優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
32 (*24)
ラスト
40
ラスト
64 (*48)
ラスト
72 (*70/**68)
ラスト

96

ハイエスト・
チェクアウト
9ダーター PDPA
Qualifiers
実総額[8] 合計/
公称[9]
3位 4位
1994 £16,000 £8,000 £5,000 £3,000 £2,500 £1,500 *£1,250 - - - - 不明 - 不明 £64,000 -
1995 £12,000 £6,000 £4,000 £3,000 £2,000 £1,500 *£1,250 - - - - 不明 - 不明 £55,000 -
1996 £14,000 £7,000 £4,000 £2,500 £1,500 *£1,250 - - - - £1,500 - 不明 £62,500 -
1997 £45,000 £10,000 £5,000 £4,000 £3,000 £1,500 *£1,250 - - - - £1,500 - 不明 £99,500 -
1998 £20,000 £10,000 £5,000 £4,000 £2,000 *£1,500 - - - - £1,500 - 不明 £72,500 -
1999 £30,000 £16,000 £6,000 £3,000 £1,750 £1,250 - - - - 不明 - 不明 £104,000 -
2000 £31,000 £16,400 £6,400 £3,400 £1,825 £1,350 - - - - £1,000 - 不明 £111,000 -
2001 £33,000 £18,000 £8,500 £4,000 £2,000 £1,500 - - - - £1,000 - 不明 £125,000 -
2002 £50,000 £25,000 £12,500 £7,000 £4,000 £2,500 - - - - £1,000 - 不明 £201,000 -
2003 £50,000 £25,000 £12,500 £7,000 £4,000 £2,500 £0 - - - £1,000 - 不明 £201,000 -
2004 £50,000 £25,000 £12,500 £7,500 £5,250 £3,250 £2,500 *£1,500 - - £1,000 - 不明 £257,000 -
2005 £60,000 £30,000 £15,000 £9,000 £6,500 £3,500 £2,750 *£1,750 - - 不明 - 不明 £300,000 -
2006 £100,000 £50,000 £20,000 £12,500 £8,500 £5,000 - £3,500 - - 不明 - £32,000 £532,000 [10]£500,000
2007 £100,000 £50,000 £20,000 £12,500 £8,500 £5,000 - £3,500 - - 不明 - £32,000 £532,000 [11]£500,000
2008 £100,000 £50,000 £22,500 £15,000 £10,500 £7,000 - £4,000 **£2,500 - 不明 - £16,000 £605,000 [12]£605,000
2009 £125,000 £60,000 £30,000 £20,000 £12,000 £8,000 - £5,000 *£2,500 - 不明 £20,000 £16,000 £776,000 [13]£740,000
2010 £200,000 £100,000 £60,000 £40,000 £25,000 £15,000 £10,000 - £6,000 £3,500 - 不明 £25,000 - £1,025,000 [14]£1,000,000
2011 £200,000 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £10,000 - £6,000 £3,500 - 不明 £10,000 £2,000 £1,012,000 [15]£1,000,000
2012 £200,000 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £10,000 - £6,000 £3,500 - 不明 - £3,000 £1,003,000 £1,000,000
2013 £200,000 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £10,000 - £6,000 £3,500 - 不明 £15,000 £3,000 £1,018,000 £1,000,000
2014 £250,000 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £10,000 - £6,000 £3,500 - 不明 £30,000 不明 £1,080,000 £1,050,000
2015 £250,000 £120,000 £60,000 £35,000 £18,000 £12,000 - £8,000 £3,500 - 不明 £10,000 £3,000 £1,263,000 £1,250,000
2016 £300,000 £150,000 £70,000 £35,000 £22,000 £15,000 - £10,000 £4,250 - 不明 £15,000 不明 £1,515,000 £1,500,000
2017 £350,000 £160,000 £80,000 £38,000 £25,000 £17,000 - £10,000 £4,500 - 不明 - 不明 £1,650,000 £1,650,000
2018 £400,000 £170,000 £85,000 £40,000 £27,000 £18,500 - £11,000 £4,500 - 不明 - 不明 £1,800,000 £1,800,000
2019 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 - £7,500 不明 - 不明 £2,500,000 £2,500,000
2020 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 - £7,500 不明 - 不明 £2,500,000 £2,500,000
2021 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 - £7,500 不明 不明 不明 £2,500,000 £2,500,000
2022 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 - £7,500 不明 不明 不明 £2,500,000 £2,500,000
2023 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 - £7,500 不明 不明 不明 £2,500,000 £2,500,000
2024 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 - £7,500 不明 不明 不明 £2,500,000 £2,500,000

PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップは、ダーツで優勝賞金が初めて£100,000 (2006) に達し、賞金総額が初めて1,000,000 (2010) に達したイヴェントである。 なお、現在、賞金総額は、WDF/BDOの賞金額が最も多いイヴェントであるBDO ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップス (レイクサイド) のBDOによる公称総額[16]の15倍以上である。

2020年における他のトーナメントとの賞金額の比較は、次の通りである[17][18][4][19]

団体 大会 公称総額 実総額[20] 優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
32
ラスト
64
ラスト
96
9ダーター ハイエスト・
チェクアウト
会員予選
3位 4位 5位 6位 7位 8位
2020 PDC PDC ワールド・チャンピオンシップ £2,500,000 £2,500,000 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 £15,000 £7,500 - 不明 £2,000
2020 WDF
(BDO)
レイクサイド
(メンズ)
£153,500 £127,000 £100,000 £30,000 £11,000 £6,000 £4,250 £3,000 - - - 不明   £0
レイクサイド
(ウィメンズ)
£26,500 £10,000 £2,000 £1,000 £500 - - - - - 0
2020 PDC ワールド・マッチプレイ £700,000 不確定 £150,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 - - 不確定 不明 -
2020 PDC プレミア・リーグ・ダーツ £400,000 £410,000 £125,000 £65,000 £50,000 £40,000 £32,500 £30,000 £27,500 £25,000 - - - - 不明 £1,000 x 15 -

スヌーカーの最高峰、ワールド・スヌーカー・チャンピオンシップとの賞金額との比較は、以下の通りである[21]。 ワールド・スヌーカー・チャンピオンシップでは、1989年に優勝賞金が初めて£100,000に到達し、賞金総額が初めて1,000,000に達したイヴェントである。

団体 大会 賞金総額 優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
32
ラスト
48
ラスト
64
ラスト
96
パーフェクト ハイエスト
2020 PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ £2,500,000 £500,000 £200,000 £100,000 £50,000 £35,000 £25,000 - £15,000 £7,500 - 不明
2010 WPBSA ワールド・スヌーカー・チャンピオンシップ £1,111,000 £250,000 £125,000 £52,000 £24,050 £16,000 £12,000 £8,200 £4,600 - £147,000 £10,000


日程・会場・放送など 編集

日程、会場、タイトル・スポンサー、テレビ放送などの情報は、以下の通りである[6]

また、テレビでは、全課程が生放送されている。 2011年の準決勝と決勝では、ワールド・マッチプレイに続き、3D放送が行われた[22]

開始日 終了日 開催日数 会場 スポンサー 使用ボード テレビ放送
1994 1993年12月28日 (火) 1994年1月2日 (日) 6 サーカス・タバーン (パーフリート) Skol Harrows Sky Sports
1995 1994年12月27日 (火) 1995年1月2日 (月) 7 サーカス・タバーン (パーフリート) Proton Cars NODOR NODOR SUPABULL Sky Sports
1996 1995年12月27日 (水) 1996年1月1日 (月) 6 サーカス・タバーン (パーフリート) Vernons 不明 Sky Sports
1997 1996年12月29日 (日) 1997年1月5日 (日) 8 サーカス・タバーン (パーフリート) Red Band 不明 Sky Sports
1998 1997年12月29日 (月) 1998年1月4日 (日) 7 サーカス・タバーン (パーフリート) Skol unicorn BLADE Sky Sports
1999 1998年12月28日 (月) 1999年1月3日 (日) 7 サーカス・タバーン (パーフリート) Skol unicorn BLADE Sky Sports
2000 1999年12月28日 (火) 2000年1月4日 (火) 8 サーカス・タバーン (パーフリート) Skol unicorn BLADE Sky Sports
2001 2000年12月28日 (木) 2001年1月3日 (水) 7 サーカス・タバーン (パーフリート) Skol 不明 Sky Sports
2002 2001年12月28日 (金) 2002年1月5日 (土) 9 サーカス・タバーン (パーフリート) Skol unicorn ECLIPSE Sky Sports
2003 2002年12月27日 (金) 2003年1月5日 (日) 10 サーカス・タバーン (パーフリート) Ladbrokes unicorn ECLIPSE Sky Sports
2004 2003年12月27日 (土) 2004年1月4日 (日) 9 サーカス・タバーン (パーフリート) Ladbrokes unicorn ECLIPSE Sky Sports
2005 2004年12月27日 (月) 2005年1月3日 (月) 8 サーカス・タバーン (パーフリート) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports
2006 2005年12月19日 (月) 2006年1月2日 (月) 15 サーカス・タバーン (パーフリート) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports
2007 2006年12月18日 (月) 2007年1月1日 (月) 15 サーカス・タバーン (パーフリート) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports
2008 2007年12月18日 (月) 2008年1月1日 (火) 16 アレクサンドラ・パレス (ロンドン) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports
2009 2008年12月19日 (金) 2009年1月4日 (日) 17 アレクサンドラ・パレス (ロンドン) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports HD
2010 2009年12月18日 (金) 2010年1月3日 (日) 17 アレクサンドラ・パレス (ロンドン) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports HD
2011 2010年12月16日 (土) 2011年1月3日 (月) 19 アレクサンドラ・パレス (ロンドン) Ladbrokes unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports HD, 3D

テレビ放送 編集

イギリスでの放送 編集

イギリスにおけるSky Sportsで放送された決勝戦の視聴数は、以下の通り[23]

開催 視聴数 日時 チャネル 週間順位[24]
1999 200,000 1/3 (日) 19:00- Sky Sports 2 8
2000 380,000 1/4 (火) 20:00- Sky Sports 2 3
2001 420,000 1/3 (水) 20:00- Sky Sports 2 4
2002 不明 - Sky Sports -
2003 610,000 1/5 (日) 19:00- Sky Sports 2 5
2004 820,000 1/4 (日) 19:00- Sky Sports 1 3
2005 530,000 1/3 (月) 19:00- Sky Sports 1 1
2006 761,000 1/8 (日) 19:30- Sky Sports 2 1
2007 1,028,000 1/8 (日) 19:30- Sky Sports 2 1
2008 731,000 1/2 (木) 19:29- Sky Sports 1 5
2009 827,000 1/4 (日) 19:00- Sky Sports 1 1
2010 888,000 1/3 (日) 19:00- Sky Sports 1 3
2011 920,000 1/3 (月) 19:06- Sky Sports 1 1

世界各地でのテレビ放送 編集

  • SBS 6 (オランダ)
  • DSF (ドイツ)
  • Fox Sports (米国)
  • The Sports Network (カナダ)
  • Fox Sports (オーストラリア)
  • SuperSport (南アフリカ)
  • Ten Sports (インド)
  • 中国中央電視台 (中国)
  • Showtime (中東)
  • Ukraine TV (ウクライナ)
  • Sky (ニュージーランド)
  • IKO (ポーランド)
  • Starhub (シンガポール)
  • Sport1 (ハンガリー)
  • Mearsat (マレーシア)
  • 7TV (ロシア)
  • Measat (インドネシア)
  • J SPORTS (日本)

形式 編集

PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップを特徴付ける形式は、次の2つである。

  • セット形式
  • 全大陸から集まる多様な出場者

出場者の決定 編集

  • PDC オーダー・オヴ・メリット
  • PDC プロツアー・オーダー・オヴ・メリット
  • PDC チャレンジ・ツアー
  • PDC 開発ツアー
  • PDCツアーカード・ホルダー予選
  • PDC ウィメンズ・シリーズ
  • インターナショナル・クワリファイアーズ (世界各地で行われる予選)

各種オーダー・オヴ・メリット 編集

  1. 11月末から12月初めのPDC オーダー・オヴ・メリットより、上位32名が出場
  2. 上の32名を除いたPDCプロツアー・オーダー・オヴ・メリットより、上位32名が出場
  3. 上の64名を除いたPDC チャレンジ・ツアー, PDC 開発ツアー及びPDC ウィメンズ・シリーズより、それぞれ上位2名ずつが出場

世界各地の予選 編集

このワールド・チャンピオンシップ専用の予選イヴェントが開催する場合、その地区で行われる大きなトーナメントの優勝者に出場権を付与する場合、普段の成績から出場者を決める場合がある[25]

PDPAクワリファイアー 編集

各種オーダー・オヴ・メリットより選抜された64名を除くプロフェッショナル・ダーツ・プレイヤーズ・アソシエイション (PDPA) のメンバーが参加できる。 2011年から2016年の予選では、決勝進出者がワールド・チャンピオンシップ本戦に出場でき、1位が第1ラウンドから、2位が第0ラウンド (Preliminary Round) からの出場であった。その後、様々に形式の変更があり、2019年からは出場者を3つのグループに分け、各グループの優勝者が第1ラウンドのスポットを得ることとなった。ただ2021年のみに関しては、新型コロナウィルスの影響で世界各地の予選が一部地域で開催されずに出場枠が余ったため、国際予選 (イギリス国籍の選手以外) と英国予選に分けての開催となった。

このトーナメントの形式は、2006年以降、全てベスト・オヴ・9・レッグズ (タイブレイク無し) であり、レイクサイドの予選と異なり、本戦進出プレイヤー以外の上位入賞者には賞金が支払われる。

本戦への出場条件や賞金は、以下の通りである[7][26]。(2019年以降は、国際予選と英国予選に分けて開催された2021年を除き、3つのグループに分かれてのトーナメント)

開催 優勝 準優勝 3位 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
32
ラスト
64
総額
2005 2004/12/04 第1ラウンド - 第1ラウンド 不明 不明 不明 不明
2006 2005/12/01 第1ラウンド - 第1ラウンド £1,000 £500 £32,000
2007 2006/12/02 第1ラウンド - 第1ラウンド £1,000 £500 £32,000
2008 2007/11/16 第1ラウンド - 第1ラウンド £1,000 £500 £0 £16,000
2009 2008/12/06 第1ラウンド - 第1ラウンド £1,000 £500 £0 £16,000
2010 不開催
2011 2010/11/29 第1ラウンド 第0ラウンド - £500 £250 £0 £0 £0 £2,000
2012 2011/11/28 第1ラウンド 第0ラウンド - £1,000 £250 £0 £0 £0 £3,000
2013 2012/11/26 第1ラウンド 第0ラウンド - £1,000 £250 £0 £0 £0 £3,000
2014 2013/11/25 第1ラウンド 第0ラウンド - 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2015 2014/12/01 第1ラウンド 第0ラウンド - £1,000 £250 £0 £0 £0 £3,000
2016 2015/11/30 第1ラウンド 第0ラウンド - 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2017 2016/11/28 第1ラウンド 第0ラウンド - 第0ラウンド 不明 不明 不明 不明 不明
2018 2017/11/27 第1ラウンド 第0ラウンド 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2019 2018/11/26 第1ラウンド 不明 - 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2020 2019/11/25 第1ラウンド 不明 - 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2021 国際 2020/11/30 第1ラウンド - 不明 不明 不明 - - 不明
2021 英国 2020/11/30 第1ラウンド - 第1ラウンド 不明 不明 不明 不明 不明
2022 2021/11/29 第1ラウンド 不明 - 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2023 2022/11/28 第1ラウンド 不明 - 不明 不明 不明 不明 不明 不明
2024 2023/11/27 第1ラウンド 不明 不明 不明 不明 不明

本戦のプレイヤー数と出身国数 編集

以下は、本戦に参加するプレイヤー数と、プレイヤーの出身国数である[5]

参加人数の左が、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを別としてみた数、右が、イギリスを1つとしてみた数である。

参加人数 出身国数 [27] イギリス ヨーロッパ オセアニア 北アメリカ 南アメリカ アフリカ アジア
1994 24 4/3 16:  14,  2 1:  1 7:  7
1995 24 4/3 17:  15,  2 1:  1 6:  6
1996 24 4/3 18:  17,  1 1:  1 5:  5
1997 24 3/2 18:  17,  1 6:  6
1998 24 4/3 19:  18,  1 5:  4,  1
1999 32 4/3 24:  23,  1 8:  6,  2
2000 32 5/4 24:  23,  1 1:  1 7:  5,  2
2001 32 6/4 25:  23,  1,  1 1:  1 6:  3,  3
2002 32 6/4 28:  26,  1,  1 1:  1 3:  2,  1
2003 40 7/5 34:  32,  1,  1 2:  2 1:  1 3:  2,  1
2004 48 11/7 37:  32,  2,  2,  1 3:  1,  2 1:  1 5:  3,  2 1:  1 1:  1
2005 48 10/8 38:  34,  2,  2 2:  2 1:  1 5:  1,  3,  1 2:  1,  1
2006 64 13/10 47:  41,  2,  2,  2 7:  2,  3,  2 1:  1 7:  3,  3,  1 2:  1,  1
2007 64 15/13 44:  40,  3,  1 8:  1,  1,  4,  1,  1 3:  2,  1 6:  2,  4 1:  1 2:  1,  1
2008 68 18/16 40:  37,  2,  1 14:  2,  9,  1,  1,  1 3:  1,  2 6:  2,  3,  1 1:  1 4:  1,  1,  1,  1
2009 70 21/18 42:  37,  1,  1,  3 16:  1,  1,  1,  8,  1,  2,  1,  1 3:  2,  1 4:  2,  2 1:  1 1:  1 3:  1,  1,  1
2010 72 24/21 38:  33,  2,  2,  1 22:  1,  1,  1,  1,  8,  3,  2,  1,  1,  1,  1,  1 4:  2,  2 4:  2,  2 1:  1 1:  1 2:  1,  1
2011 72 21/18 44:  36,  3,  3,  2 16:  1,  1,  1,  6,  3,  1,  2,  1 4:  3,  1 3:  2,  1 1:  1 1:  1 3:  1,  1,  1

本戦 編集

本戦の形式は、以下の通りである。 数字の若いラウンドから、そのラウンドが終わるまで、1つずつ試合が開催されていくが、第0ラウンドのみ、勝者が勝ち上がる第1ラウンドと同じ日に行われる。 3位決定戦は、ある年とない年があり、2011年は行われなかった[28]。 全ての試合にはタイブレイクがあり、最後のセットのみ2レッグズ差がつくまで勝ちとならないが、5-5となった場合、スロウ・フォー・ブルを行って先攻を決め、そのレッグを取ったプレイヤーを勝ちとする。 これは、レッグ形式のラウンドにも当てはまるが、数字の前に!の付いたものは、タイブレイクは、ない。

ラウンド プレイヤー セッツ
(ベスト・オヴ)
レッグズ / セット
(ベスト・オヴ)
1 ラスト96 5 5
2 ラスト64 5 5
3 ラスト32 7 5
4 ラスト16 7 5
準々決勝 ラスト8 9 5
準決勝 ラスト4 11 5
決勝 ラスト2 13 5

セット数 編集

各年の各ラウンドにおけるセット数は、以下の通りである。 全ての試合にはタイブレイクがあり、最後のセットのみ2レッグズ差がつくまで勝ちとならないが、5-5となった場合、スロウ・フォー・ブルを行って先攻を決め、そのレッグを取ったプレイヤーを勝ちとする。 これは、レッグ形式のラウンドにも当てはまるが、数字の前に!の付いたものは、タイブレイクは、ない。

グループ戦 Prelim R. 3位決定戦 ラスト
96
ラスト
64 (*48)
ラスト
40
ラスト
32
ラスト
16
準々決勝 準決勝 決勝
1994 5 - 9 - - - - - 7 9 11
1995 5 - 7 - - - - - 7 9 11
1996 5 - - - - - - - 7 9 11
1997 5 - 7 - - - - - 9 9 11
1998 5 - 7 - - - - - 7 9 11
1999 - - - - - - 5 5 7 9 11
2000 - - - - - - 5 5 9 9 13
2001 - - - - - - 5 5 7 11 13
2002 - - - - - - 7 11 11 11 13
2003 - - - - - 7 7 9 9 11 13
2004 - - - - *5 5 7 7 9 11 13
2005 - - - - *5 5 7 7 9 11 13
2006 - - - - 5 - 7 7 9 11 13
2007 - - - - 5 - 7 7 9 11 13
2008 - 9 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2009 - 9 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2010 - 7 legs !19 legs - 5 - 7 7 9 11 13
2011 - !7 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2012 - 7 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2013 - 7 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2014 - 7 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2015 - 7 legs - - 5 - 7 7 9 11 13
2016 - 3 - - 5 - 7 7 9 11 13
2017 - 3 - - 5 - 7 7 9 11 13
2018 - 3 - - 5 - 7 7 9 11 13
2019 - - - 5 5 - 7 7 9 11 13
2020 - - - 5 5 - 7 7 9 11 13
2021 - - - 5 5 - 7 7 9 11 13
2022 - - - 5 5 - 7 7 9 11 13
2023 - - - 5 5 - 7 7 9 11 13
2024 - - - 5 5 - 7 7 9 11 13

結果 編集

このトーナメントの結果は、以下の通りである[6][29]

決勝戦 編集

優勝 (決勝平均)[30] Score 準優勝 (決勝平均) 賞金 スポンサー Venue
総額[31] 優勝 準優勝
1994   デニス・プリーストリー (94.38) 6–1   フィル・テイラー (85.62) £64,000 £16,000 £8,000 Skol サーカス・タバーン,
パーフリート
1995   フィル・テイラー (94.11) 6–2   ロッド・ハリントン (87.15) £55,000 £12,000 £6,000 Proton Cars
1996   フィル・テイラー (98.52) 6–4   デニス・プリーストリー (101.48) £62,500 £14,000 £7,000 Vernon's Pools
1997   フィル・テイラー (100.92) 6–3   デニス・プリーストリー (96.78) £99,500 £45,000 £10,000 Red Band
1998   フィル・テイラー (103.98) 6–0   デニス・プリーストリー (90.75) £72,500 £20,000 Skol
1999   フィル・テイラー (97.11) 6–2   ピーター・マンリー (93.63) £104,000 £30,000 £16,000
2000   フィル・テイラー (94.42) 7–3   デニス・プリーストリー (91.80) £111,000 £31,000 £16,400
2001   フィル・テイラー (107.46) 7–0   ジョン・パート (92.58) £125,000 £33,000 £18,000
2002   フィル・テイラー (98.47) 7–0   ピーター・マンリー (91.35) £205,000 £50,000 £25,000
2003   ジョン・パート (96.87) 7–6   フィル・テイラー (99.98) £237,000 ラドブロークス
2004   フィル・テイラー (96.03) 7–6   ケビン・ペインター (90.48) £257,000
2005   フィル・テイラー (96.14) 7–4   マーク・ダッドブリッジ (90.66) £300,000 £60,000 £30,000
2006   フィル・テイラー (106.74) 7–0   ピーター・マンリー (91.72) £500,000 £100,000 £50,000
2007   レイモンド・ファン・バルネフェルト (100.93) 7–6   フィル・テイラー (100.86)
2008   ジョン・パート (92.86) 7–2   カーク・シェパード (85.10) £589,000 アレクサンドラ・パレス,
ロンドン
2009   フィル・テイラー (110.94) 7–1   レイモンド・ファン・バルネフェルト (101.18) £724,000 £125,000 £60,000
2010   フィル・テイラー (104.38) 7–3   サイモン・ウィットロック (100.51) £1,000,000 £200,000 £100,000
2011   エイドリアン・ルイス (99.40) 7–5   ゲイリー・アンダーソン (99.41)
2012   エイドリアン・ルイス (93.06) 7–3   アンディ・ハミルトン (90.83)
2013   フィル・テイラー (103.04) 7–4   マイケル・ヴァン・ガーウェン (100.66)
2014   マイケル・ヴァン・ガーウェン (100.10) 7–4   ピーター・ライト (95.71) £1,050,000 £250,000
2015   ゲイリー・アンダーソン (97.68) 7–6   フィル・テイラー (100.69) £1,250,000 £120,000 ウィリアムヒル
2016   ゲイリー・アンダーソン (99.26) 7–5   エイドリアン・ルイス (100.23) £1,500,000 £300,000 £150,000
2017   マイケル・ヴァン・ガーウェン (107.79) 7–3   ゲイリー・アンダーソン (104.93) £1,650,000 £350,000 £160,000
2018   ロブ・クロス (107.67) 7–2   フィル・テイラー (102.26) £1,800,000 £400,000 £170,000
2019   マイケル・ヴァン・ガーウェン (102.21) 7–3   マイケル・スミス (95.29) £2,500,000 £500,000 £200,000
2020   ピーター・ライト (102.79) 7–3   マイケル・ヴァン・ガーウェン (102.88)
2021   ガーウィン・プライス (100.08) 7–3   ゲイリー・アンダーソン (94.25)
2022   ピーター・ライト (98.34) 7–5   マイケル・スミス (99.22)
2023   マイケル・スミス (100.87) 7–4   マイケル・ヴァン・ガーウェン (99.58) Cazoo
2024   ルーク・ハンフリーズ (103.67) 7–4   ルーク・リトラー (101.13) Paddy Power

ナイン・ダート・フィニッシュ 編集

選手 年 (+ ラウンド) 方法 相手 結果
  レイモンド・ファン・バルネフェルト 2009年度準々決勝 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   イェレ・クラーセン 勝利
  レイモンド・ファン・バルネフェルト 2010年度2回戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   ブレンダン・ドーラン 勝利
  エイドリアン・ルイス 2011年度決勝 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   ゲイリー・アンダーソン 勝利
  ディーン・ウィンスタンリー 2013年度2回戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   ヴィンセント・ファン・デル・フォールト 敗戦
  マイケル・ヴァン・ガーウェン 2013年度準決勝 3 x T20; 2 x T20, T19; 2 x T20, D12   ジェームズ・ウェイド 勝利
  テリー・ジェンキンス 2014年度1回戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   パー・ローセン 敗戦
  カイル・アンダーソン 2014年度1回戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   イアン・ホワイト 敗戦
  エイドリアン・ルイス 2015年度3回戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   レイモンド・ファン・バルネフェルト 敗戦
  ゲイリー・アンダーソン 2016年度準決勝 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   イェレ・クラーセン 勝利
  ジェームズ・ウェイド 2021年度3回戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   スティーブン・バンティング 敗戦
  ダリウス・ラバナスカス 2022年度1回戦 T20, 2 x T19; 3 x T20; T20, T17, D18   マイク・デ・デッカー 敗戦
  ガーウィン・プライス 2022年度準々決勝 3 x T20; 3 x T20; T19, T20, D12   マイケル・スミス 敗戦
  マイケル・スミス 2023年度決勝 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12   マイケル・ヴァン・ガーウェン 優勝

ハイエスト・チェクアウト 編集

プレイヤー 数字 賞金
1994 不明 不明 不明
1995 不明 不明 不明
1996   フィル・テイラー
  ケビン・スピオレク
170 £1,500
1997   デニス・プリーストリー x 2
  スティーブ・ロー
  ピーター・エヴィソン
170 £1,500
1998   ピーター・エヴィソン 170 £1,500
1999 不明 不明 不明
2000   スティーブ・ロー 170 £1,000
2001   フィル・テイラー 167 £1,000
2002   フィル・テイラー 167 £1,000
2003   ローランド・ショルテン
  レ・フィトン
170 £1,000
2004   ピーター・マンリー
  ロニー・バクスター
170 £1,000
2005   ケビン・ペインター 170 不明
2006   フィル・テイラー
  ジミー・マン
170 不明
2007   レイモンド・ファン・バルネフェルト 170 不明
2008   マーヴィン・キング
  ジェームズ・ウェイド
  ウェイン・マードル
170 不明
2009   アンディ・ハミルトン 170 不明
2010   フィル・テイラー
  サイモン・ウィットロック
170 不明
2011   トニー・エクレス
  テリー・ジェンキンス
170 不明
2012   エイドリアン・ルイス
  ウェズ・ニュートン
  ポール・ニコルソン
  サイモン・ウィットロック
170 不明
2013   ポール・リム
  フィル・テイラー
170 不明
2014   テリー・ジェンキンス
  ウェズ・ニュートン
170 不明
2015   マイケル・ヴァン・ガーウェン
  マイケル・スミス
  レイモンド・ファン・バルネフェルト
170 不明
2016   ゲイリー・アンダーソン x 2
  マイケル・ヴァン・ガーウェン
  イェレ・クラーセン
  フィル・テイラー
  ロウビー=ジョン・ロドリゲス    
170 不明
2017   サイモン・ウィットロック
  マイケル・ヴァン・ガーウェン
170 不明
2018   スティーブ・ウェスト
  ジェイミー・ルイス
  ジェフ・スミス
  ダリル・ガーニー
  スティーブン・バンティング  
  マイケル・ヴァン・ガーウェン
170 不明
2019   マイケル・ヴァン・ガーウェン
  ルーク・ハンフリーズ
  ブレンダン・ドーラン
170 不明
2020   ピーター・ライト
  マイケル・ヴァン・ガーウェン
  ライアン・サール
  ベン・ロブ
  リッキー・エヴァンス
  グレン・デュラント
  スティーブ・ビートン
  ゲイリー・アンダーソン
170 不明
2021   ダーク・バン・デュイベンボーデ x 2
  ガーウィン・プライス
  デイブ・チズナル
  スティーブン・バンティング
  ダニー・バギッシュ
  ゲイリー・アンダーソン
170 不明
2022   ロブ・クロス
  レイモンド・ファン・バルネフェルト
  ウィリアム・オコナー
170 不明
2023   マイケル・ヴァン・ガーウェン
  ディミトリ・バン・デン・バーグ
  ダーク・バン・デュイベンボーデ
  クリス・ドビー
  マイケル・スミス
  マーティン・シンドラー
170 不明
2024   ルーク・ハンフリーズ x 2
  リー・エヴァンス
  ロス・スミス
  ダニー・ノッパード
  ジャーメイン・ワッティメナ
  スコット・ウィリアムズ
  ルーク・リトラー
170 不明

トーナメント全体の平均値 編集

以下は、各トーナメントで行われた全試合の平均値である[5]。 基本的に母集団は、上記のプレイヤー数と同じであるが、1996年と1997年はゲイリー・モーソンショーン・ダウンズを除いた22名、2003年、2004年、2006年はラスト32からとなっている。

開催 母集団 70+ 75+ 80+ 85+ 90+ 95+ 100+
1994 24 24 23 22 13 2 0 0
1995 24 24 24 20 11 3 0 0
1996 22 22 22 17 6 2 1 0
1997 22 22 21 19 8 2 0 0
1998 24 24 22 18 6 3 1 0
1999 32 29 29 23 15 6 1 0
2000 32 32 29 25 14 7 1 1
2001 32 31 31 29 22 10 2 1
2002 32 32 32 31 21 8 2 1
2003 32 32 31 30 22 8 2 0
2004 32 32 32 28 18 7 1 0
2005 48 47 44 40 25 9 1 0
2006 32 32 32 29 24 11 3 1
2007 64 62 57 50 33 12 3 1
2008 68 64 62 54 43 20 0 0
2009 70 69 68 62 46 27 4 2
2010 72 71 68 59 42 28 8 3
2011 72 72 72 68 49 28 6 1

日本人プレイヤーの戦績 編集

ラウンド 日本人プレイヤー スコア 対戦プレイヤー
2004 1   佐野徹 (66.52) 0 - 3 (s)   ウェイン・アトウッド (77.34)
2005 1   松永保彦 (72.74) 0 - 3 (s)   ジェイソン・クラーク (81.44)
2006 1   松永保彦 (74.55) 0 - 3 (s)   ウェズ・ニュートン (81.98)
2007 1   和田哲也 (73.29) 0 - 3 (s)   ウェズ・ニュートン (85.08)
2008 0   永川明広 (68.85) 2 - 5 (l)   アンソニー・フォード (69.83)
2009 0   永川明広 (54.34) 3 - 5 (l)   ウォーレン・フレンチ (54.95)
2010 0   村松治樹 (75.98) 4 - 1 (l)   クシシュトフ・キチュク (76.28)
1   村松治樹 (83.84) 0 - 3 (s)   ロニー・バクスター (94.93)
2011 0   橋本守容 (87.30) 4 - 2 (l)   マット・パジェット (83.10)
1   橋本守容 (87.44) 0 - 3 (s)   ゲイリー・アンダーソン (103.26)
2012 0   村松治樹 (85.22) 4 - 2 (l)   デニス・ニルソン (77.20)
1   村松治樹 (90.26) 0 - 3 (s)   フィル・テイラー (99.98)
2013 0   村松治樹 (87.13) 4 - 0 (l)   デイブ・ハリントン (59.36)
1   村松治樹 (84.75) 0 - 3 (s)   サイモン・ウィットロック (95.50)
2014 0   橋本守容 (84.26) 4 - 2 (l)   ポール・リム (75.26)
1   橋本守容 (76.50) 1 - 3 (s)   マイケル・スミス (79.69)
2015 0   村松治樹 (75.69) 2 - 4 (l)   ボリス・コルツォフ (79.27)
2016 0   小野恵太 (91.79) 2 - 0 (s)   Alex Tagarao (77.40)
1   小野恵太 (83.49) 0 - 3 (s)   フィル・テイラー (98.39)
2017 0   知野真澄 (80.18) 1 - 2 (s)   Tengku Hadzali Shah (83.44)
2018 0   浅田斉吾 (86.65) 2 - 1 (s)   ゴードン・マザース (82.65)
1   浅田斉吾 (92.91) 0 - 3 (s)   ロブ・クロス (104.12)
2019 1   浅田斉吾 (90.64) 3 - 2 (s)   クリストフ・ラタイスキー (90.21)
2   浅田斉吾 (86.65) 2 - 3 (s)   ジェームズ・ウェイド (99.98)
2020 1   山田勇樹 (87.30) 3 - 1 (s)   ライアン・ミークル (81.00)
  鈴木未来 (84.91) 2 - 3 (s)   ジェームズ・リチャードソン (85.78)
  浅田斉吾 (91.97) 3 - 0 (s)   ミッキー・マンセル (80.15)
2   山田勇樹 (82.34) 0 - 3 (s)   ダレン・ウェブスター (91.28)
  浅田斉吾 (91.96) 3 - 2 (s)   キーガン・ブラウン (90.99)
3   浅田斉吾 (95.56) 2 - 4 (s)   ピーター・ライト (94.42)
2021 1   鈴木徹 (81.36) 0 - 3 (s)   マダーズ・ラズマ (89.21)
  エドワード・フォークス (90.97) 3 - 0 (s)   マイク・デ・デッカー (86.74)
2   エドワード・フォークス (84.00) 1 - 3 (s)   ブレンダン・ドーラン (90.69)
2022 1   柴田豊和 (75.17) 0 - 3 (s)   レビー・ウィリアムズ (93.05)
  山田勇樹 (83.36) 0 - 3 (s)   カラン・ライズ (91.32)
2023 1   鈴木徹 (78.43) 0 - 3 (s)   ボリス・カリチュマー (78.21)
  山本信博 (83.25) 0 - 3 (s)   マーティン・ルークマン (87.00)
2024 1   村松治樹 (90.43) 1 - 3 (s)   スコット・ウィリアムズ (90.69)
  後藤智也 (90.71) 3 - 1 (s)   イアン・ホワイト (93.39)
  鈴木未来 (78.27) 0 - 3 (s)   リカルド・ピエトレツコ (92.37)
2   後藤智也 (85.62) 1 - 3 (s)   ライアン・サール (91.11)


記録 編集

このイヴェントの歴代の記録は、以下の通りである。 このワールド・チャンピオンシップの記録は先頭に、全ワールド・チャンピオンシップにおける記録は括弧内に記す[5]。 ただし、レイクサイドに出場した経験のないプレイヤーは、括弧付の数字を付けていない。

回数 編集

ここでは、回数に関する記録を紹介する。 ただし、100以上の平均値となった対戦記録の回数は、#100以上の平均値の項で紹介する。

最多優勝 編集

最多決勝出場 編集

最多出場 編集

最多勝利 編集

  • 110   (129) フィル・テイラー (6回: 2006, 2009 - 2010, 2013; 5回: 1995 - 2002, 2004 - 2005, 2007, 2015, 2018; 4回: 1994, 2003; 3回: 2008, 2011, 2017; 2回: 2016; 1回: 2012, 2014)

不敗記録 編集

ナイン・ダート・フィニッシュ 編集

180 編集

180の記録は、2009年以降のものに限定する。

最多の大会 編集
1大会中の最多 編集

100以上の平均値 編集

全ラウンド 編集

2010年と2015年にフィル・テイラーは、第1ラウンドから決勝まで、2010年にエイドリアン・ルイスは、第1ラウンドから準々決勝でフィル・テイラーと対戦するまで、2017年と2019年にマイケル・ヴァン・ガーウェンは、第1ラウンドから決勝まで、2018年には、第1ラウンドから準決勝まで常に対戦平均値が100以上となっていた。

  • 2010   フィル・テイラー (R1: 102.48; R2: 103.28; R3: 104.26; QF: 107.37; SF: 106.00; F: 104.38)
  • 2015   フィル・テイラー (R1: 100.57; R2: 101.92; R3: 102.52; QF: 100.08; SF: 102.39; F: 100.69)
  • 2017   マイケル・ヴァン・ガーウェン (R1: 103.34; R2: 105.24; R3: 104.44; QF: 103.08; SF: 114.05; F: 107.79)
  • 2019   マイケル・ヴァン・ガーウェン (R1: 102.59; R2: 101.51; R3: 108.08; QF: 101.12; SF: 104.76; F: 102.21)
  • 2018   マイケル・ヴァン・ガーウェン (R1: 106.17; R2: 108.65; R3: 100.06; QF: 102.91; SF: 102.44) 
  • 2010   エイドリアン・ルイス (R1: 106.51; R2: 103.68; R3: 103.63; QF: 102.95)

回数 編集

2024年までで、最多は、フィル・テイラーの57回である。

最高対戦平均値 編集

2024年までで、最高は、マイケル・ヴァン・ガーウェンの114.05である。

記録 プレイヤー 対戦相手 ラウンド
114.05   マイケル・ヴァン・ガーウェン   レイモンド・ファン・バルネフェルト 2017 準決勝
111.21   フィル・テイラー   シェイン・バージェス 2002 ラスト16
110.94   フィル・テイラー   レイモンド・ファン・バルネフェルト 2009 決勝
109.34   レイモンド・ファン・バルネフェルト   マイケル・ヴァン・ガーウェン 2017 準決勝
109.23   マイケル・ヴァン・ガーウェン   ダレン・ウェブスター 2016 ラスト64
109.00   フィル・テイラー   ミック・マクゴワン 2007 ラスト64
108.98   マイケル・ヴァン・ガーウェン   ライアン・マレー 2021 ラスト64
108.80   フィル・テイラー   コ・ストンプ 2009 準々決勝
108.74   ルーク・ハンフリーズ   スコット・ウィリアムズ 2024 準決勝
108.65   マイケル・ヴァン・ガーウェン   ジェームス・ウィルソン 2018 ラスト32

最高大会平均値 編集

ここでは3試合以上を戦った場合のみの記録とする。2024年開催までの最高は、マイケル・ヴァン・ガーウェンの106.32である。

記録 プレイヤー 結果
106.32   マイケル・ヴァン・ガーウェン 2017 チャンピオン
104.68   マイケル・ヴァン・ガーウェン 2016 ラスト16
104.63   フィル・テイラー 2010 チャンピオン
104.19   エイドリアン・ルイス 2010 準々決勝
104.08   フィル・テイラー 2009 チャンピオン

1大会中の平均 編集

2021年までで、39回達成されている。最多は、フィル・テイラーの10回である。最高記録は、マイケル・ヴァン・ガーウェンの106.32 (2017)である。

両者共 編集

2024年までで、42回達成されている。両者合計での最高アベレージ記録は、2017年大会準決勝でのレイモンド・ファン・バルネフェルトマイケル・ヴァン・ガーウェン戦の、223.39である。


年齢 編集

ここでは、年齢に関する記録を紹介する。

最年長優勝 編集

最年少優勝 編集

最年長出場 編集

最年少出場 編集


参照・注釈 編集

  1. ^ 1997年は、アイルランドのプレイヤーも参加していないイギリスと米国のみのプレイヤーのワールド・チャンピオンシップだった。
  2. ^ The great darts divide BBC SPORTS
  3. ^ King fury as darts chiefs turn up heat Mail Online
  4. ^ a b Revised PDC ProTour Rules PDC
  5. ^ a b c d PDC World Championship Darts Database
  6. ^ a b c PDC World Darts Championship Mastercaller
  7. ^ a b PDPA Qualifiers Darts Database
  8. ^ 実際に支払われた賞金の合計。ただし、不明の項目を£0としている。
  9. ^ 2004年までは、合計。2005年からは、公称総額となっている。
  10. ^ 2006 Ladbrokes.com World Darts Championship PDC
  11. ^ Ladbrokes.com World Darts Championship International Representatives PDC
  12. ^ 2008 Ladbrokes.com PDC World Darts Championship NetZone PDC
  13. ^ World Darts Championship NetZone PDC
  14. ^ World Championship NetZone PDC
  15. ^ 2011 World Championship NetZone PDC
  16. ^ 男女各部門で実際に払われた合計額と、達成されたら支払われ、達成されなければ積み立てられることなく消失するナイン・ダート・フィニッシュの賞金の合計額。
  17. ^ Lakeside World Professional Darts Championships (Men's) Darts Database
  18. ^ Lakeside World Professional Darts Championships (Women's) Darts Database
  19. ^ 2011 Premier League Darts Fixtures
  20. ^ PDCが2011年に開催するトーナメントにおけるハイエスト・チェクアウトの賞金額は不明なため、それ以外の実際に支払われた額の合計。
  21. ^ World Championship 2010 Prize Fund Global Snooker
  22. ^ A New Dimension! PDC
  23. ^ BARB Weekly Top 30s, Weekly Top 10sより。
  24. ^ ここでは、放送されたチャネル内における週間順位を示す。
  25. ^ Five More Qualifiers Known PDC
  26. ^ World Championship PDPA Qualifier PDC
  27. ^ 本戦に出場したプレイヤーの出身国数。 左が、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを別とした数であり、右が、イギリスを1つとしてみた数である。
  28. ^ World Championship Schedule PDC
  29. ^ PDC Roll of Honour PDC
  30. ^ Each player's average score is based on the average for each 3-dart visit to the board (ie total points scored divided by darts thrown and multiplied by 3)
  31. ^ PDC World Championship prize fund dartsdatabase

外部リンク 編集