周期表の一部、元素の単体

元素は、化学物質を構成する基礎的な成分(要素)を指す概念である。古代から中世において、万物の根源は仮説を積み上げる手段で考えられ、その源にある不可分なものを「元素」と捉えていた。ヨーロッパで成立した近代科学の成立以降、物質の基礎単位は原子という理論が構築されてからは、原子は「物質を構成する具体的要素」、元素は「性質を包括する抽象的概念」というように変わった。

各元素の差異は原子番号すなわち原子核に存在する陽子の数(核種)で区分される。中性子の総数により質量数が異なる同位体も同じ元素として扱われる。

元素の性質は最外殻電子(価電子)に大きく影響されるため、同様な性質を持つ元素は元素の族(元素群)として、周期表においても族(周期表の列)や系列として纏められている。良質な記事