ROOKIE Racing(ルーキーレーシング)は、日本のレーシングチーム。TOYOTA GAZOO Racingの姉妹チーム的存在である。

株式会社ルーキーレーシング
ROOKIE Racing
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
460-0008
愛知県名古屋市中区3丁目14番7号
設立 2020年5月25日
法人番号 6180001141316
関係する人物 豊田章男
外部リンク ROOKIE Racing
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ROOKIE Racing
ROOKIE Racing PONOS SF19 14号車 (2020年)
ROOKIE Racing PONOS SF19 14号車 (2020年)
国籍 日本の旗 日本
創設者 豊田章男
チーム代表 武田敏明
関係者 片岡龍也
小倉康宏
活動期間 2017年 - 現在
カテゴリ SFSUPER GTスーパー耐久、TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge
チームズ
タイトル
S耐ST-X (2023)
2024年のスーパーフォーミュラ
エントリー名 docomo business ROOKIE
レーサー 14.日本の旗 大嶋和也
マシン SF23トヨタ
タイヤ 横浜ゴム
2024年のSUPER GT (GT500)
エントリー名 TGR TEAM ENEOS ROOKIE
レーサー 日本の旗 大嶋和也
日本の旗 福住仁嶺
マシン 14. ENEOS X PRIME GR Supra
タイヤ ブリヂストン
2023年のスーパー耐久 (ST-Q)
エントリー名 ORC ROOKIE Racing
レーサー

28.
不明の旗 TBN
日本の旗 山下健太
日本の旗 大嶋和也
不明の旗 TBN

32.
日本の旗 佐々木雅弘
不明の旗 TBN
日本の旗 石浦宏明
日本の旗 小倉康宏
マシン 28. ORC ROOKIE GR86 CNF Concept
32. ORC ROOKIE Corolla H2 Concept
タイヤ ブリヂストン
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概要 編集

トヨタのワークス活動のブランドとして発展を遂げたTOYOTA GAZOO Racingに対し、原初のGAZOOの精神である市販車開発ドライバーとレーシングドライバーのより深い交流を目的に立ち上げられた、トヨタ自動車会長・豊田章男(モリゾウ)のプライベートチームである。

もともとの活動はスーパー耐久のみであったが、チームルマンの撤退によりSUPER GT/スーパーフォーミュラにも参戦するトヨタ陣営の一角を為すチームにもなっている。

「ルーキー」とは章男の愛犬の名前であり「GAZOO Racingでクルマの楽しさに目覚め、モータースポーツを始めたばかりの女の子」という設定のレーサー犬『ルーキー』がデザインされ[1]、『くま吉』や『モリゾウくん』とともに公式マスコットキャラクターとして活動している。

マシンは黄・青・白の派手なマーブル色に塗られることが多い。

豊田と懇意にしているマツコ・デラックスが個人スポンサーの一人として名を連ねている。

略歴 編集

2017年片岡龍也が若手やジェントルマンドライバー育成を目的に立ち上げたプライベートチーム「T'S CONCEPT」が源流である。スーパー耐久のST-4クラスに86で参戦し、スポンサーの小倉クラッチ社長・小倉康弘がドライバーとして参戦した。また小山美姫もこの年同チームからエントリーしていた。

2018年に「T'S CONCEPT小倉クラッチ」に改称。チームアドバイザーでトヨタ自動車スポーツ車輌統括部の北川文雄の「次のマスターテストドライバー育成が必要」という考えから、当時トヨタ自動車社長・豊田章男の息子である大輔がこのチームにドライバーとして参加。章男は父として観戦に訪れ、最終戦には“モリゾウ”として親子で参戦。この参戦で章男は、他のチームから市販車レベルでなら問題にならないトヨタ車のエンジンやトランスミッションに関する弱点など様々な意見を聞き、そういった場がクルマ作りに重要であると実感した。

2019年に「ROOKIE Racing」と改称し、章男は自費でチームに86を寄付した上でドライバー"モリゾウ"としてフル参戦。この時からマシンカラーリングがマーブル色になっている。

2020年東京オートサロンで大々的に参戦体制を発表し、ここで同チームをTOYOTA GAZOO Racingの姉妹チームにすることを明確にした[2]。86に代わり、新たにST-1にGRスープラ[注釈 1]、ST-2にGRヤリスで参戦。プロのレーシングドライバーやラリードライバー、市販車テストドライバーまで多様なドライバーが数多くエントリーしており、それぞれを毎戦振り分ける形であるという[3]。また2月にはチームルマンと入れ替わる形でSUPER GTおよびスーパーフォーミュラに参戦することを発表したが、両カテゴリのオペレーションはCERUMO及びINGINGが行う。5月には『株式会社ルーキーレーシング』として法人化されている。

2021年はスーパー耐久のみ『ORC ROOKIE Racing』を名乗る[注釈 2]。ST-QクラスにGT4開発車両としてのGRスープラ、ST-2クラスにGRヤリスで参戦する。第3戦富士SUPER TEC 24時間レース以降はGRヤリスの代わりに、カローラスポーツ水素エンジンを搭載した試験車両をST-Qクラスに投入した[4]。世界初となるこの取り組みは、一般メディアでも大きく報道された。またスーパーフォーミュラやSUPER GTはメンテナンスも含めROOKIE Racingとして自社運営にて参戦を開始した[5]

表記揺れ 編集

『ROOKIE RACING』や『Rookie Racing』などの表記ゆれがあるが、公式には『ROOKIE Racing』となっている[6]。これは『TOYOTA GAZOO Racing』と同様の命名規則である。

ただしスーパー耐久には『ROOKIE RACING』として参戦しており、ボンネットにも同じ表記でチーム名が描かれている。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ グループGT4規定であるが、ホモロゲーション取得のタイミングの関係でST-Zにはエントリーできなかった
  2. ^ ORCは"Ogura Racing Clutch"の略称。

出典 編集

外部リンク 編集