伊藤 進(いとう すすむ、1936年3月17日[1] - )は、日本法学者弁護士明治大学名誉教授。専攻は民法教育法消費者法金融法

略歴

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大阪府松原市出身。明治大学へ進学し、山手学舎で学生生活を送る。1958年に同大学法学部卒業後、1960年に同大学法学研究科修士課程を修了する。その後、同大学法学部専任講師、助教授を経て、教授に昇格した。法学部長、法科大学院長などを務める。1997年に弁護士登録をした。2006年に明治大学を退職後は、駿河台大学法科大学院教授に就任した。2012年明治大学より博士(法学)を授与される(論文タイトルは『代理法理の研究』[2])。2015年春の叙勲で瑞宝中綬章受章[3]

社会活動

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日本学術会議会員、日本教育法学会会長、司法試験考査委員日本弁護士連合会綱紀委員、東京弁護士会資格審査委員、神奈川県消費生活審議会会長などを歴任した。また、企業の監査役なども務めた。

著書

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単著

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  • 『銀行取引と債権担保』(経済法令研究会, 1977年)
  • 『不法行為法の現代的課題』(総合労働研究所, 1980)
  • 『学校事故の法律問題』(三省堂, 1983年)
  • 『私法研究(第1巻)』(成文堂, 1984年)
  • 『担保法概説』(啓文社, 1984年)
  • 『私法研究(第2巻)』(成文堂, 1990年)
  • 『信用保証協会保証法概論』(信山社出版, 1992年)
  • 『民法論(上)(下)』(信山社出版, 1994年)
  • 『物的担保論』(信山社出版, 1994年)
  • 『権利移転型担保論』(信山社出版, 1995年)
  • 『債権消滅論』(信山社出版, 1996年)
  • 『保証・人的担保論』(信山社出版, 1996)
  • 『リース・貸借契約論』(信山社出版, 1996年)
  • 『製造物責任・消費者保護法制論』(信山社出版, 1998年)
  • 『消費者私法論』(信山社出版, 1998年)
  • 『公害・不法行為論』(信山社出版, 2000年)
  • 『教育私法論』(信山社出版, 2000年)
  • 『学校事故賠償責任法理』(信山社出版, 2000年)
  • 『司法試験論文本試験過去問民法』(辰已法律研究所, 2000年/2004年)
  • 『民法の底力』(辰已法律研究所, 2003年)
  • 『民事執行手続参加と消滅時効中断効』(商事法務, 2004年)
  • 『抵当権制度論』(信山社出版, 2005年)
  • 『担保制度論』(信山社出版, 2005年)

共著

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  • 『消費者の権利』(有斐閣, 1976年)
  • 『民法講義ノート(1)』(有斐閣, 1979年)
  • 『解説学校事故』(三省堂, 1992年)
  • 『テキストブック消費者法』(日本評論社, 1995年/2000年/2006年)

共編著

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  • 『子供の事故に備える法』(有斐閣, 1973年)
  • 『必携学校事故ハンドブック』(総合労働研究所, 1978年)
  • 『子どもの安全白書』(総合労働研究所, 1980年)
  • 『契約法』(学陽書房,1984年)
  • 『債権法』(一粒社, 1988年)
  • 『逐条民法特別法講座(5)(9)』(ぎょうせい, 1988年)
  • 『農業労働災害補償』(三省堂, 1990年)
  • 『農業労働災害の安全規制と補償制度』(第一法規出版, 1992年)
  • 『民法(1)』(北樹出版, 1994年)
  • 『公序良俗違反の研究』(日本評論社, 1995年)
  • 『逐条民法特別法講座(8)』(ぎょうせい, 1995年)
  • 『民法(2)(3)(4)』(北樹出版, 1996年)
  • 『現代取引法の基礎的課題』(有斐閣, 1999年)
  • 『民法(5)』(北樹出版, 2003年)
  • 『民法判例演習』(北樹出版, 2005年)
  • 『法人保証の研究』(有斐閣, 2005年)
  • 『コンプライアンスのための金融取引ルールブック』(銀行研修社, 2006年)
  • 『金融法務辞典』(銀行研修社, 2007年)

監修

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  • 『新成年後見制度と銀行取引Q&A』(BSIエデュケーション, 2000年)

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.299
  2. ^ 国立国会図書館. “博士論文『代理法理の研究』”. 2023年4月7日閲覧。
  3. ^ 平成27年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 3. 2023年2月2日閲覧。
先代
堀尾輝久
日本教育法学会会長
2005年 - 2009年
次代
市川須美子