ま〜じゃんバニラシンドローム

ま〜じゃんバニラシンドロームは、日本物産(Nichibutsu)が開発し、1991年1月に発売したアーケード向け麻雀ゲーム[1]。キャラデザインは『うる星やつら』で作画監督を務めた西島克彦。1991年10月25日にはPCエンジン1993年にはPC-9801に移植されている[2]。『ファミ通』150号のクロスレビューは22点(PCエンジン)[3]

概要 編集

主人公の諸星康介は、デートの待ち合わせ場所へ行く途中道路わきに奇妙なドアを発見する。開けてみたところ、それは異世界に通じていた。康介はそこで番人を名乗る美少女・バニラと会うことに。鍵の掛かった無数の扉が立ち並んでいるが、プレイヤーは康介にかわってバニラと麻雀を行い、和了ると1回だけ鍵を開けるチャンスが与えられる。鍵で開けた先にもそれぞれ異世界が待っているが、ご褒美を兼ねた登場人物の画像が見られる。そこで情報を聞き出し、アイテムを集め、出口(元の世界に戻る鍵)を探索する[4]

なお、クリアには長い時間がかかるため、パスワードによるコンティニューが実装されている。前田尋之は、「このような機能はアーケードでは初に近い」としている[5]

 それぞれの鍵で開く異世界(登場人物)[6]
左から1番目 2番目 3番目 4番目 5番目 6番目 7番目 8番目
上段 悪魔の国(サバーナ) 火の妖精の国(バーグ) オニ族の国(レム) 3つ目族[7]の国(パメロン) 忍者の国(クノイチのホタル) 戦士の国(ネイ) ヘビの国(ザーラ) 出口
中段 カラスの国(カラス天狗のカルラ) 風の妖精の国(エオリア) 神々の国(天使のラーナ) ピエロの国(チャオ) エルフ族の国(ルー) 白鳥の国(アフロス) 猫の国(ニャラ) 花の妖精の国(シェリル)
下段 氷の国(雪女のゆり) カッパの国(ルンパ) 水の妖精の国(ラプラス) 魔女の国(ミミ) ハチの国(ルミナ) 海賊の国(キャプテン・ネロス) 人魚の国(リーザ) ドラゴンの国(ラウル)

参考文献 編集

  • 『アーケード脱衣麻雀 美少女コレクション』マイウェイ出版〈マイウェイムック〉、2019年4月5日。ISBN 978-4-86690-105-3 
  • 『美少女脱衣麻雀スーパーガイド アーケード編』前田尋之(監修)、ロングランドジェイ〈G-Mook 193〉、2020年4月25日。ISBN 978-4-86717-000-7 

出典 編集

  1. ^ 前田 2020, p. 127.
  2. ^ まーじゃんバニラシンドローム”. amusement-center.com. 株式会社D4エンタープライズ. 2021年5月30日閲覧。
  3. ^ バニラシンドローム”. famitsu.com. 株式会社KADOKAWA Game Linkage. 2021年5月30日閲覧。
  4. ^ 「ETC.」『電撃王』第1巻第2号、角川書店、1993年3月1日、96頁。 
  5. ^ ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第19回:バニラシンドローム”. 電脳世界のひみつ基地. 株式会社チアソル. 2021年6月1日閲覧。
  6. ^ 前田 2020, p. 30-31.
  7. ^ ママ