アヘロオス川
アヘロオス川(現代ギリシャ語: Αχελώος / Acheloos)は、ギリシャ西部を流れイオニア海に注ぐ川。アケロース川(古代ギリシア語: Ἀχελῷος)とも呼ばれる。古代ギリシアの時代には、アカルナニアとアイトーリアとの国境で、河神アケローオスとして崇拝された。
アヘロオス川 | |
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延長 | 213 km |
水源 | ピンドス山脈 |
河口・合流先 | イオニア海 |
流域 | ギリシャ |
名称
編集ラテン文字転記には Aheloos、Acheloos、Achelous などのバリエーションがある。
地勢
編集アヘロオス川の源流は、トリカラ県に位置するピンドス山脈のラクモス山(標高2,000m)で、そこで「白い川」という意味の最初の支流アスプロポタモス川(Aspropotamos)が合流する。
アヘロオス川は全長が217kmあり、ギリシャでは2番目に長い川である[1]。複数の県を流れていて、上流から下流に向かって順に、西側はアルタ県(イピロス地方)〜エトリア=アカルナニア県(西ギリシャ地方)、東側はトリカラ県(テッサリア地方)〜カルディツァ県(テッサリア地方)〜エヴリタニア県(中央ギリシャ地方)に接している。途中、クレマスタ湖、カストラキ湖、ストラトス湖といった水力発電のための人造湖を通る。クレマスタ湖では、アグラフィオティス川、メグドヴァ川、Trikeriotis川が合流する。最後はイオニア海に達するが、一部はメソロンギ潟を経由してパトラス湾に流れ込む。アヘロオス川はいくつかの峡谷を持っている。
ヘロドトスは、海岸線を変えるほどのアヘロオス川の力に注目して、ナイル川と比較した。「ナイル川ほど大きくはないが、相当な結果を持つ川が他にもある。とくに(他の名前は言えないが)アカルナニアを通って海に注ぐアヘロオス川は、エキナデス諸島の半分を既に本土に変えてしまった」(2.10)
アヘロオス川の前の名前はトアース川(Thoas)だった。稀に、テスティオス川(Thestios)、アケノス川(Axenos)とも呼ばれていた。
神話の中のアヘロオス川
編集ダム計画
編集1960年代、エトリア=アカルナニア県とエヴリタニア県の県境で、ダム計画が始まり、数年を費やして完成した。このストラトス・ダムは水力発電所を有していて、ギリシャ西部と中央部に電力を供給する。一方で氾濫により、いくつかの谷で土壌浸食を引き起こした。下流にはカトゥキ・ダムもあり、Karafilio橋、Ardanovo橋という架橋がある。
川沿いの町
編集上流から下流に、順に。
- ミレア(トリカラ県)
- アギア・パラスケヴィ(トリカラ県)
- GR-30(道路)
- Gardiki(en:Gardiki, Trikala, トリカラ県)の東
- Polyneri(トリカラ県)
- アグリニオ(en:Agrinio, エトリア=アカルナニア県)
- Fragouleika(エトリア=アカルナニア県)
- Aitoliko(en:Aitoliko, エトリア=アカルナニア県)
- メソロンギ(エトリア=アカルナニア県)の西部
脚注
編集外部リンク
編集- http://www.water-technology.net/projects/acheloos
- http://www.beazley.ox.ac.uk/CGPrograms/Dict/ASP/OpenDictionary.asp?name=Acheloos.html - Beazley/en:Oxford University
- http://www.bartleby.com/65/ak/Akheloos.html - Columbia Encyclopedia
- http://reference.allrefer.com/encyclopedia/A/Akheloos.html
- http://www.vourgarelinet.gr/axioth/aheloos/aheloos.htm (in Greek)