アジア本格リーグ(アジアほんかくリーグ)は、講談社が2009年9月から2010年6月にかけて刊行した推理小説のシリーズ。アジア各地域の本格推理小説を翻訳・刊行した。全6巻。推理作家の島田荘司が選者を務めており、「島田荘司選 アジア本格リーグ」とも書かれる。

2009年9月、第1回配本として、台湾タイの本格推理長編が刊行された。その後、同年11月に韓国中国の作品、翌2010年3月にインドネシアの作品が刊行され、2010年6月、最終巻としてインドの作品が刊行された。

2010年2月、本格ミステリ作家クラブが主催する第10回本格ミステリ大賞で、出版企画「アジア本格リーグ」が評論・研究部門の候補となった[1]

刊行リスト 編集

# 著者 タイトル 原題 地域 原著刊行年   刊行年月 言語 訳者
1 藍霄 錯誤配置 錯置體   台湾 2004年 2009年9月 中国語繁体字 玉田誠
2 チャッタワーラック 二つの時計の謎 กาลมรณะ   タイ 2007年 2009年9月 タイ語 宇戸清治
3 李垠 美術館の鼠 미술관의 쥐   韓国 2007年 2009年11月 韓国語 きむふな
4 水天一色 蝶の夢 乱神館記 乱神馆记系列之蝶梦   中国 2006年 2009年11月 中国語(簡体字 大澤理子
5 S・マラ・Gd(エス・マラ・ゲーデー) 殺意の架け橋 Misteri Rubrik Kontak Hati   インドネシア 1993年 2010年3月 インドネシア語 柏村彰夫
6 カルパナ・スワミナタン 第三面の殺人 The Page 3 Murders   インド 2006年 2010年6月 英語 波多野健

脚注 編集

関連項目 編集