アンリ・ドケーヌ(Henri Decaisne または Henri De Caisne 、1799年1月27日 - 1852年10月17日)は現在のベルギーで生まれ、フランスで活動した画家である。

アンリ・ドケーヌ
Henri Decaisne
自画像
誕生日 1799年1月27日
出生地 フランス共和国, ブリュッセル
死没年 1852年10月17日
死没地 フランスの旗 フランス共和国, パリ
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略歴 編集

ブリュッセルに生まれた。父親はフランスのアブヴィル出身で、母親はアントウェルペンの出身であった。弟に植物学者として知られることになる、ジョセフ・ドケーヌ(1807-1882)と医学者として知られることになるピエール・ドケーヌ(1809-1884)がいる。

1814年からブリュッセルの美術学校(後のブリュッセル王立美術アカデミー)で歴史画家のピエール・ジョセフ・セレスタン・フランソワ(1759-1851)に4年間、学んだ後、1818年にパリに出て、ジャック=ルイ・ダヴィッドの推薦を受けて、ダヴィッドの弟子のアンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾンのスタジオで学んだ。その後、アントワーヌ=ジャン・グロのスタジオでも学んだ。

1824年からサロン・ド・パリに出展を始め、1830年にはオランダを旅し、オランダの巨匠の作品を研究した。パリとブリュッセルを行き来し、1839年のブリュッセルの展覧会に 6×5mの大作、"La Belgique couronnant ses enfants illustres"を出展し、高く評価され、ブリュッセルの王立美術館に買い上げられた。1840年になってイタリアを旅した。

フランスのロマン主義の文学者、アルフレッド・ド・ミュッセアルフォンス・ド・ラマルティーヌの友人となり、ウジェーヌ・ドラクロワポール・ドラローシュといったロマン主義の画家とも交流した。

ベルギー政府からレオポルド勲章を受勲し、フランス政府からも1842年にレジオンドヌール勲章(シュヴァリエ)を受勲した。

歴史画や宗教画を描き、ベルギーにおけるロマン主義絵画の先駆けだとされている。

作品 編集

参考文献 編集

  • De romantiek in België. Tussen werkelijkheid, herinnering en verlangen. Catalogus Koninklijke Musea voor Schone Kunsten Brussel, met essays van diverse auteurs, Lannoo, 2005, blz. 188-189. ISBN 90-209-6136-5
  • Bryan's Dictionary of Painters and Engravers
  • Decaisne, Henri. In: Ulrich Thieme (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 8: Coutan–Delattre. E. A. Seemann, Leipzig 1912, S. 512 (Textarchiv – Internet Archive).
  • Berko, Patrick; Berko, Viviane, Dictionary of Belgian painters born between 1750 & 1875; Brussel : Laconti , 1981