ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2001

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2001(ドイツ語: Neujahrskonzert der Wiener Philharmoniker 2001)は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による2001年ニューイヤー・コンサート。指揮はニコラウス・アーノンクールが務めた(初登場)。

概要 編集

  • 2001年のニューイヤー・コンサートの指揮者は、古楽器演奏のパイオニアで学究的なアプローチで知られるニコラウス・アーノンクールが務めた。例年はアンコール止めに演奏されるラデツキー行進曲が第1部の冒頭におかれ、オリジナル版で演奏されている。
  • ニコラウス・アーノンクールは学生時代にエキストラのチェロ奏者としてウィーン・フィルで演奏したことがあり、ウィーン・フィルの内部で演奏したことのある音楽家がニューイヤーコンサートを指揮するのは、ウィリー・ボスコフスキー以来22年ぶりのことである。
  • 2001年はヨーゼフ・ランナーの生誕200周年にあたり、彼の作品が3曲演奏されている。

演奏曲目 編集

 ★はニューイヤーコンサート初登場の曲

第1部 編集

第2部 編集

アンコール 編集

  • ポルカ・シュネル「憂いもなく」Op.271 (ヨーゼフ・シュトラウス)
  • ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314 (ヨハン・シュトラウス2世)
  • ラデツキー行進曲 Op.228 (ヨハン・シュトラウス1世)

エピソード 編集

  • 第2部最後の曲「ルシファー・ポルカ」では曲名のルシファー=悪魔の王に因み、曲の終結部で悪魔の仮面をつけたオーボエ奏者が煙の中を立ち上がり、指揮者アーノンクールを差し招いて握手を交わすという、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の地獄落ちを想起させる演出が行われた。

備考 編集

  • コンサートの模様が完全収録されたおよびCDおよびDVDが、2001年冬にテルデックから発売された。