数学において、ウォリス積分とは、ジョン・ウォリスによって導入された積分である。

定義と証明

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定義

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ウォリス積分  m は 0 以上の整数)は

 

で定義される。部分積分によって

 

すなわち漸化式

 

が得られる。これより m の偶奇に応じて   の値が求まる。

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ただし 二重階乗である。

ウォリス積分におけるウォリスの公式

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m = 2n を代入すると先述の   の求値より

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スターリングの公式との関係

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スターリングの公式:

 

はウォリスの公式の拡張である。実際、スターリングの公式を仮定し   とおくと、

 

より

 

が得られる。

応用

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ウォリスの公式を用いてガウス積分を求めることができる。

またカタラン数   にも二項係数が現れるため、ウォリスの公式より評価できる:

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関連項目

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