ウンブキ鹿児島県大島郡天城町浅間にある鍾乳洞。「湾屋洞窟」とも呼ばれる[1]

延長が400m以上ある海中鍾乳洞で、陸上側の入口はドリーネ状になっている。地盤沈下により海底とつながったと推測されている[1]。2019年3月20日から22日にかけて行われた潜水調査により、直線で約700m、総延長にして約1kmまで確認されている[2]。潜水調査は危険性を伴うため天城町の許可が必要となっている[2]

縄文時代のものと見られる遺跡が発見されている[3]

2011年に洞内で通常インド洋に生息するウナギ目のXenoconger fryeriが捕獲された。この種の記録は日本初であり、和名としてウンブキアナゴと名付けられた。天城町はウンブキアナゴを天然記念物に指定している[4]

脚注 編集

  1. ^ a b ウンブキ - 徳之島観光連盟
  2. ^ a b “日本最大級〝水中鍾乳洞〟”. 奄美新聞社. https://amamishimbun.co.jp/2019/05/07/18040/ 2023年12月12日閲覧。 
  3. ^ “ウンブキから7千年前の土器 「縄文時代の生活知る手掛かり」 天城町”. 南海日日新聞. (2020年7月24日). https://www.nankainn.com/news/local/%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%96%E3%82%AD%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BC%97%E5%8D%83%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%AE%E5%9C%9F%E5%99%A8-%E3%80%8C%E7%B8%84%E6%96%87%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B4%BB%E7%9F%A5 2023年12月11日閲覧。 
  4. ^ 日本初記録種「ウンブキアナゴ」 奄美新聞