キジ湖
座標: 北緯51度37分 東経140度29分 / 北緯51.617度 東経140.483度
キジ湖(キジこ、ロシア語: Кизи)はロシア連邦ハバロフスク地方ウリチ地区最大の淡水湖で、アムール川流域の山麓に位置する。大キジ湖Большое Кизиとも呼ばれる。清朝時代は奇集湖と呼ばれていたが、現代中国語では基済湖(基济湖)と表記する。
キジ湖 | |
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所在地 | ロシア連邦ハバロフスク地方ウリチ地区 |
面積 | 280 km2 |
周囲長 | 280 km |
最大水深 | 3~4 m |
淡水・汽水 | 淡水 |
プロジェクト 地形 |
概要
編集周囲280km(水位による)。水深3~4メートル以内。面積280km²。アムール川右岸付近にあり水路で結ばれる。アイスキー湾(Айский залив)、下キジ(Нижнее Кизи)、上キジ(Верхнее Кизи)といった水域に分かれる。間宮海峡との間は低く(55m)狭い(8.5km)土地で隔てられる。この低地を通る運河が計画中で、これにより狭く危険で長期間氷に閉ざされるアムール河口を通らずに済み、経路も短縮される。[1]
歴史
編集文化六年(1809年)、東韃地方(マンチュリア)を調査するために沿海州を訪れた間宮林蔵はキジ湖を経てアムール川流域に入った。間宮林蔵はキジ湖をキチー湖と記し、湖岸には石崖が多いこと、時には湖水が半減することもあり、その際には現地住民は泥の上を苦労して船を挽いてアムール川を目指すことなどを記録している[2]。
脚注
編集参考文献
編集- 間宮林蔵述/村上貞助編『東韃地方紀行他』平凡社、1988年
- Озеро Кизи с его окрестностями и устье Амура. Материалы изысканий. (машинопись). -Благовещенск, 1910. - 108 с.