NK-56(露:НК-56)は、ソビエト連邦N・D・クズネツォフ記念サマーラ科学技術複合がNK-25をベースに[1] 開発していた高バイパス比ターボファンエンジンである。NK-56は輸送機や旅客機用のエンジンとして1979年より開発が開始されたエンジンでIl-96などに搭載することを想定していた。NK-56は1983年5月の段階で3,630時間の試験を消化していたが、同年ソ連航空産業省ロシア語版の干渉によりIl-96のエンジンはソロヴィヨーフD-90(ソロヴィヨーフ PS-90)のみとなることになり、NK-56は開発の中止が命ぜられた[2]

仕様 編集

  • 推力
    • 18,000 kg(離陸時)
    • 3,600 kg(巡航時)
  • バイパス比 5
  • 全圧縮比 23(巡航時25.5)
  • タービン入り口温度 1,571K
  • 燃料消費率 0.58 kg/hr

脚注 編集

  1. ^ «Американцы страшно удивились»: в чём особенности российского лайнера Ил-96 — РТ на русском
  2. ^ ТОТ САМЫЙ "НК" - 2