クローム (バンド)

バンド

クローム(Chrome)は、アメリカ合衆国のロック・バンド。1970年代末のニュー・ウェイヴノイズインダストリアルミュージック・シーンにおける最重要バンドのひとつである。

概要 編集

1976年にアメリカ合衆国ロサンゼルスダモン・エッジ(ギター、ボーカル)を中心に結成された。翌年ファーストアルバム『The Visitation』を自主レーベルから発表。ヘリオス・クリード(ギター)が参加したセカンドアルバム『Alien Soundtracks』(1978年)から注目されるようになった。エレクトリック・ギターエフェクターテープ操作を多用し、SFドラッグシニシズムなどのカルチャーを渾然一体にした独特のロックを演奏し、後続バンドのミニストリーらに大きな影響を与えた。サードアルバム『Half Machine Lip Moves』(1979年)はその路線をさらにつきつめたもので、彼らの代表作となった。フォースアルバム『赤い露光 Red Exposure』(1980年)はダンス・ミュージックの要素を取り入れたポップ路線の作品で、メジャーレーベルのワーナーからリリースされ、日本盤も発売された。

1983年にダモンとヘリオスのふたりは決別し、ダモンはクローム名義でフランスで活動を続けた。

1995年にダモンが死去すると、ヘリオス・クリードがクロームの名前を引き継ぎ、それまで続けていたソロ活動をクローム名義で行うようになった。

作品 編集

アルバム(1977年 - 1983年) 編集

  • The Visitation (1977年)
  • Alien Soundtracks (1978年)
  • Half Machine Lip Moves (1979年)
  • Red Exposure (1980年)
  • Blood on the Moon (1981年)
  • 3rd from the Sun (1982年)
  • No Humans Allowed (1982年)
  • The Chronicles I (1982年)
  • The Chronicles II (1982年)
  • Raining Milk (1983年)