ゴンチェク(? - 1308年)は、チャガタイ家の第12代君主で、チャガタイ・ハン国ハン(在位:1307年 - 1308年)。漢語史料では寛徹と表記される。

第11代君主ドゥアの子。1307年に父が死去したため、跡を継いだ。短い治世の間にはオゴデイ家の王族キュレスベによる反乱が起きるが、傍流であるブリ家の諸王ヤサウルとジンクシによって反乱は鎮圧される[1]

1308年に没し、没時にドゥアの子の中に後継者候補と言える人物が不在であったため、チャガタイ家の長老格であるブリ家のナリクがハン位を襲った[2]

脚注 編集

  1. ^ 加藤『ティームール朝成立史の研究』、37,47頁
  2. ^ 加藤『ティームール朝成立史の研究』、47-48頁

参考文献 編集

  • C.M.ドーソン『モンゴル帝国史』6巻、230頁(佐口透訳注、東洋文庫、平凡社、1979年11月)
  • 加藤和秀『ティームール朝成立史の研究』(北海道大学図書刊行会、1999年2月)
先代
ドゥア
チャガタイ・ハン国の君主
1307年 - 1308年
次代
ナリク