サラサーテ・シーサイド

サラサーテ・シーサイド[1]は、岸裕子の漫画作品に登場する架空の人物である。作品によっては更紗(さらさ)という名で登場することもある。

プロフィール 編集

岸裕子作品のサブキャラクターとしては一番多く出演しており、場合によっては名前が異なっている場合があるが、一番多いのは「サラサ」と呼ばれるキャラクターである。

素直で愛らしいキャラクターとして登場する時もあれば、激情的で情熱的、なおかつ皮肉屋として登場する時もある。

黒髪のおかっぱ頭の髪立ちの黒い瞳を持つ美少年。各作品に共通すると思われる経歴をあげると、通称はサラサ。両親は演奏家で[2]、12歳のころから煙草や酒を嗜んでいる[3]。同性愛者。男性なのにドレスがよく似合う。

作品中でのキーパーソンをつとめることが多く、何かしらの警句的な台詞を呟くことが多い。作者のキャラクターの中では作中で殺されたことが一度もない。

登場作品 編集

サラサーテ 編集

  • 『あなたごのみは』(1975年)
  • 『そのさき言って…』(1976年)実質上の主人公。
  • 『その気にさせないで…』(1977年)
  • 『しあわせ色のとき』(1979年)
  • 『こんがらがって…恋 』(1979年)天草アキヒロの愛人としてカメオ出演。
  • 『ばら一輪蕾はふたつ 〈花言葉は…ひみつ〉 』(1980年)

更紗 編集

  • 『花はさくらぎ』(1975年) キャラクターとしてのデビュー作。
  • 『離婚宣言いたします』(1977年)

ブルーベリー 編集

泉くん 編集

  • 『タブー!!』
  • 『ザ・シークレット』
  • 『花言葉添えて…』

その他 編集

  • 銀のジーク』の『天星の剣』にも、シリンという似通った容貌のキャラクターが登場している。

言葉 編集

  • 「そっ、いつものこと。いつものこと。二人ならどんな家庭をきずくのかしら」(『そのさき言って…』)
  • 「心配してくれる人がそばにいてくれるだけでも幸せと思ったら…?」(『しあわせ色の時』)
  • 「……恋なんて…愛していてもむくわれるものばかりじゃないんですものねえ…」(『しあわせ色の時』)
  • 「愛している人を簡単に忘れられるなら、お酒も情人(アミ)もベッドもいらない」(『ばら一輪蕾はふたつ』)

脚注 編集

  1. ^ フルネームは『玉三郎恋の狂騒曲』の中の『こんがらがって…恋 』にのみ表記
  2. ^ 『そのさき言って…』より
  3. ^ 『しあわせ色の時』より

関連項目 編集