サリー (民族衣装)

南アジア地域の女性が着用する民族衣装

サリーヒンドゥスターニー語sāṛī)は、インドネパールスリランカバングラデシュパキスタンなど南アジア地域の女性が着用する民族衣装である。

サリーを身にまとう女性を描いた1847年頃のイラスト

語源

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名はサンスクリットशाटीśāṭī、シャーティー)に由来し、「細長い布」を意味する。

それからヒンドゥスターニー語sāṛī(サーリー、ヒンディー語: साड़ीウルドゥー語: ساڑى‎)となり、南アジア域外の諸言語に伝わった。域外の諸言語では基本的に sāṛī の転訛であり、たとえば英語では sari, sareeである。また、インドのサリーはインドサリーと呼ばれる。[要出典]

構造

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細長い布からなっており、様々なスタイルで体を包み込むようにまとう。最も一般的なスタイルは、5m程度の長さの布を、ペティコートにはさみながら腰に巻き、残りを肩の上にまわす方法である。いくつかのスタイルでは、8m程度の布を必要とする場合もある。

歴史

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サリーはムンドゥム・メリイェム英語版と呼ばれる、下半身だけを覆う形の衣類が原型となっている。メリイェムはケーララ州地域の女性の伝統的な服でもある。

本来、サリーの着用スタイルは地域によって異なっていたが、19世紀後半より20世紀にかけてインドのナショナリズムが発達していった時に標準化され、国民的衣装としての地位を確立した。

21世紀にもサリーは愛用されており、インドには高名なデザイナーやブランドが多数ある。

域外への普及

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日本でも近年、お洒落なドレスとして友人の結婚披露宴やパーティで着用する例も増えてきているなど、他国の民族衣装としてはチャイナドレスアオザイと同様に人気を得ている。