シェーンブルン・プール

シェーンブルン・プール(ドイツ語:Schönbrunnerbad)は、ウィーン市13区にある屋外プール。シェーンブルン宮殿の庭園内にある。

歴史 編集

 
宮殿敷地内(地図の下が北)のプールの位置(数字の27。細長い水色)。1・2・3:宮殿、6:庭園、7:マリア・テレジア門、8:グロリエッテ、9:オベリスク

宮殿の庭園内で、グロリエッテの丘の斜面をオベリスクから登る途中にあり、庭園の入口の一つである「マリア・テレジア門」(庭園敷地の東端)の近くに位置する。門の外の通りは市街地のHohenbergstraße(12区)とGrünbergstraße(13区)となっている。

かつてこの場所にあった貯水池についての史料上の最初の言及は、1838年に当時8歳の大公フランツ・ヨーゼフ(後のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世)が弟のマクシミリアンへ宛てた手紙に見られる。第一共和政時代には軍の水泳学校として利用された。ナチス時代には国防軍に利用され、戦後、1955年まで、プールが位置する13区を含む行政区域を分割統治したイギリスの占領軍が利用した。

1975年に全面改修され、一般公開された。2000年から2001年、最新のテクノロジーにリニューアルされ、水の現代的な処理装置が設置された。運営は私企業が受け持っている。50メートル・レーンを8本備えたプールとなっており、レストラン、フィットネスジムが併設されている[1]

脚注 編集

参考文献 編集

  • 1995年:『ウィーン歴史事典』の項目[Felix Czeike: Historisches Lexikon Wien, Band 4, Kremayr und Scheriau, Wien 1995, ISBN 3-218-00546-9, S. 268] (ドイツ語)
  • 1995年:『ウィーンの水浴・水泳文化.社会史的・文化人類学的研究』[Ernst Gerhard Eder: Bade- und Schwimmkultur in Wien. Sozialhistorische und kulturanthropologische Untersuchungen, Böhlau, Wien 1995, ISBN 978-320-598331-6] (ドイツ語)

外部リンク 編集