ジョヴァッキーノ・ピッコローミニ

ジョヴァッキーノ・ピッコローミニJoachim Piccolomini1259年 - 1305年)は、カトリック教会福者。子供の守護聖人[1]

福者ジョヴァッキーノ
福者
生誕 1259年
死没 1305年
崇敬する教派 カトリック教会
主要聖地 シエーナ
守護対象 子供
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生涯 編集

奇跡 編集

『聖人言行録』には、子供についての二つの伝説が収録されている[1]

  • パンを食べながら歩いていた少年が、狂暴な犬に襲われて、パンとともに指を一本噛み切られてしまった[1]。当時、福者ジョヴァッキーノの数々の奇跡が評判になっていたので、両親はジョヴァッキーノの墓を詣で、子供の指が元通りになるように願った。家に帰ってみると、留守番をさせていた子供に、残った指よりも綺麗で神聖な新しい指が生えていた[2]
  • 街の広場で、賑やかな祭りが行われていた。それをある男の子が高い所から眺めていたが、そのうちに落ちてしまった。子供が落ちていくのを見て、母親はとっさに福者ジョヴァッキーノに祈った[2]。みな転落死は免れないだろうと思ったが、ともかく駆けつけてみると、男の子は無傷で立っていた[2]。何があったのか聞いてみれば、頭の周りに後光の輝くジョヴァッキーノが現れて、空中で受け止めて、優しく地面に置いてくれたのだという[2]

出典 編集

  1. ^ a b c 前之園(1994), p. 41.
  2. ^ a b c d 前之園(1994), p. 42.

参考文献 編集

  • 前之園幸一郎イタリア・トスカーナ地方の聖人伝における子ども像」『青山學院女子短期大學紀要』第48巻、青山学院女子短期大学、1994年12月、50_a-33_a、ISSN 03856801NAID 110000468080