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ストームトルーパー (スター・ウォーズ)

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仮装例

ストームトルーパーStormtrooper)は、アメリカSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する銀河帝国軍の機動歩兵

同タイプの装甲服や武装を装備した帝国軍の歩兵全体を指して「ストームトルーパー」と呼称することが多いが、厳密には各戦局に応じた様々なタイプのトルーパーがおり名称も異なる。

目次

概要編集

ストームトルーパー
デストルーパー

元は『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に登場する“銀河一の賞金稼ぎ”と言われた「ジャンゴ・フェット」の遺伝子を元に、生産性向上のために成長を倍加させ、反乱を起こさぬよう独立心や自我を削ぐ遺伝子調整を施し造られた簡易クローン兵士「クローン・トルーパー」が前身であることが明らかにされている。

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』にて、銀河帝国軍の宇宙要塞「デス・スター」にてC-3POR2-D2が待機中の管制室にストームトルーパーが押し入ってくる際、入り口のドアに頭をぶつけるトルーパーがいるが、このシーンに後年公開された『エピソード2/クローンの攻撃』にて裏設定が付け足され、クローン元のジャンゴ・フェットもオビ=ワン・ケノービとの戦闘後に自身の宇宙船に乗り込む際、頭をぶつけるシーンがあり、それが遺伝子情報としてストームトルーパーにも反映されたと『エピソード2/クローンの攻撃』の映像ソフトのオーディオ・コメンタリーで語られている。

だが、クローン兵は通常の倍の速度で成長するため兵員としての寿命が非常に短く、自身らがシスの暗黒卿及び帝国に加担していたとは知らずにクローン兵を製造していた惑星カミーノの人々も、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』後に初めてその事実を知ったために帝国に対して反旗を翻したこともあり、銀河系全域を支配下に置くにはクローン兵だけではトルーパーの人員が賄えなくなり、普通の人間もアカデミー(士官学校)からトルーパーに充当するようになった。このアカデミーの様子は「カノン(正史)」のスピンオフ作品『スター・ウォーズ 反乱者たち』などで詳しく描かれている。

以上の理由により、「ストームトルーパー」はクローン兵と普通の人間との混在部隊となった。使用する諸装備も従来のクローン・トルーパーと酷似したものが多い。設定では、帝国時代の最盛期には約20億人ものストームトルーパーが存在していたとされる。

普通の人間の兵員数が大幅に増えたこと、戦時下ではなくすでに帝国の支配下であったこともあり、ジャンゴ・フェットのクローン兵だけで構成されたクローン・トルーパーに比べると、兵士単体としての平均的な練度は劣る。『反乱者たち』によると、少なくとも『エピソード4/新たなる希望』の5年前には、皇帝の命令によりクローン大戦当時のクローン・トルーパーは全員退役している。

『エピソード4・5・6』の劇中では、あくまで銀河帝国軍の戦闘員として描かれるのみで、詳細については殆ど明らかにされていない。各兵士がヘルメットの中の素顔を見せるシーンもなく、人間らしさを唯一感じさせるシーンは『エピソード4/新たなる希望』の劇中で、オビ=ワン・ケノービがデス・スターの内部にあるトラクター・ビーム発生装置を遮断するために隠密活動を行った際、警備中の2人のトルーパーが雑談をするシーンのみである。この会話へのオマージュとして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でも、銀河帝国軍の残党が結成して設立した組織の『ファースト・オーダー』に所属しているストームトルーパーが似た内容の会話をしているほか、『エピソード4/新たなる希望』の前日譚である『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも、ストームトルーパーが同様の会話をするシーンがある。

他に『エピソード4・5・6』作中でストームトルーパーに関する会話は、『エピソード4/新たなる希望』で主人公のルーク・スカイウォーカーがストームトルーパーに変装して、デス・スターの内部にある独房に収容されていたレイア・オーガナを救出しに行った際、レイアが「ストームトルーパーにしては小柄ね」とストームトルーパーに変装したルークに言うシーンが存在する。

『エピソード1・2・3』の公開でトルーパーに関する設定が正式に決定する以前の、『エピソード4・5・6』公開当時のストームトルーパーの中の姿に関する資料としては、1990年代前半に日本で開催された『ジョージ・ルーカス展』で販売されたパンフレット「THE GEORGE LUCAS EXHIBITION」内で、スカウトトルーパーの初期デザイン段階のラフスケッチ(P.107)として、髭面の男性が描かれていた。これは、同書において、賞金稼ぎ「ボバ・フェット」の初期デザイン設定に「アーマーの下の素顔」として描かれた男性のラフスケッチ(同P.68)と似た人物として描かれていた。

「レジェンズ(非正史)」に属するスピンオフ小説の『スローン3部作』では、「スローン大提督が皇帝パルパティーンの遺産として、秘匿されていたクローン・シリンダーを発見した[1]」という記述が見られる。

銀河帝国版 ストームトルーパー(Imperial Stormtrooper)編集

サンドトルーパー
スノートルーパー
スカウトトルーパー

基本的には、同シリーズの銀河共和国軍のクローン・トルーパーと同様の存在で、黒い温度調整ボディ・グローブの上に、全部で18個のパーツから成る簡易宇宙服を兼ねた白い装甲服を着用し、ブラスター・ライフルで武装している。この装甲服は大部分がほとんどの人間に合うように設計されていて、材質は軽量な樹脂(設定ではプラスチール製)で作られており、理論上はブラスターによる銃撃を防げるとされているが、劇中ではダメージを被る場面も多々ある。ただし、これはあくまでも良質のディバナ・ガスを装填した最新のブラスターに対してであって、経年劣化したディバナ・ガスを使ったものや旧式のブラスターに対しては十分な防御力を示す。

ヘルメットには簡単な環境維持装置や通信装置、視覚補正装置、目標捕捉システムなども搭載されている。

腰のユーティリティー・ベルトには、ブラスターの予備用パワーパックや、鉤爪付きフックとケーブル、濃縮食糧、緊急用バッテリー、小型サーマル・デトネーター、予備用コムリンクといった使い勝手の良い道具が装備されている。

この特徴的な装甲服のデザインには銀河帝国の市民を威圧する効果もあり、恐怖支配の象徴として扱われていたが、反体制派からは、ヘルメットの形状を揶揄され「バケツ頭」などと呼ばれることもあった。

また、汎用のものの他に以下のような様々な種類が劇中に登場している。

他にもスピンオフ作品では、水中戦に特化したシートルーパーゲリラ戦に特化したストームコマンドー、情報収集に特化したブラックホール・ストームトルーパー、主に帝国軍が鎮圧のために故意に放射線で汚染させた地域に展開する、高濃度の放射線に晒された環境下での戦闘に特化したラドトルーパー、敵宇宙船制圧のための突入作戦に特化した重装備のスペーストルーパーコルサントをはじめとする銀河系中枢の各主要都市において警察権を行使するコルサント・ガードなどが登場。

また、PCゲーム『DarkForce』には、人間ではなく強化装甲を施されたバトル・ドロイドによるダーク・トルーパーが登場し、反乱同盟軍の基地を壊滅させる(後に反乱同盟軍の破壊工作によって唯一の製造工場であった宇宙戦艦が破壊され、ダーク・トルーパーに関する情報は全て失われた)。

『エピソード4/新たなる希望』のストームトルーパーは基本的に左手でブラスターによる射撃を行う。左手で射撃を行う理由は劇中では描写されていないが、ストームトルーパーが主に使用するE-11 ブラスターライフルのモデルとして製作に使用されたサブマシンガンのスターリングは左利き用の実際に空砲を発砲するものが使われており、発砲する際に左側に排莢するためである。

明確に左手でブラスターを持って発砲する描写があるのは『エピソード4/新たなる希望』のみであり、続編の『エピソード5/帝国の逆襲』以降のストームトルーパーは左手で構えるシーンこそあるもの発砲シーンでは殆ど右手で撃っており、ホルスターも左側から右側へと変更されている。『エピソード6/ジェダイの帰還』ではスカウト・トルーパーがバイクに乗りながら右手で正確に標的を射撃しており、通常のトルーパーも右手で射撃した際にレイアやR2-D2に命中させてみせた。『エピソード4/新たなる希望』でのオビ=ワン・ケノービの発言によると、「平均的な射撃技術は高い」とされる。

任務内容編集

 
東京ゲームショーに出演するストームトルーパー

帝国の広範囲に渡る領地を迅速かつ正確に制圧し、暴動を鎮圧し、秩序を維持するのがストームトルーパーの任務である。

ストームトルーパーは決して買収されず、誘惑も、恐喝も一切効果がない。これはクローン・トルーパーと同様に、育成段階でプログラミング的に入力される「オーダー」と呼ばれる規範教育によるものとされている。

帝国の主要な労働力ともなっているが、クローン兵を前身とするトルーパーの生命は極めて軽いものであり、高価で機能的なドロイドよりも低く扱われている様子すら見られる。

ストームトルーパーの訓練は、新秩序主義に基づいた完全な教化を強調して行われ、各員は疑いを抱かず、他者の権利や自らの安全をも顧みず盲目的に上官の命令に従うようになっている。

彼らはその忠誠心と引き換えに個性と自らの意思を持たない兵士達であるが、中には今までの自分の行いを恥じて反乱同盟軍に寝返った者もいる。

トルーパーの装備は量産が可能なように標準化され、トルーパー自身も厳密な製造計画に拠って規格化されている。ただし、勝ち目のない戦いに挑んで「無駄死に」するという考えは無いようで、『エピソード6/ジェダイの帰還』では、エンドアの森林でハン・ソロの罠にかかって反乱同盟軍の兵士に銃口を向けられたスカウトトルーパーが抵抗することなく降伏している(もっとも、この時点では皇帝の策略によって後方に味方の大軍がすでに待機しており、このスカウトトルーパー自身が特別抵抗する必要もなかった)。

このように不遇なトルーパーではあるが、彼ら無くして銀河帝国群軍の日常業務は成り立たない。なお、そのトルーパーを指揮する士官等は、かつてのハン・ソロがそうであったように、帝国領内各地の惑星からアカデミーに志願・受験し、合格して配属された人間である。この点は、部隊長クラスを含めた全ての兵士、指揮官もクローンで賄っていたクローン・トルーパーとは異なる。

一般隊員は従来通りのクローンもいるが、上述の通り地上軍や宇宙軍で特に優秀な兵士が上官の推薦を受けて訓練をし、ストームトルーパーになることもある。また、全盛期の銀河帝国におけるストームトルーパーは基本的には全て人間男性で構成されるものとなっていたが、カノン(正史)のスピンオフ作品では特例として女性兵士で構成された部隊が一部存在していたとされている。また、後述するファースト・オーダーでは女性指揮官であるキャプテン・ファズマがストームトルーパーを統率しているほか、一般兵にも女性兵士の存在が確認できる。レジェンズ(非正史)のスピンオフ作品においても、ダーラ提督の軍事改革後の帝国や、スローン大提督が創設したハンド帝国など、帝国崩壊後の一部後継勢力においては女性やエイリアンにもストームトルーパーとなる門戸が開かれている。

ファースト・オーダー版 ストームトルーパー(First Order Stromtrooper)編集

『エピソード4・5・6』の約30年後を舞台とする『エピソード7/フォースの覚醒』では、銀河帝国軍の残党が結成した軍事組織「ファースト・オーダー」の新たなストームトルーパーが登場する。黒いボディスーツの上に白い装甲服を着用している点は『エピソード4・5・6』のストームトルーパーと同じではあるが、ヘルメットや装甲服の見た目が若干変化している。この装甲服は帝国時代の物より様々な点において優れており、特に関節部のデザインの改良によって動きやすさが向上している。

劇中のファースト・オーダーに所属するカイロ・レンと同僚のハックス将軍の発言から、この時代にも“クローン技術”が存在しているらしいが、基本的には、幼い子供たちを誘拐してファースト・オーダーの元で、強制的に軍事訓練と洗脳を施しているようである。これはファースト・オーダーが正規軍であった銀河帝国軍と異なる一種のカルト集団的な組織であり、士官学校などもなく、兵士を増やすために誘拐など銀河帝国以上に強引な手段を執る必要があるためと思われる。

『エピソード4・5・6』においてストームトルーパー達が素顔を見せるシーンは無かったが、『エピソード7/フォースの覚醒』の劇中で識別番号「FN-2187」のストームトルーパーが装甲服を脱ぎ捨て、新たな名前「フィン」を名乗り、物語の主要人物の一人となっている。このフィンもクローン兵ではなく、幼い頃に家族からファースト・オーダーに誘拐され、ファースト・オーダーの元で兵士となるべく軍事訓練と洗脳を施されてきた青年だった。

出典編集

  1. ^ ケヴィン・J・アンダースン/ダニエル・ウォーレス『スター・ウォーズ・クロノロジー〈下巻〉』ソニー・マガジンズ文庫、2002年、10頁。

関連項目編集