スーパーショットとは、田宮模型(現・タミヤ)が生産していた1/10スケールの4輪駆動(4WD)電動ラジコンバギー。1986年に発売された。ホットショットのアップグレード版と言えるモデルで、ホットショットをベースに当時オプションとして発売されていたCVAオイルダンパーを前後輪に各一本、計四本独立して搭載し、車体底部にはアンダーカバー、全ての軸受け類にはボールベアリングが装着され、モーターマブチ製の高回転型モーター、「RX-540SDテクニパワー」にアップグレードされた。加えて、ホットショットのキットには同梱されなかったメッキホイール、ピンスパイクタイヤも標準で同梱された。

ところが、元々高額であったホットショットに、これだけのオプションパーツを同梱したことから発売価格が29800円という非常に高額なものとなった[1]

また、シャーシについては操舵系統は初代から全く変更されておらず、バンプステアの発生は相変わらずであり、ただでさえ重量のあった車体に先述のオプションパーツを装備したことから尚更車体重量が増加し、これが標準装備される「テクニパワー」モーターにはかなりの負担となり(このモデルの発売当時は田宮模型からトルク重視型のモーターがまだ発売されていなかった)、結局はただ高額であるだけで満足にレースを戦えないモデルとなってしまった。

このことから各部を根本的に改良し低価格化を実現した「ブーメラン」が後に発表されることとなった。

2012年2月には復刻版が発売。モーターが「GTチューンモーター」に、リヤダンパーステーがFRP製に変更されたが、商品名も諸事情により「スーパーホットショット」に変更された。

メカニズム

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  • シャーシ:EPL製バスタブ複合モノコック構造
  • サスペンション:
    F/ボールマウント・Aアームダブルウィッシュボーン独立懸架、CVAオイルダンパーショートタイプ搭載
    R/Hアームダブルウィッシュボーン独立懸架、CVAオイルダンパーロングタイプ搭載
  • タイヤ・ホイール:
    F/ピンスパイク、トレッド幅25mm
    R/ピンスパイク、トレッド幅35mm
    F/Rともに1ピース造形、金メッキ仕様
  • ボディ:ポリカーボネート製ハーフカウル+EPL製トラス構造フレーム
  • 原動機:電気直流モーター、マブチ・RX-540SD テクニパワー
(復刻版はGTチューンモーター)
  • 駆動形式:横置きミッドシップ・モーター、シャフト駆動式四輪駆動
  • 本体重量(コントロール装置・バッテリー除外時):約1500g
  • 価格:29800円(1986年当時)32800円(復刻版)[2]

脚注

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  1. ^ それでもホットショット本体と各パーツとを個別に揃えた合計金額よりは5000円近く安い。
  2. ^ スーパーホットショット(2012)

関連項目

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