ニヤ遺跡(ニヤいせき、拼音: Níyǎ Yízhǐ)は、中国新疆ウイグル自治区ニヤ県の都市遺跡。紀元前1世紀~紀元4世紀に栄えた精絶国チャドータ)の遺跡と考えられている[1]。現在は廃墟である。

ニヤ遺跡
Cadota
尼雅
出土品。ろうけつ染めの織物
ニヤ遺跡の位置(新疆ウイグル自治区内)
ニヤ遺跡
新疆ウイグル自治区における位置
所在地 中華人民共和国の旗 中華人民共和国新疆ウイグル自治区
座標 北緯38度01分17秒 東経82度44分15秒 / 北緯38.021400度 東経82.737600度 / 38.021400; 82.737600
種類 古代都市
追加情報
状態 廃墟
ニヤ遺跡 スタイン撮影

ニヤ河の下流で、タクラマカン砂漠の南端にあり、ニヤ県ニヤ鎮の北約125kmに位置する。

3世紀ごろには楼蘭王国の統治下となった[2]

発掘調査 編集

1901年オーレル・スタインによって発見され、4回にわたって調査された[3]

その後もアメリカハンチントン[要曖昧さ回避]日本橘瑞超らによって、中華人民共和国建国の後も1989年以降の小島康誉らの日中合同調査隊によって発掘調査が行われ、重要な成果を挙げた。

これら学術的調査とは別に、NHK特集 シルクロードの第六回においてもこの遺跡が取り上げられており、1980年頃の遺跡の状態がごく一部ながら映像に収められている。

脚注 編集

  1. ^ 伊東隆夫「総説 幻の古代都市『尼雅(ニヤ)遺跡』を訪ねて」『木材研究・資料』第38巻、京都大学、2002年12月、1-12頁、NAID 110000214360 
  2. ^ シルクロード検定実行委員会 編『読む事典シルクロードの世界』NHK出版、2019年2月、266頁。ISBN 9784140817742 
  3. ^ 調査報告書の別図集をStein, Aurel, Sir、1907年『Ancient Khotan, detailed report of archaeological explorations in Chinese Turkestan. vol. 2 (plates)』Oxford (Clarendon)、インターネットアーカイブancientkhotanpl00indigoogで見ることができる。

外部リンク 編集