ノート:キリシタン/削除

最新のコメント:19 年前 | 投稿者:Tomos

削除依頼の9月5日の以下の編集で指摘があったので見てみました。[1]


1)転載の有無について

転載元である可能性の考えられる外部ページは2つあり、一方はメールマガジン(のウェブ上での公開)、もう一方は掲示板で、メールマガジンが原作で、掲示板はその転載、と削除依頼で指摘されています。いずれも非常に長く、ウィキペディアに投稿された文章も非常に長いものですが、メールマガジンの方とウィキペディアに投稿された文章を、見出しに限って比べてみましたが、体裁上の違い(見出しの文字のサイズや見出しであることを示す特殊記号の使い方など)はあるものの、見出しの字句自体は同じでした。ちなみに見出しは9つあり、誰が書いても同じになるものではないこと、そもそも長い文章の切り分け方、論の構成や話の流れのつけかた、といった部分と結びついているものなので、これが一致している時点で偶然の一致である可能性は低いように思いました。(ただ、見出しについては著作権法で保護されるのかどうか不明な点もあるので、一致していても見出しだけの一致なら著作権侵害はないということになるのかも知れませんが。)

次に、本文部分の、見出し2つ分の文章を比較してみました。

気がついたのは以下のような点です。

  • 漢字とかな、用語の選択なども含め字句は一致する。
  • 改行位置は、メールマガジン、掲示板、ウィキペディアに投稿された文章(のソース)のそれぞれで異なっている。
  • 掲示板の方は、文中のところどころに半角スペースが含まれていて、それが語の途中であることもある。これはメールマガジンの改行位置と一致しているよう。このような半角スペースは、ウィキペディアに投稿された文章にはなく、異なる位置での改行がある。

もうひとつ、特殊記号や半角と全角の使い分けなどについても、これは最初の部分に限らず、ざっと比較してみました。

  • 年号表記は外部ページと投稿された文章とで同一のスタイルを選択しているようです。
  • 外部ページに含まれている文献への言及(ページ数なども示されている)は、投稿された文章中には見当たりません。
  • 参考文献自体は、メールマガジンのウェブ版にはあり、掲示板では割愛されており、ウィキペディアに投稿された文章中には含まれています。
  • 外部ページ(メールマガジンの方)では、参考文献の出版年の表記は本文中のものとは異なる表記を採用しています。また、文献のお薦め度に応じて特殊記号が振られています。このいずれも、投稿された文章中のものと同じでした。

以上から考えて、外部ページのいずれかをそのままコピー&ペーストしてきたわけではなくて、ある程度整形して投稿したものではないか、と思いました。具体的には、参考文献への言及箇所を消す、改行位置を変える、ウィキペディアで見出しとして表示されるように==を見出しにつける、というような作業です。

もう2点、

  • 投稿された文章は、記事の主題(キリシタン)を直接説明したものではなく、その記事の執筆に参考になりそうな文章、資料、という性質のものであるように思えること
  • 投稿先がノートであって記事ではないこと

を考えると、投稿された方は、執筆の参考になるように、と整形の上で投稿された可能性もあるのではないかと思わされました。

そこで、ただのいたずらや悪意のある投稿ではなく、ウィキペディアへの貢献としてそれなりの手間をかけて投稿したものである可能性が考えられるように思いました。

ただ、転載かそうでないか、ということについて言えば、転載である可能性が高いように思いました。(著作権者ご本人の投稿である可能性もありますが。)

ちなみに、ウィキペディアに投稿されたのは2004年9月5日で、外部ページのメールマガジンの方は平成12年9月、掲示板の方は2004年6月と表示がありますので、ウィキペディアへの投稿が外部ページに先行している可能性もまずなさそうです。

2)外部ページの著作性の有無について

一致を確かめた部分に限っても、11文からなる長い文章であり、16世紀ごろの宣教師が日本をどう捉えていたかなどの主題について執筆者の考察も含めて述べたものなので、思想や感情の創作性のある表現と十分言えると思います。

その中には当時の宣教師の文章の引用が含まれています。これは原文は既に著作権保護が切れている(というよりもそもそも当時は著作権保護自体が存在しなかった)はずですが、同時に、引用文は現代日本語に訳されていますので、訳文に著作権があるということになるかとも思います。訳文の部分も一致しているので、その点からも、やはり著作権侵害の可能性が高いように思いました。

以上を総合すると、もしも投稿された方が、元になった文章の著作権者とは別の方で、著作権者からしかるべき許諾を得て投稿している、ということでなければ、著作権侵害にあたるように思います。

そこで、そうした点について明らかにならなければ、投稿して下さった方の好意を考えると残念ですが、削除が適当だと思いました。著作権者の方自らの投稿だという可能性はありそうですが。

Tomos 2004年9月6日 (月) 10:06 (UTC)返信

この件、気になったので一応外部ページの著作権者の方にメールで問い合わせてみました。コピーTomos 2004年9月10日 (金) 07:43 (UTC)返信

問い合わせに対する返事もなく、特に異論などもないようですので削除しました。Tomos 2004年10月10日 (日) 17:36 (UTC)返信

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