ノート:サフォーク種
改訳部分の解説
編集キンコウカは日本の固有種なので、英語版の"bog asphodel"を「キンコウカ」とするのは正しくありません。日本のキンコウカでもウシの中毒例はあるようですが、同属の植物で同じように有毒植物であっても、種が異なると中毒症状も異なることが少なくないので、近縁種だからといって別種の和名を当てはめるのは間違いです。
Narthecium ossifragumはヒツジに光線過敏を引き起こします。そのこと自体はヨーロッパの畜産農家にはよく知られていることらしく、関連論文もいろいろと見付かります。"elf fire"という病気は検索しても見付からないのですが、Narthecium ossifragum の摂食を原因とするという文脈から考えて、おそらく光過敏症による、火傷のような皮膚疾患と思われます。また、光過敏症は皮膚の色が薄いほど症状が強いので、色が黒いとそれだけ耐性が高くなります。英語版では"also more resistant"と言っているので、「他種と比較して」というニュアンスと考えられます。
以上の内容はおおむね間違っていないはずですが、私の推測も含まれており、例えばelf fireとは具体的にどんな症状なのか、という点や、サフォーク種は色が黒いためその症状には耐性がある、という点については直接参照できるような文献が見付からないので要出典としました。おそらく、羊と家畜に対するBog asphodelの毒性や症状についてのレビュー論文(BW Strugnell,"Bog asphodel toxicity in sheep and cattle",Livestock,Vol.19, Issue 3,2014.DOI:http://dx.doi.org/10.12968/live.2014.19.3.164)などを見れば詳しい情報がわかると思いますが、この論文は私にはアクセスできません。どなたかこの論文にアクセスできる方がおりましたら、その内容をもとに加筆していただければと思います。--Loasa(会話) 2015年12月26日 (土) 10:21 (UTC)