ノート:量子ビット

最新のコメント:17 年前 | トピック:著者あとがき? | 投稿者:M氏@白CURREN
  • 書いていて気が付いたこと。

ドイツ語版では、きちんと量子力学的な意味まで記載されているが、日本語版ではどこまでやったらよいのだろう。その上で、量子力学の方程式、更には量子バイトまで説明がなされている。なお、この分野の論文は、ドイツで最初に出版されたらしい。アルゴリズムは、ATTのベル研究所だった。現実を見ると、量子コンピューティングの研究開発では、デバイスの分野で新しい展開がありました(理化学研究所)。しかし実用化は、果てしない未来なのかな?量子コンピューティングでは、意外な話で申し訳ないけど、パラメトロンという素子が大昔にありました。その原理を応用した、超伝導量子コンピュータが研究されていた時代もあったんです(「計算機屋かく闘えり」より)。

なお、同じ原理に基づく「薄膜超伝導」というデバイスは、天文学や医学の世界でも使われています。例えば、電波望遠鏡の受信機(SISデバイス、SISミキサー、MFET)や脳磁力計(SQUID)など・・。この原理は、量子コンピュータの基礎デバイスとして研究されているものと同じなのです。量子計算機や量子通信として活用するのであれば、高温超伝導を活用することが大切になるかも知れません。今のところ、20K(ケルビン)以下の温度でしか安定した動作ができないことにも問題があるからなのです。高温超伝導では、物理の世界を騒がせた問題が起こりました。そう・・論文の捏造問題です・・。原因としては、功を焦るあまり、やってはいけないことに手を出したことでしょう。故ザイマン教授の『科学の真実』という名著があります。科学とは公共性の中にあるという真実。公共性とは、まさに社会そのものであり、社会そのものを騙すような科学は許されないということでもあるのです。

レーザー光を用いた、量子コンピュータや量子通信の場合には、光学系の設計および光路系の設計が最終的な決め手となるでしょう。ただし、直接的に演算や通信の取り扱いが難しいため、光電子デバイスとの連携が欠かせないように思うのです。光電子デバイスとは、光を直接電子へ変換してしまう。もしくは、電子を光へ直接変換するデバイスのこと。勿論、この場合には、半導体レーザ(現在、安定したシングルモードレーザーを生成するのは難しい・・どうしても揺らぎがでる)とフォトトランジスタとの連携という形をとることになるでしょう。

汎用性という部分では、量子コンピュータは非常に取り扱いの難しいアーキテクチャーです。なぜならば、並列性は非常に高くできます、しかし現在のところ検索とか因数分解というアルゴリズムぐらいしか、見つかっていない。原因としては、計算結果が確定しないことだろうと思う。この場合は、不確定性原理という以前に、「量子確率という問題が絡んでくるからだろう」と思う。ともかく、未来の研究者達に、夢を託したい。

著者あとがき? 編集

ノートはあとがきページじゃないです。私的に利用しないで下さい。--M氏@白CURREN 2006年7月2日 (日) 22:12 (UTC)返信

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