ノート:隅の老人

最新のコメント:11 年前 | トピック:安楽椅子探偵 | 投稿者:EULE

安楽椅子探偵 編集

ポリー・バートンが、「隅の老人」の話だけから「隅の老人」が犯人であることを看破するものの、「隅の老人」自体はそのような性質を見せることはないのでは?--123.225.206.212 2012年6月26日 (火) 05:47 (UTC)返信

はじめまして。手元にある文庫本、バロネス・オルツィ『隅の老人の事件簿』深町眞理子訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1977年 ISBN 4-488-17701-8 で確認したところ、巻末にある戸川安宣の解説「シャーロック・ホームズのライヴァルたち――隅の老人と生みの親オルツィ」の中に、“ところで、この隅の老人を指して《安楽椅子探偵》(アームチェア・ディテクティヴ)の最初期の一人、と評す向きがある。ハワード・ヘイクラフトがそうだし、エラリー・クイーンもその一人だ。”という記述を見つけました(1988年10月7日の9版、338頁)。最初期の一人ですから、ウィキペディアの記事に“安楽椅子探偵の先駆とも言われている”という表現があっても問題ないでしょう。要出典範囲は削除させていただきます。--法難輪戸尊会話2012年6月26日 (火) 13:51 (UTC)返信
(追記)安楽椅子探偵にも隅の老人に関しての要出典範囲が貼られ、コメントアウトもありましたので、どちらも削除しました[1]。安楽椅子探偵は出典がゼロの状態であり、出典を提示しての改稿は私では困難です。どなたか詳しい方が改善してくれるのを期待します。--法難輪戸尊会話2012年6月26日 (火) 14:16 (UTC)返信
(追記2)“ハヤカワ版、山田辰夫の解説にあるとおり、クイーンの評価は的をはずれている。”という理由で、123.225.206.212さんにより安楽椅子探偵の要出典範囲とコメントアウトが復帰されました[2]。残念ながらハヤカワ版は手元になく、近所の図書館にもないので当面確認はできないのですが、他に出典を見つけました。仁賀克雄『新 海外ミステリ・ガイド』論創社、2008年 ISBN 978-4-8460-0777-5 では、安楽椅子探偵を創造したのはマシュー・フィップス・シールで、バロネス・オルツィが発展させたと記し、“彼女(引用注:バロネス・オルツィ)は『隅の老人』(1909)という代表的な安楽椅子探偵を作り上げた。”(30-31頁)とあります。郷原宏『名探偵辞典 海外編』東京書籍、1997年 ISBN 4-487-73196-8 では、隅の老人をヘイクラフトとクイーンが安楽椅子探偵の草分けの一人と評したことを記した後、“喫茶店の片隅に陣取って女性記者を相手に難事件を推理してみせるという点では、彼は確かに安楽椅子探偵の一員に違いない。ただし(中略)普通の探偵小説の展開部分を省略しただけの物語形式といっていえなくもない。”(39-41頁)とあります。
別々の著者による出典が少なくとも3つあるのですから、ウィキペディアに「隅の老人のような安楽椅子型の探偵が自ら証拠集めを行うこともある」という記述があっても問題ありません(英語版でも“The Old Man In the Corner was one of the earliest armchair detectives”となっています[3])。安楽椅子探偵の要出典範囲とコメントアウトは、出典を明記した上で再度削除しておきます。もちろん異論があることを否定するものではなく、両論併記するべき案件なのでしょう。123.225.206.212さんはハヤカワ版を確認できる状況だと思われますので、出典を明記した上で、「隅の老人は安楽椅子探偵ではない」という内容を、加筆していただければと思います。加筆する場所は「安楽椅子探偵」では本題からそれるため脚注として簡単に、「隅の老人」では新節を設けて詳細に記述するのがよいと考えます。ご検討ください。--法難輪戸尊会話2012年6月30日 (土) 13:12 (UTC)返信

(報告)どなたからも反応がないので、とりあえず手元にある上記3つの資料だけを出典に、隅の老人へ評価節を加筆してみました[4]。図書館で関連文献を10冊ぐらい調査すればもっと詳細に書けそうですが、ミステリ史には詳しくないのでやめておきます。最近の定説は違うとか、基本的な記述が抜けているとか、大御所の○○は××と言っているとか、いろいろつっこみどころがありましたら、出典を明記して修正してください。--法難輪戸尊会話2012年7月7日 (土) 12:24 (UTC)返信

(報告2)権田萬治監修『海外ミステリー事典』新潮社〈新潮選書〉、2000年 ISBN 4-10-600582-4 にも隅の老人が安楽椅子探偵だという記述があったので追加しておきました(項目執筆者は『新 海外ミステリ・ガイド』の著者と同じ)。もう充分な気はしますが……--法難輪戸尊会話2012年7月28日 (土) 14:42 (UTC)返信

驚くべきことに『隅の老人』自体を読まなかったようですが、それらの論を否定する説明は、ハヤカワ版、山田辰夫の解説にあるし、本編を読めば通常の知能で理解できることです。--123.225.206.212 2012年7月29日 (日) 08:09 (UTC)返信

山田がわざわざ否定しているということは、一般には「安楽椅子探偵」あるいは、その走りと認識されているってことのまさに証左です。重要なのは、山田の論説が正しいか、正しくないか、事実かどうかではなく、山田は「(クイーンの評ないし一般的な論として)安楽椅子探偵という評価は間違ってる」と述べているというだけです。だから反映するとしても、「山田辰夫はクイーンの評価は間違っていると指摘している」と付記すべきであって、安楽椅子探偵という認知の事実を打ち消す論拠にはならんのです。
例えば江戸川乱歩は、モルグ街の殺人以前の推理小説的なもの、あるいは雛形をいくつも挙げてるが、それをもって「モルグ街の殺人を最初の推理小説だとするのは誤りだ」なんて言っても通用しないでしょ?--EULE会話2012年8月12日 (日) 04:52 (UTC)返信
ページ「隅の老人」に戻る。