ハスラー・マガジン対ファルウェル事件

ハスラー・マガジン・インク対ファルウェル事件(ハスラーマガジンインクたいファルウェルじけん、Hustler Magazine, Inc. v. Falwell)485 U.S. 46 (1988)は、アメリカ合衆国憲法修正第1条修正第14条により、公人は平均的な人物が事実として認識しないような戯画、パロディ、風刺によって精神的苦痛を受けたとしても、故意による精神的苦痛の惹起英語版 (IIED)を理由とする損害賠償請求を行うことができないと合衆国最高裁判所が判決した事件[1]

ハスラー・マガジン対ファルウェル事件
弁論:1987年12月2日
判決:1988年2月24日
事件名: Hustler Magazine and Larry C. Flynt, Petitioners v. Jerry Falwell
前史 Judgment for plaintiff, W.D. Va.; affirmed, 797 F.2d 1270 (4th Cir. 1986); rehearing denied, 4th Cir., 11-4-86; cert. granted, 480 U.S. 945 (1987).
その後 None
弁論 口頭弁論
裁判要旨
平均的人物は事実と見做さないような公人のパロディは、たとえ感情的苦痛を与えることが意図されていたとしても、合衆国憲法修正第1条によって民事責任から免責される。
意見
多数意見 レンキスト
賛同者:ブレナン、マーシャル、ブラックマン、スティーブンス、オコナー、スカリア
同意意見 ホワイト
ケネディは不参加。
参照法条

8–0の票決で、最高裁はテレビ伝道師、政治コメンテーターのジェリー・ファルウェル近親相姦に耽っていると描写したパロディ広告を掲載した『ハスラー』誌を支持する判決を下した。ファルウェルは公人であり、パロディの内容が一般的に事実であると考えられない内容であったため、表現の自由が保障されると判断した。そのため、最高裁は、ファルウェルがこの広告によって受けた精神的苦痛は、公務員と公人への批判的表現に対する修正第1条の保護を無効化するための理由として十分ではないと判示した[1][2]

脚注

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関連項目

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外部リンク

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