ハーフリング
ハーフリング (halfling) は、さまざまなファンタジー小説やゲームに登場する架空の種族。一般的には、身長が人間の半分ほどである点を除き、人間によく似た種族とされている。
「ハーフリング」という用語は、もともとはJ・R・R・トールキンの著作の中でホビットの別名として使われた(日本語訳では「小さい人」とされている)。その後、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』 (D&D) において、権利上の問題からホビットの代わりに使われるようになったが、次第に独自の種族としての設定が確立されていった。
ダンジョンズ&ドラゴンズ編集
『D&D』では、初期の版からプレイヤーキャラクターの種族として選択可能なデミヒューマンの一種である。
初期の版にはホビットが登場し、設定も『ホビットの冒険』や『指輪物語』のものに酷似していた。これを歓迎しなかったトールキン財団の抗議により、TSRはこの種族の名前を「ハーフリング」に変えた。この単語もトールキンの造語であるが、作中での使用頻度はそれほど高くはない。
初期の『D&D』のハーフリングもトールキンのホビットによく似ており、冒険に出るよりも家で平穏な暮らしを送ることを好むとされている。キャラクタークラスはシーフに適しているが、根っからの泥棒というわけではない(種族がクラスとして扱われている『クラシック D&D』では、そもそもシーフになることができない)。
『D&D 第3版』になると、ハーフリングのライフスタイルも見直された。その結果、やっかいな日和見主義者であったり、放浪者であったり、トレジャーハンターであったりするなど、実際のプレイスタイルに近付いている。