ビオター
ビオター(Biotar )はドイツ民主共和国(東ドイツ)のカール・ツァイスがダブルガウス型レンズに使用したブランドの一つ。
最初の製品はモリッツ・フォン・ローア(Moritz von Rohr )によって設計されたペッツバール型F1.8であったが、1927年ウィリー・ウォルター・メルテがF1.4を設計して有名になった。ただしこの時点ではゾナーに優るものとは評価されず、内面反射を低減するコーティング技術の発達により群数の制約がなくなったことと、高級カメラの主流が一眼レフカメラへ移行し対称型のバックフォーカスの長さが評価されたことによりプラナーが主流になるまで、対称型はレンズの主流とはならなかった[1]。ドイツ連邦共和国(西ドイツ)のカール・ツァイスではプラナーブランドを使用し続けた。ドイツ民主共和国(東ドイツ)のカール・ツァイスでは、のちにダブルガウス型のレンズのブランドとしてパンコラーを使用した。
製品一覧
編集コンタックス(Contax )用
編集「コンタックス#純正レンズ」を参照
エクサクタマウント
編集M42マウント
編集ライカLマウント
編集関連項目
編集関わった設計者
編集出典
編集- ^ 『クラシックカメラ専科No.3、戦後国産カメラの歩み』p.152。
参考文献
編集- 『クラシックカメラ専科No.3、戦後国産カメラの歩み』朝日ソノラマ
- 小林孝久『カール・ツァイス創業・分断・統合の歴史』朝日新聞社 ISBN 4-02-258480-7