ピアノソナタ第27番 (ハイドン)

ピアノソナタ第27番 ト長調 作品14-1 Hob. XVI:27 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲したピアノソナタランドン版では第42番となっている。

ハイドンの肖像画(トーマス・ハーディ作、1791年)

概要 編集

本作品は1774年から1776年の間に作曲され、1778年に出版されたとされている[1][2]。第27(42)番から第32(47)番の6曲はハイドンの最初の目録に1776年の6つのソナタとして掲載されている[1]。しかし、少し前の時代の作風が感じられるため、1774年以前に作曲された疑いもある[1]

ソナタアルバムの第1巻に掲載されているため、よく知られた作品となっている。

曲の構成 編集

全3楽章、演奏時間は約12分半[2]。いずれもト長調であり、規模はそこまで大きくないが、形式的によくまとまっている作品である[3]。また、全体的に明るい曲である[2]

  • 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
    ト長調、4分の2拍子ソナタ形式
    第1主題は上行音形に重音の伴奏が付けられており[2]、テュッティのようなモチーフが続く。展開部はニ短調で始まり、めまぐるしい転調を経て再現部に移行する[3]
     
  • 第3楽章 フィナーレ:プレスト
    ト長調、4分の2拍子、ロンド形式[2]または、変奏曲形式[1][3]
    ロンドの主題は毎回少しずつ変奏され、徐々に細かくなっていく[2][3]。最後は賑やかに終わる[3]
     

参考文献 編集

  1. ^ a b c d クラヴィアソナタの部屋第2室”. 2017年10月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g ハイドン  : Haydn, Franz Joseph ソナタ 第42番(ウィーン原典版番号)ト長調 Sonate für Klavier Nr.42 G-Dur Hob.XVI:27 op.14-1”. 2017年10月28日閲覧。
  3. ^ a b c d e 前山仁美 (2008年9月22日). “ハイドンの世界 第30回 ソナタ第42番 Hob.XVI/27 ト長調”. 2017年10月28日閲覧。

外部リンク 編集