フランス・フロリス

フランス・フロリスとして知られるフランス・フロリス・デ・フリエンド(Frans Floris de Vriendt、1519年か1520年生まれ、1570年10月1日 没)はフランドルの画家である。

フランス・フロリス
Frans Floris
453 of 'Bruxelles à travers les àges. (Troisième volume ... par H. Hymans, P. Hymans.)' (11279176964).jpg
16世紀の書籍の挿絵をもとにした肖像画
生誕1519年か1520年
アントウェルペン
死没1570年10月1日
アントウェルペン

略歴編集

アントウェルペンの代々続く石工の親方の家に生まれた。15世紀初めの祖先が父称の「Florisz.(フロリスゾーン)」からフロリスを通称に用い、子孫もその姓を引き継いだ。16世紀の後半までの公式な文書ではデ・フリエンドが姓として用いられていたとされる。兄に彫刻家、建築家になるコルネリス・フロリス(Cornelis Floris De Vriendt: c.1514–1575)がいる。

兄と同名の父親から石彫の技術を学んだ後、リエージュの画家・建築家のランベール・ロンバール(Lambert Lombard: 1519/1520–1570)の徒弟として修行し、1540年にアントウェルペンの画家組合に親方として登録された。

その後、兄のコルネリスとイタリアに数年間、滞在し、古代の彫刻や、ミケランジェロの作品を研究した。1547年から亡くなるまでアントウェルペンで活動し、多くの弟子を使った大きな工房を作り上げ、運営した。フローリスの絵画の背景を描いた画家には、ヘンドリク・ファン・クレーフェ(Hendrik van Cleve III: c.1525-1590以前)などがいた。

フローリスの工房では、アントウェルペンやブリュッセルヘントデルフトなどの教会や修道院のための宗教画を描き、富裕な階層の人々からも注文を受けて神話を題材にした官能的な絵画や寓意画も制作し、肖像画も描いた。その絵画のスタイルはミケランジェロやイタリアのマニエリスムの影響を受けたものであった。

16世紀末にネーデルランドの画家の伝記を著したファン・マンデルによれば100人を超える弟子がいて[1]分業によって大きな作品を制作したとされ、弟子にはマールテン・ド・フォス、Lucas d'Heere、フランス・プルビュス、アントニー・ファン・モントフォールトらがいた。

作品編集

脚注編集

  1. ^ フローリス コトバンク(世界大百科事典 第2版)「フローリス」の解説)

参考文献編集

  • Hermann Arthur Lier: Vriendt, Frans de genannt Floris. In: Allgemeine Deutsche Biographie (ADB). Band 40, Duncker & Humblot, Leipzig 1896, S. 373 f. (Abweichend 1517 oder 1518 als Geburtsjahr)
  • Friedrich Winkler: [Floris] Frans I. In: Ulrich Thieme (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 12: Fiori–Fyt. E. A. Seemann, Leipzig 1916, S. 123–126 (Textarchiv – Internet Archive).
  • Ilse von zur Mühlen: Floris, Frans. In: Allgemeines Künstlerlexikon. Die Bildenden Künstler aller Zeiten und Völker (AKL). Band 41, Saur, München u. a. 2004, ISBN 3-598-22781-7, S. 359.
  • Max Rooses: III – Der italienische Einfluss im 16. Jahrhundert. In: Geschichte der Kunst in Flandern. Julius. Hoffmann, Stuttgart 1914, S. 182–183 (Textarchiv – Internet Archive – Deutsche Übersetzung von Johanna Gottschewski und E. Wiss, Abbildungen zweier Werke auch auf S. 184–185).
  • Dora Zuntz: Frans Floris. Ein Beitrag zur Geschichte der niederländischen Kunst im XVI. Jahrhundert. (= Zur Kunstgeschichte des Auslandes. Heft 130). J.H.E. Heitz, Strassburg 1929 (Dissertation).
  • Carl van de Velde: Frans Floris, Leven en Werken. 2 Bände, Paleis der Academien, Brüssel 1975.
  • Konrad Renger: Besprechung des Werks von van de Velde in der Zeitschrift für Kunstgeschichte. Band 42, S. 299–304.