フルクトース-1,6-ビスリン酸
フルクトース-1,6-ビスリン酸(フルクトース-1,6-ビスリンさん、Fructose 1,6-bisphosphate)とは、1位と6位の炭素がリン酸化したフルクトース分子のことである。β-D型を持つ分子は細胞中に多量に存在する。細胞に取り込まれたグルコースとフルクトースの大部分はこの形に変換される。
フルクトース-1,6-ビスリン酸 | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 488-69-7 |
PubChem | 445557 |
ChemSpider | 393165 |
KEGG | C00354 |
MeSH | fructose-1,6-diphosphate |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL1089962 |
ATC分類 | C01EB07 |
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特性 | |
化学式 | C6H14O12P2 |
モル質量 | 340.116 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
解糖系
編集フルクトース-1,6-ビスリン酸は解糖系の中に登場し、フルクトース-6-リン酸のリン酸化により生成する。続いてこの分子は、グリセルアルデヒド-3-リン酸とジヒドロキシアセトンリン酸に分解される。またこの分子はピルビン酸キナーゼのアロステリック活性化因子である。
異性体
編集フルクトース-1,6-ビスリン酸はフルクトースの異性体に準じて、いくつかの異性体を持つが、生理的に活性型なのはβ-D型のみである。