序曲『ヘリオス』 (Helios) 作品17、FS 32は、カール・ニールセン1903年に作曲した演奏会用序曲。『アラディン』組曲と並んでニールセンの管弦楽曲の中では最も有名である。

音楽・音声外部リンク
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Carl Nielsen – Helios, předehra, op.17 - クリスティアン・リンドベルイ指揮プラハ放送交響楽団(Symfonický orchestr Českého rozhlasu)による演奏。Koncerty Českého rozhlasu(チェコ放送)公式YouTube。
Carl Nielsen - Helios Overture - サラ・イオアニデス(Sarah Ioannides)指揮Spartanburg Philharmonic Orchestraによる演奏。Spartanburg Philharmonic Orchestra公式YouTube。

この曲はニールセンがギリシャに旅行したときに、エーゲ海の日の出に感激して書かれたと言われ、太陽にちなんでヘリオスと名づけた。日が昇って輝き、やがて沈んでいくまでの様子が巧妙に描かれている。

編成

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フルート3、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、バス・チューバ1、ティンパニ弦楽五部

楽曲構成

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まずチェロとコントラバスのドとソの和音に乗って、ホルンが対位的に旋律を吹く。やがて、楽器も加わり盛り上がりを見せて一旦静まるが、フガート的に展開したりして2度目の盛り上がりを見せる。その後急速に静まり、最後はまた冒頭のようにもどって尾を引くようなチェロのC線の開放弦で終わる。

初演

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1903年10月8日、ヨハン・スヴェンセンの指揮による。初演は成功だった。

演奏時間

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およそ10分から14分

外部リンク

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