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マイナーリーグ

マイナーリーグ英語: Minor league)の語義は「小同盟」であるが、多くはリーグ戦形式で争われるスポーツリーグの最上位に位置づけられるメジャーリーグに対する下位、あるいは小規模なリーグを指して用いられ、通常は北アメリカプロ野球リーグの最高峰「メジャーリーグベースボール」の傘下リーグとなっている「マイナーリーグベースボール」を意味する。ごくまれだが、小リーグと呼ばれることもある。

目次

マイナーリーグベースボール編集

マイナーリーグベースボール
Minor League Baseball
競技 プロ野球
創立 1869年
参加チーム 240チーム
  アメリカ合衆国
  カナダ
  メキシコ
  ドミニカ共和国
  ベネズエラ
公式サイト MiLB.com

マイナーリーグとして最も名が通っているのが、メジャーリーグベースボール(以下、MLB)傘下のマイナーリーグベースボールMinor League Baseball, MiLB)である。

マイナーリーグベースボール(以下、MiLB)は、MLBとは独立に運営されている北アメリカのプロ野球リーグのうち、MLBの傘下に入る協定をしているものである。AAA(トリプルA、3A)を筆頭に、AA(ダブルA、2A)、アドバンスドAクラスAショートシーズンAルーキー・アドバンスド、最下位組織の「ルーキーリーグ」の7段階にクラス分けされる。MLB所属チームは複数の階層のMiLB所属チームと選手育成契約(Player Development Contract, PDC)を結び、その下部組織としている。MiLB所属チームは契約したMLB所属チームがドラフト及びカリブ海ドラフトで獲得した選手の育成、故障選手の練習の場となるほか、独自に獲得した選手を育成してMLBに供給する役割も担う。なお、メキシカンリーグもMLBのAAAクラス相当になっているがMLBの傘下協定には入っておらず、個々のチームもMLB所属チームと選手育成契約をしていない。

MiLB所属チームはほとんどが独立資本であり、本拠地を置くアメリカカナダの地方都市で地域密着型の独立採算制の運営を行っている。MLB所属チームと契約した選手の給料はそれぞれの契約チームから支払われているものの、マイナー球団が独自に獲得・契約した選手の給料やそれ以外の経営に必要な経費は、自らの試合チケットやグッズ、広告枠の販売によって得る収入からまかなわれるのが原則である。このため、メジャーリーグ球団とマイナーリーグ球団との関係は流動的なものであり、あるMLBチーム傘下であったMiLBチームが次のシーズンには別のMLBチームの傘下になるということもある。なお、アメリカで最初にこのシステムを導入したのはセントルイス・カージナルスである。

40人ロースター(メジャー契約を結ぶ。日本で言う一軍登録者)枠以外の全選手はマイナー契約(二軍三軍扱い)を結んでプレーする。マイナー契約選手の年俸水準はメジャーリーガーに比べて相当に低い。年俸の他は遠征の際に1日につき25ドルのミールマネー(食事代)が支払われるだけである[1]。ドラフト上位指名で高額な契約金を手にしている場合などを除き、下位リーグの選手は給料のみで生活するのは困難であり、多くの選手はシーズンオフにアルバイトで別に収入を得たり、恋人などの家に居候して食事の世話をしてもらうことで生活のやりくりをしている。

選手が毎日の食事にハンバーガー程度のものしか食べられないということから「ハンバーガー・リーグ」という呼び方がされている[2][3](メジャーリーグは対比して「ステーキ・リーグ」と呼ばれる)。ホームゲームのときは試合前・試合後、ビジターのときは試合前に球団が食事を用意してくれるものの、それ以外では、実際に多くの選手がハンバーガーやホットドッグなどを食べているといわれる。移動もメジャーリーグの球団が専用飛行機で移動し、機内でも一人一列を割り振られるのに対し、マイナーリーグのチームはバスでの移動が基本で、長距離を飛行機移動する場合でもエコノミークラスの利用が通常である。カテゴリーが上がれば、機内に飲食物が用意されており、選手たちはそれを自由に食べることができるが、上位リーグほど移動距離が長い傾向があり、選手たちにとっては過酷な移動となる。映画『フィールド・オブ・ドリームス』でバート・ランカスター演じるアーチー・グラハムが「マイナーの生活はこりごりだった」(実際にあった発言)と語っているのはこのためである。ただ、AAレベル以上であれば、クラブハウスには飲物、アイスクリームフルーツインスタント食品などが備えられており、選手は自由に飲食することができる。また、遠征の際は、スタッフがグラブやバットなどを本拠地スタジアムのロッカーから遠征先スタジアムのロッカーに移送し、ユニフォームをハンガーにかけた状態にまで整えてくれる。

ルーキーリーグのドミニカベネズエラの「サマーリーグ」では、MLB球団直営のいわゆる「アカデミー」といわれるそれぞれの国に在住する下部組織の選手が所属する。

階級と所属リーグ編集

クラス 所属リーグ 創設
トリプルA
(AAA)
 インターナショナルリーグ International League 1886年
 パシフィック・コーストリーグ Pacific Coast League 1903年
ダブルA
(AA)
 イースタンリーグ Eastern League 1923年
 サザンリーグ Southern League 1964年
 テキサスリーグ Texas League 1902年
アドバンスドA
(A+)
 カリフォルニアリーグ California League 1941年
 カロライナリーグ Carolina League 1945年
 フロリダ・ステートリーグ Florida State League 1919年
クラスA
(A)
 サウス・アトランティックリーグ South Atlantic League 1980年
 ミッドウェストリーグ Midwest League 1954年
ショートシーズンA
(A-)
 ニューヨーク・ペンリーグ New York-Penn League 1939年
  ノースウェストリーグ Northwest League 1955年
ルーキー・アドバンスド
(Rookie+)
 アパラチアンリーグ Appalachian League 1937年
 パイオニアリーグ Pioneer League 1939年
ルーキー
(Rookie)
 アリゾナリーグ Arizona League 2009年
 ガルフ・コーストリーグ Gulf Coast League 2009年
 ドミニカン・サマーリーグ Dominican Summer League 2009年
 ベネズエラン・サマーリーグ Dominican Summer League 1989年

その他編集

野球以外の北アメリカのプロスポーツリーグ編集

野球以外の北アメリカのプロスポーツリーグの場合は以下のとおり。

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集