マスターリースML:MasterLease)とは、不動産を一括で賃貸借することである。

概要 編集

マスターリースの賃借人(マスターレッシー)が賃借した不動産を、自身で利用する場合と、単数及び複数の転借人(エンドテナント)に対して転貸する場合がある。後者の場合は、マスターレッシー(マスターリース会社)が賃貸借の管理等を引き受け、複数のエンドテナントがいる場合においても、所有者(マスターレッサー)は契約相手がマスターレッシーのみで良いため、不動産賃貸の管理業務のアウトソーシングとなる。

マスターリース契約には、賃料保証型(固定賃料型)とパス・スルー型がある[1]。前者の場合は、エンドテナントの入居状況に拠らず、所有者は固定の賃料を受け取ることができる。一方後者の場合は、エンドテナントの入居状況の影響を所有者を受けることになる。

不動産を信託する場合、信託受託者信託銀行信託会社)が直接テナントとやりとりをするのは煩雑なため、マスタリースを活用する場合が多い。

マスターレッシーが、プロパティマネジメント(PM)やビルマネジメント(BM)も同時に受託することも多く、その場合、「MLPM」や「MLPMBM」といった表現をすることもある。

サブリース 編集

建物所有者からの一括借上げをマスターリースというのに対し、マスターリースの賃借人(マスターレッシー)から、転借人(エンドテナント)に対して転貸することを「サブリース」という。

投資用アパート・マンションの業界においては、不動産会社が大家(オーナー)から不動産(アパート等)を一括で借上げる方式のことを「サブリース」と呼ぶことが多い。

脚注 編集

関連項目 編集