マックス・ベックマン
マックス・ベックマン(ドイツ語: Max Beckmann, 1884年2月12日 - 1950年12月28日)は、ドイツ、ライプツィヒ生まれの画家。表現主義、新即物主義の画家。第一次世界大戦に衛生兵として従軍。その体験から、アカデミックな描写によるスタイルを、歪められた形と空間によるスタイルへと変化させる。生涯を通じて、自画像を多く描いた画家としても知られる。
マックス・ベックマン Max Beckmann | |
---|---|
生誕 |
1884年2月12日 ドイツ帝国 ザクセン王国、ライプツィヒ |
死没 |
1950年12月28日(66歳没) アメリカ合衆国、ニューヨーク |
略歴
編集ライプツィヒの農家で生まれた。1900年からヴァイマルの美術学校で学んだ。1903年に画家でオペラ歌手のミンア(Minna Beckmann-Tube: 1881-1964) と結婚し、2人はパリに移った。フィレンツェやジェノヴァを旅した後、1904年からベルリンに住んだ。1907年にベルリン分離派のメンバーに加わった。
第一次世界大戦に衛生兵として参加するが、戦場での経験から、神経衰弱に陥り、除隊した。この経験は彼の芸術に大きな影響を与え、表現主義のスタイルの作品を描くようになった。 1915年にベルリンを離れ、フランクフルトに移り、フランクフルトの美術学校で教えた。1930年代までのナチスの台頭を反映して、彼の作品はリアリズムと社会批評を含むようになった[1]。ナチスの権力が強まった1933年に、ベックマンの作品は退廃的であると非難され、美術学校の仕事から解雇された。1937年にベックマンの作品は「退廃芸術」に指定され、ベックマンはアムステルダムに移った。第二次世界大戦後の1947年にアメリカに移住しミズーリ州やニューヨークで活動した。展覧会を開くために美術館に移動中に1950年12月28日心筋梗塞によりマンハッタンで死去。
代表作
編集ギャラリー
編集-
道化師としての自画像
-
フランクフルトの風景(1922)
-
バカラ(1947)
展覧会/個展
編集マックス・ベックマンの作品は、日本でのグループ展においては何回か紹介されているが、日本の美術館における個展(回顧展)は2010年までには開催されていない。
脚注
編集- ^ Norwich, John Julius (1985–1993). Oxford illustrated encyclopedia. Judge, Harry George., Toyne, Anthony.. Oxford [England]: Oxford University Press. pp. 41. ISBN 0-19-869129-7. OCLC 11814265
関連項目
編集