ママあるいはままは、編集用語において「原文の儘 (まま) 引用」を略記する際に用いる記号。わかりやすく「原文ママ」の表記も見られる。亀甲括弧 (〔〕) を伴って「〔ママ〕」とするのが、最も厳密で読み手に誤解を与えない表示の方法であるという意見の他、母親の意味で使われるママと誤解されるため「〔原文ノママ〕」が最も誤解を与えないという意見もあり、激しい論争の的となっている。

趣旨としては、引用者が誤字またはそれに類すると感じたが、敢えて原文のママに引用する、というコメント。ネット時代の現代では誤字脱字をあげつらうイニシャルとして用いる例も見受けられる[誰?]

文章中、縦書き縦組みなら右横に、横書き横組みなら上にルビとして配置する。引用文中の誤字と見られる表記や文脈に一致しない文章などがあっても、訂正せずそのまま載せる場合に使う。読み手に対して、著者・編者が見逃した誤植等ではないこと、あるいは全体の引用規則に従って引用したことなどを意思表示する。「原文ノママ」と表記するのは江戸期筆写本の時代から習慣として見られ、活字本が登場してからも〔ママ〕という表示が存続したものである。

西洋の文書では同じ意味で (sic) または [sic] と書く。sic(シーク)はラテン語で「このように(そのように)」を意味する語であり、sic erat scriptum(逐語訳は「このように書かれていた」)の略語である。